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#ファンタジー
小説: サリュの隔て 1
「あの、すいません...サリュの方ですか」
「えっ...サ、サリュですか」「すいません...サリュとは...」
雨降りの木曜日 疲れ切った仕事からの帰り道
30歳を過ぎて、毎日が同じ 恋愛すらももう面到になりつつあるこの頃
いつものように最寄りのスーパーで、唯一の楽しみであるかぼちゃコロッケの会計を済ませ、さあ家に帰ろうという時だった。
「あっ..まだサリュをご存じない方ですか。」「匂い
小説: カミールと名ゆ 1
「だからついて来るなって お前 家族は? はぐれたのか」「親は近くにいないのか」
「いないよ いなくなっちゃった」
「えっ 迷子かよ…」
面到なことになったな
「違うよ さよならって 僕は言われたんだよ」
「えっ…そうなのか…」「とりあえず こっち来い 今晩は雨がひどくなるから」
「うん…」
幼いカモメのカミールと中年独身カモメのノル
2人の旅が始まった
1/30 小説: カミ