【わたしの推し本】私を凡人モードからトップ5%モードへ変換してくれる本。(編集部 志摩)
7月20日より全国の書店さまにてご展開予定の「編集者の推し本フェア」。
この記事では、店頭POPよりももっと熱い「推しポイント」を、各書籍の担当編集者がお届けします。
「頭悪い」コンプレックスを力に変えてくれる担当作
初めまして、編集部の志摩と申します。
新卒で編集プロダクションに入社。その後、老舗ビジネス書出版社で5年ほどお世話になり、2019年にディスカヴァーに入社しました。「心の居場所になる本」「何かに人生を捧げている人の本」をテーマに編集をしています。
今回の投稿では、『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』をご紹介させていただきます。
この本は、
・元日本マイクロソフトの業務執行役員である著者・越川慎司さんが
・AIを用いて1万8000人のビジネスパーソンの「発言」「行動」「振る舞い」を徹底分析
・そこから導き出された効率と成果が上がる習慣
を1冊にまとめたものです。
「企画との出会いは運命だ!」と思った初めての打ち合わせ
この本は、私の「一目惚れ」から企画がスタートしました。
著者の越川さんに初めてお会した日。実は「まったく別の企画」について打ち合わせをする予定でした。
しかし、いろんな経緯で、予定とは別の企画のお話しをすることに。
そして打ち合わせ終盤、「本題後の雑談」中に、「実はこんな企画もあるんです」とご紹介いただいたのが、「トップ5%社員の習慣」企画でした。
越川さんから見せていただいた、「トップ5%社員の習慣一覧」には、一般的に“いい”と言われていることとちょっと違う、意外な習慣が書かれていました。
たとえば、
・「5%社員」は飲み会を断らない
・「5%社員」の喫煙率は「Not5%社員」の喫煙率とあまり変わらない
・「5%社員」は部下からの評価が高くない
しかもこれらは、AIと実際のビジネスパーソンで成果を実証済み。
「なんでこんな面白い企画がフリーなの!」
「この企画を誰にも渡したくない!」
拝見した瞬間、そんな喜びと欲で、変な顔になっていた気がします……。
小田和正さんの「ラブ・ストーリーは突然に」のイントロを流してもらいたいようなシチュエーションでした。
こうして無事、弊社でご出版いただくことになったのが、この『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』です。
編集会議に提出した企画書を見直したら、書籍タイトルが完成した書籍とほぼ一緒でした。
これまで担当した書籍は、企画書と実際の本で、タイトルがガラッと変わることが多かったのですが、『トップ5%社員の習慣』は違いました。最初からコンセプトも特徴も明確で、改めて本企画の素晴らしさを感じています。
「こんな企画をこれからも考えないと」、とお手本にしている企画でもあります。
「自分の可能性」に貪欲になれる本
「トップ5%」というと、ギラギラしたガツガツした「意識高い系」のようですが、この本は「自分なんか」と思っている人にこそ読んでいただきたいです。
というのも、私自身が「自分なんか」とうじうじすることが多く、この本に救われているからです。
私は、偏差値50ちょいの大学を卒業後、編集プロダクション(出版社の下請け会社)を経て、なんとか出版社に入社できましたが、出版社には高学歴の方ばかりで、時々「よく知らない世界」にワープしたような気持ちになります。
MARCH早稲田慶應卒は当たり前、東大京大国立大卒の方もたくさん。著者の方ももちろん「すごい人」で、「私なんかが口を聞いていいのか」と思うことばかり。
集中力、頭の回転、仕事のスピード、知識量では到底ついていけず、「優秀な人のなかでどう頑張ればいいの」、と今もじたばたしています。
20代のころは「行動量で圧倒だ!」と動き回っていましたが、30代になってからは、コロナウイルスの流行と体力低下でそんなに動けなくなり、しかも無鉄砲に動いたらただの奇行になることもしばしば……(白目)。
『トップ5%社員の習慣』は、そんな私に、
・動くにもやり方があるんだよ
・こう動けばいいんだよ
・トップ5%社員は失敗したらこうしているよ
と道筋を示してくれました。
だから、
・やる気はあるのにうまくいかない
・やっぱり自分はダメなんだ
と思ってしまっているなら、自分の可能性に蓋をする前に、チラッとでもいいので本書を見て、気になったアクションを試してみてください!
「あとがき」で、著者の越川さんがこう書かれています。
私は、この一節を
行動を変えれば、状況が変わる。
その変化が「いい未来」につながる。
こんなメッセージとして受け取っています。
おかげさまで本書は、シリーズ4冊、発行累計19万部超のベストセラーになっています。
この数字は、「企画がよかった」の前提もありますが、著者の越川さんご自身がトップ5%社員の習慣を実践されていること。編集の私もトップ5%社員の主に「コミュニケーション法」を実践。社内外の方と連携して一人でも多くの方へ手に取ってもらえるように努めたこと。
この相乗効果で、多くの方からご協力をいただけて、今の実績につながっていると思います。
この本は、私の編集人生と働き方をいい方向にぐんと変えてくれました。
今でもコンプレックスや悩みは尽きませんが、この本が師匠ように私を支えてくれたり打開策を教えてくれたりします。
「すごい人なる」ではなく、「自分なりのベストを尽くす」ための方法がぎゅっと詰まった1冊です。
そんな自己実現の手助けにもできるのが『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』です。
著者の越川さんと一緒に「働くすべての方」へのエールとメッセージも込めさせていただきました。
ぜひ、ご覧いただけましたら嬉しいです。