【わたしの推し本】言葉はもちろんのこと、キラキラのカバーや綺麗な写真や絵、眺めるだけでも元気が出ます!(編集部 元木)
7月20日より全国の書店さまにてご展開いただいている「編集者の推し本フェア」。
この記事では、店頭POPよりももっと熱い「推しポイント」を、各書籍の担当編集者がお届けします。
◎この本を簡単に説明すると…
1日1つ、ポジティブ思考になれる教えやトレーニング、名言などが紹介されている本です。
ビジュアルと言葉で、日めくりカレンダーのように毎日、気持ちを前向きにしてくれます。
著者のデビュー作でありながら、アメリカでは15万部を超えるベストセラーとなっていて、女性を中心とする多くの読者から支持されています。
◎この本が生まれたきっかけ
定期的に、Amazon.comで面白い本はないかなあとチェックしています。
そんななか、レーティングが高く、長く上位にランキングしている本があり、気になりました。それが、この本の原書である「A YEAR OF POSITIVE THINKING」。
POPな色使いでとっても可愛らしい書籍に目を奪われました。
また、この当時、日本では365日と謳う本でベストセラーになっているものが多かったこともあり、「365日本作りたい!」との思いもあり、出版権を獲得すべくオファーしました。
◎こんなあなたに届けたい!
ものすごく不幸ってわけではないけれど、ちょっと嫌なことがあって沈んでいる。
朝が来るのが憂うつ。
そんなイライラ、クサクサするときに、パッと開いてほしい本です。
原書のスタイル、著者が女性ということもあり、女性読者を意識しました。
◎編集中や発売後の裏話
原書は、カラフルだけれども、写真やイラストは使われておらず、1日1ページという構成でもありませんでした。
でも、日めくりカレンダーのように、ページをめくることで気持ちが上がる本にしたいと、1日1ページにこだわりました。
また、本当に気持ちが沈んでいるときは、文字を読む気にもなれない。だからこそ、眺めるだけでもいい本にしたいと、すべてのページに写真やイラストを配置。
月ごとのメインカラー・メインテーマ、モチーフのアイデアをデザイナーさんに伝え、写真やイラストをセレクトしていただきました。原稿を眺めるだけでうっとりして、校正作業が楽しかったです。
文字の視認性や、モチーフが意味を持ちすぎないように等、最後まで見せ方にはこだわりました。
タイトルも、「ポジティブ」を打ち出すのが正解なのか、とても悩み、社内の女性たちに意見を聞きまくりました。
本当の裏話は、入稿直前にどうしても私が家庭の事情で休まなければならなくなり、最後をすべて編集長に引き受けてもらったということでしょうか。
キラキラのホログラムカバーは編集長のアイデアです!
お休み明け、「どのパターンがいいと思いますか?」とサンプルを見せてもらった瞬間、心の中で「素敵! 最高!」と叫んでいました。
◎わたしの「推し」ポイントはここ!
毎日違う紙面デザインとキラキラカバーです。
365個のメッセージ、どれも心に響きますが、特に好きなのが、10月9日に書かれた文章。
「旅行者になった気分で毎日を過ごす」です。
意識を少し変えるだけで、いつもの何気ないことを楽しむことができる! そんなことを教えてもらいました。
例えば、うんざりしながら乗っている満員電車。でも、これが初めての経験だったら、「これがうわさに聞く満員電車か! すごいな」と面白がれるかもしれません。
ちょっとイラっとすることも、旅先での思い出と思えば、一日のスパイスですね。