011-旧ユーゴスラビア
アーニャと別れてブルガリアから、次はイタリアのベニスが次の目的地
当時は国としてユーゴスラビアがまだあった頃。
朝、ソフィアを出発。
日本の在来線のようなボックスシートで、途中までは空いていたが、ユーゴスラビアに入ってからは満席の状態。
旅にも慣れてきたのか、夜になって疲れて眠りについてしまった。
突然、隣のおばちゃんに起こされた。
何かトラブルかと思ったら、ベオグラードに着いたから乗り換えだよと教えてくれた。親切!
ベオグラードに着いたのは深夜だった。
サンドウィッチや水を買って駅の構内で時間をつぶし、ベニス行きに乗り換え。
ユーゴスラビアは当時内紛前で荒れていたけど、人々はそんなにピリピリした感じはなく、皆フレンドリーだった。あいかわらずつたない英語での会話をしながら過ごしていた。
翌日イタリア国境駅に着くと、車内に入管の職員らしき人が乗り込んできて、パスポートチェック。
順番にパスポートとチケットを見せて入国手続きを済ませていく。
自分の番が来て、チェックをしていると荷物を持って外に出るように指示をされた。黙ってついていくと入管の建物なのかよくわからなかったけど、個室で色々聞かれた。
話している内容はほとんどわからなかった。
最終的に映画でよく見るような留置所に入れられた。またトラブルか。。
結局なんでだったのかはわからないまま。今となって思うのは、言葉は通じない、東側の国から帰りの航空券を持たずに入国。それで、色々と調べられることになったんだと思う。
他に留置所に入れられている人はいない。
半日ほど経ったあと、解放された。
駅のそばにある入管だったので、ベニス行きで途中下車したチケットを見せると、そのまま乗ることができた。
一国一トラブルには慣れてきた。
まぁ英語もろくに話せない19歳の日本人が目的もなく何をしにきているんだ?って話だろうからしょうがない。