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ビューエルに長く乗り続けるには
メーカーがなくなって10年以上。旧車というにはまだまだかと思いますが、XBモデルが発売開始されたのが2003年と考えるともう十分旧車なのかもしれません。
設計的に古めかしいところはなく、むしろ今でも先進的と思える箇所がたくさん。
さて、タイトルのようにこんなビューエルに乗り続けるにはある程度の覚悟も必要かと思います。
お金に余裕のある人であれば、ハーレー系のショップで診てもらえればなんとでもなります。
うちのようにお金のないひとであれば、自分でなんとかするしかないです。
1番肝心なエンジンに関しては、まだまだ中古のエンジンパーツが手に入るのでなんとでもなるでしょう。よほど無茶なエンジンの回し方や乗り方をしなければ、壊れるというのもあんまり考えられないです。エンジンのパーツはエボスポのものがある程度流用できますし、消耗品は互換パーツも手に入ります。
フレームはステムベアリングが特殊だけど互換品が出てるしなんとかなる。最悪、刻印部分切り取ってワンオフフレームに移植とかという延命措置も。
スイングアームも特殊といえば特殊だけどオイルタンク別にしてしまえば、他車流用も可能。
こんなことを言いはじめたら、どんなパーツも加工したいで流用できてしまうので直せないバイクなんてないってことになってしまうのでヤメ。
基本的走るため、車検に通すためのパーツはほぼ全て中古や互換パーツが出ているのでなんとかなります。
実際、自分のXB12Rは、1番組み上がった状態で入手したのはクランクケースのみ。クランクとミッションだけが組まれた状態。それ以外のパーツは全部バラバラで入手。一応箇所によって年式やモデルによる互換性に差異があるので、リサーチは必要です。
特殊工具も使ったのは3つのみ
1つめ、アルミ板を切って削ったクラッチ、コイルのホールディングツール
2つめ、バルブスプリングコンプレッサー中華の5000円もしないツール
3つめ、クラッチスプリングコンプレッションツール、これも中華の5000円程度の安物
それ以外はほんと、細々した工具は必要だけど普通バイクに乗ってれば必要な程度。
毎回とは言わないけど乗車前のネジの緩み、端子の緩みのチェック。端子に関しては増設したものなんかは1番怪しいので確実にハマっているかチェック。車体に固定されているアース線もフロントネック、エアクリーナーカバー下、バッテリーそばの3箇所は緩んでくるとエンジンストールの原因になります。端子自体が腐食もしてくるので車検のたびくらいの頻度で磨いてあげれば安心。
ブレーキは車検ごとにフルード交換、ピストンの揉み出し。4年に一度はシール類も交換すればOK
ニッシンなのでキャリパーのピストン、シールは国産の同径のものが4メーカーから部品で取れます。
ブレーキディスクはお高いので程度の良い中古を手に入れておくといいですね。新生ビューエルでも同タイプのブレーキディスクを採用しているようなので新品か手に入るのかなと思います。
フロントフォークもシール類はホンダのものが流用で使えます。うちでは4年に1度はオーバーホールするようにしています。
リアサスは流石に自分では無理なのでサスのメンテナンスサービス会社に依頼してオーバーホール。車体の中でオーバーホールの効果が1番感じられるパーツなのでそれも楽しみです。
あとは、転けてしまったら終わりと言えば終わり。タンクや、エキパイ、車体右側は凹みだけなら乗れなくはないけど、車体左側はオイルクーラー、プライマリーカバーなんかは凹んだり穴が空いたら走行できなくなる可能性もあります。特にプライマリーカバー、クラッチケーブル、ペダルなどが直接ついているので転倒したらリスクは高め。それでも溶接で直せないこともないようなので諦めない。
ワイヤー類はもう、手入れしてても切れる時は切れる。ドライブベルトも同じ。自分としてはドライブベルト5万くらいするけど、大型でチェーン車だとチェーンとスプロケ交換するのに同じくらいの費用がかかるので決して高すぎるとは思いません。
やっかいなのはクラッチケーブル、スポスタと互換がないせいで手に入りずらい、高いというのがネック。ただ、これも手に入らないというわけでもないのでなんとかなります。
1番やっかいなのは電装センサー類だけど、これも互換パーツが販売されていたりするのでなんとでもなる。2000年代のバイクのおかげで完全電子制御ではないので手に負える範囲。
結局のところ、ある程度の整備が自分でできればなんとかなる。地方はそもそもみてくれる専門ショップもほとんどないので自力でなんとかするしかない。
アホみたいにぶん回さない、飛ばしすぎない、無理しない、乗車前点検は欠かさない。これを守ればそうそう壊れるものではないかとおもいます。
まあ少なくとも、あと10年は問題なく乗れるんじゃないかな。
乗り続けるのは結局は気持ち。