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アイスランド編~”アイスランドから見る風景”より

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アイスランドでの日常についてのコラムをまとめました。
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#噴火

アイスランドから見る風景:vol.25 レイキャネス半島での噴火 2023/24年編 火山活発活動期の到来① グリンダヴィークの歴史

2024年1月1日夕方16時ごろ、能登半島の珠洲市近辺でマグニチュード7.3に当たる地震が発生し、多くの家屋が倒壊・破損、それにより住民約240人が死亡、約1300人が負傷、また道路・電気・水道などのインフラが壊滅的な損害を受けた。過去3年群発地震が続いていた地域であったのにも関わらず、その異常な頻度で起こる地震のニュースが、逆にわたしたちの警戒心を薄らせて、地殻活動の異様な発現が能登の日常に埋没した観さえあった。これだけ頻繁に地震が起こっていれば歪みは解消されるはずだから、

アイスランドから見る風景:vol.21-1 レイキャネス半島での噴火 2021年3月編

今回は2回に分けて、アイスランドでの2021/22年の噴火について書いてみたい。この前編は2021年の噴火が主題で、以前配布していた会社のニュースレターを基にしているため、すでに読んでくださった人もいるかもしれない。その場合はご容赦いただき、2022年の2度目の噴火を扱う次回のコラムを楽しみにしてくださると有難い。 2021年3月19日の22時ごろ、781年ぶりに、レイキャネス半島で火山の噴火が始まった。ここは、ケプラヴィーク国際空港やブルーラグーンなど、観光には欠かせない