【リクエスト適性分析】ラインカリーナ
本記事は下記の内容でお送りします。
・リクエスト馬の本質的な適性診断
・リクエスト馬の適性グラフ
・過去レース分析
リクエスト馬の本質的な適性診断
ラインカリーナの本質的な適性は機動力スピード型になります。
牝馬ということもあり、交流重賞を使う機会のほうが多いと思いますが、末脚を求められやすい持続力質のレースより先行力やコーナーワークの上手さを活かして機動力質のレースのほうが適性的には向いているでしょう。
リクエスト馬の適性グラフ
ラインカリーナの適性イメージとしては下記のようなイメージを持っています。
過去レース分析
・関東オークス(川崎2100m)
現状、ラインカリーナのベストパフォーマンスはこの関東オークスになると思いますが、これは妥協せずに逃げた武藤騎手の好判断だったといえるでしょう。
川崎2100mは機動力質の条件になってきますが、この時期の牝馬だとそこまでパワー(スタミナ)に長けた馬が多くないですし、前々で運んだ馬がそのまま残ってしまうという展開もよくあります。
今年の関東オークスはローザノワール、マドラスチェックと牡馬相手に逃げて強い競馬をしてきた馬がいましたが、スタートでロスなく立ち回れる最内のポジションを確保したラインカリーナがそのまま押し切る展開になりました。
マドラスチェックはまだ競馬の幅がある馬なので、最後に帳尻を合わせてきましたが、ローザノワールは完全に決まったパターンでしか好走できないタイプなのでこれは痛恨だったと思います。スタートの時点でラインカリーナのほうが前にいたので物理的に厳しかった側面もあったのは事実ですが。
・太秦S(京都1800m)
かなりの道悪で行われた一戦でしたが、2番人気で4着。
牡馬相手のオープン条件でしたが、これはかなり健闘したといえる内容だったと思います。機動力スピード型条件の京都に加えて、馬場が湿って高速決着になるというラインカリーナにとって追い風となる条件が揃っていたとはいえ、先着された相手がエアアルマス、ヴェンジェンス、ハイランドピークと重賞クラスでも馬券に絡める能力を持っているかなり濃いメンバーでした。
機動力スピード型条件で逃げる形に持ち込むのがラインカリーナとして最も高いパフォーマンスを発揮できる条件であるのは間違いないでしょう。
・クイーン賞(船橋1800m)
ラインカリーナにとって船橋1800mは適性的に十分好走できる条件設定だったと思いますが、直前の雨と最内枠にクレイジーアクセルが入ったのが痛かったですね。
船橋競馬場はコースレイアウト的には中央のダートだと新潟に近い適性を求められます。したがってそういった点からも下げる要素は少ないのではないかというのが戦前の評価だったのですが、レース前は雨の影響もあって内前のポジションが極めて有利な馬場状態になっていました。クレイジーアクセルもハナにいきたい馬で、かつ最内枠を引いた時点で取る戦法は一つだったはずです。加えて斤量差もありましたので関東オークスのラインカリーナがやったことをクレイジーアクセルにやられてしまったという形だったレースだといえます。
今後の展望についてですが現状、牝馬の交流重賞は混戦模様だと思いますのでラインカリーナにも重賞のタイトルを取るチャンスは十分にあると思います。条件によって着順が入れ替わるくらいの力関係だと思いますので、ラインカリーナの機動力はその中でも大きな武器になるのではないかなと。相手関係を考えると1600~1800mくらいの条件が適性的にも相手関係的にも一番チャンスがあるのではないでしょうか。
いかがでしたでしょうか?
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