【レースの見方・実践編】適性分析クイズ① 解答・解説編

適性分析クイズお楽しみいただけましたでしょうか。それでは解答・解説編です。(まだ問題編を見ていない方はこちら

基本は色んな人にマトリックス理論を知ってもらいたい、実践してもらいたいというところがあるのであまりこの記事は有料部分を多くしたくはないのですが、どうしても解説部分でそれぞれの適性の要素に触れないと解説になりません。

解答部分およびtwitterでクイズを出させていただいたテイエムジンソクの適性解説は無料公開、その他の馬の解説部分は有料対象とさせていただきますので、その点ご容赦ください。

各馬の適性 解答編

各馬の本質的な適性は下記の通りです。

①テイエムジンソク

→機動力スピード型

②ベストウォーリア

→持続力スピード型

③カゼノコ

→機動力スピード型

④ジェベルムーサ

→機動力パワー型

⑤二ホンピロアワーズ

→機動力パワー型

⑥ラニ

→持続力パワー型

各馬の適性 解説編

それでは各馬の適性を見分ける上でどこがポイントになるかを見ていきましょう。

①テイエムジンソク

テイエムジンソクについてはtwitterでアンケートを取らせていただきましたので、まずはそちらを。

テイエムジンソクは機動力スピード型の馬ですので、ほぼ半数の方に正解いただきました。

ただこの一問が正解していたから理論が分かっている、分かっていないという話ではないので、そこは誤解なきようご理解ください。

特に持続力と機動力、スピードとパワーの感覚というのはそれぞれ人によってズレる部分があります。どこをどう捉えて持続力とするのか、機動力とするのかは色んな方からもご質問いただく点ですし、これは自身の競馬観によって左右される部分があります。

私はツイキャスで「サトル(@dirt_matrix )とブライアン(@Brian_Smith1994 )のダートラボ」というのを中央のダート重賞の前に不定期で開催していますが、この二人の間でも言葉の定義によって機動力型、持続力型の判断はズレることもあったりします。

例えばオメガパフュームについては、私の適性分類上でいくと機動力スピード型になります。これはオメガパフュームはコーナーから動いていける「機動力」に注目していることと「機動力」が求められるコースで好走していることを私は根拠として判断しているわけですが、コーナーから動いていって直線でグングン伸びて差し切る末脚の長さに注目すると「持続力」と判断することもできるわけです。あくまで機動力と持続力については、私が自分の理論をご理解いただくために定義づけたものですからその辺が絶対正しいというわけでなく、こういったものなんだなと把握していただくことが大切です。

ポイントは

「馬のキャラクターを正確に捉えて好走と凡走のタイミングを見極めること」

ですので、言葉に囚われすぎずに概念として理解していただくことをお勧めします。

さて前置きが長くなってしまいましたが、テイエムジンソクの適性を見分けるポイントについて解説していきます。

私がテイエムジンソクを機動力スピード型と判断しているのは、

・機動力スピード型コースで崩れず好走していること

・勝ちパターンが番手で構えてコーナーから動いて早め押し切り、あるいは逃げて自分でレースを作っている

という2点です。

テイエムジンソク

準オープンをなかなか勝ち上がれなかったですが、相手がグレイトパールやナムラアラシなど普通にオープンでもバリバリやれている馬でしたし、展開や条件が向いていなかったレースも多かったと思います。

オープンに上がってからのテイエムジンソクはまさに適性通りの好走を見せていて、好走しているのは綺麗に上の判断ポイントに基づいて走っている時です。逆にいえば2番人気で出走したフェブラリーSはマイナスの適性またぎが発生するわけですから、いわゆる危険な人気馬だったわけですね。交流重賞もスピードよりもパワーが求められる条件が多いのであまり好走出来なかったというのも納得の結果ということになります。(フェブラリーS以降パフォーマンスを落とし気味だったので、調子を崩していた可能性もありますが)

②ベストウォーリア

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