【レースの見方】1周競馬と半周競馬の違い
ダートのレースでコーナーを4つ回る1周競馬とコーナーを2つ回る半周競馬はかなり性質が異なります。
車の運転をされる方であればイメージがつくと思いますが、コーナーがあるということはそこで当然減速をすることになるわけです。直線に向いてから再度加速していくわけですが、その加速がスムーズにできる馬と苦手な馬では当然適性が変わってきます。
1周競馬であれば
→スタートして加速・・・①
→1コーナーから2コーナーにかけて減速・・・②
→向こう正面で加速・・・③
→3コーナーから4コーナーにかけて減速・・・④
→直線で加速・・・⑤
になりますが、
半周競馬であれば
→スタートして加速・・・①
→3コーナーから4コーナーにかけて減速・・・②
→直線で加速・・・③
となります。
先述した通り、ダートは基本的にエンジンをかけて直線を向くことが非常に重要なので、馬ごとに特性をつかんだ上で乗らないとじわじわとしか伸びないということがよく見受けられます。
分かりやすい例としてはサンライズノヴァの戦績を見ていただくとよいのでしょうか。
サンライズノヴァは一定の追走ペースをキープして走るのが得意な反面、減速してからの再加速はあまり得意ではありません。あれだけ東京競馬場で強いパフォーマンスを見せているのにも関わらず、他の競馬場でなかなか成績を残せないのはそういった特性があるからです。
だからこそ1400m~1600mが得意だといっても、例えばかしわ記念でサンライズノヴァが勝ちきれるかというと結構厳しいんじゃないかと個人的には考えます。それはコース形態が1600mであるとはいえ1周競馬になるため、再加速の動作が増えることになるので東京競馬場ほどの末脚は発揮できないとう見解に基づいています。
距離だけでなく、コース形態から検証してそれぞれの馬の適性を把握するというのも大切なことです。どういう条件で凡走したのか、あるいは好走したのかをきちんと精査することによって浮かび上がってくるものがあると思います。
左回り苦手といって東京と新潟と中京を一括りにして考える方もいらっしゃるようですが、個人的には上記の件を踏まえるとその点には同意しかねるところです。
どういった動作が苦手で、今回走るコースはその要素が強く問われるコースなのかどうか、きちんと検証してこそ違いがハッキリと認識できるようになると思います。
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