エミテラス所沢の眉毛
突然だけど、サイヤ人の話をしよう。
サイヤ人とは、『ドラゴンボール』に登場する非常に高い戦闘力を持つ架空の戦闘種族だ。髪の色は基本的に黒で、純血のサイヤ人は生涯その髪型が変わらない。
また、サイヤ人は幼少期には背が伸びにくく、
15歳前後で突然背丈が成長するらしい。
とまぁ、恥ずかしいくらい浅い知識のサイヤ人説明だが、そんなサイヤ人と同じくらい、成長しているエリアがある。
所沢だ。
その所沢に、エミテラス所沢なる複合施設ができた。
早速、家族でエミテラス所沢を訪れてみた。
「エミテラス」という名前の由来は下記のとおり。
ちなみに所沢は、日本で初めて航空機が飛んだ場所として有名らしい。
1911年に所沢飛行場が開設され、これが日本の航空発祥の地だそうだ。
また、狭山茶の生産地でもあり、「となりのトトロ」のモデル地とも言われているとかいないとか。
所沢は、都市開発と観光の両面で注目されている。特に、所沢駅周辺は大規模な再開発プロジェクトにより大きく変貌を遂げた。
2018年にオープンした「ところざわサクラタウン」はその象徴的な施設であり、角川武蔵野ミュージアムや書店、ホテルが集まる文化複合施設として、文化・芸術の発信地となっている。
以前から世界の山ちゃん所沢店に通うだけのために訪れていた所沢駅だったが、
これからは、山ちゃん以外にも来る用事ができるかもしれない。
何にせよ、所沢という地がかつてないほどオシャレというか文化的なものに征服されてきている気がする。
そういえば、サイヤ人はもともと「惑星プラント」出身で、ツフル人という種族を滅ぼし、惑星の名前を「惑星ベジータ」に改名している。
所沢市もいずれ、アヴァンギャルド市やコスモポリタン市、ラグジュアリー市やノンシュガー市など改名されないか心配である。
さて、エミテラス所沢だ。
祝日の11時前に到着。
人が多すぎて、写真を撮るのもはばかられたので、ここは画像生成で雰囲気だけお伝えできればと思う。
そして、11時2分ごろに退散した。
惨敗した。
滞在時間わずか7分ほどである。
敗因は、多すぎる人の数だ。
『1000席』もあると謳ったフードコートには10時台という時間帯にも関わらず、空席がまるで見当たらない。というか席取りのためのハンカチばかりである。
それではと、4Fの飲食店エリアへと繰り出すが、こちらもすでに店前に行列ができている。かろうじて行列が少なめな「もんじゃ店」もあるが、あいにく今日の気分ではない。
すさまじい人気ぶりだ、所沢。
もはやサイヤ人の背丈の成長次元ではない。超がつく成長ぶりだ。
しかし、オシャレである。
全体的に広めの導線にグラニフの大きめなお店など、平日に一人で遊びに来るには最高だと思った。妻が、だが。
結局、店舗の1つにも立ち寄ることなく、逆サイドエリアの商店街で、安定のガストにてチーズONチーズINハンバーグを食べて落ち着いたのだった。
しかし、ここでも心配事が増えた。
お昼時にも関わらずガストがガラ空きなのだ。
ここいらの商店街は大丈夫なのだろうか。
かつて東京スカイツリーが建設決定となった時を思い出す。
当初、地元の商店街は建設に対して、歓迎ムードだった。東京スカリツリーが完成することで、集客が見込める。そして自店の売上UP!なんてことを見込んだと勝手に推測する。
ところが、現実はそう上手くいかなかった。
東京スカイツリーが完成すると、観光客はみなソラマチに取られてしまい地元商店街の売上は逆に下がってしまったらしい。
所沢の商店街にも、同じことが起こっているのではないかと少し心配になった。
それこそガールズバーやキャバクラなど、エミテラス所沢で出店できない系統のお店は大丈夫な気がするが。
と、帰り道に考えていた時に、世界の山ちゃん所沢店が結構前に潰れていたことを知り複雑な気持ちになった。手羽先だけに骨を拾いにまた飯田橋店へ馳せ参じることにしよう。
急速に成長する街、所沢。
超サイヤ人2、超サイヤ人3なみに進化していくサイヤ人のような街、所沢。
超サイヤ人3はさらに強力な形態だが、変身中は膨大なエネルギーを消費し、眉毛がなくなるという特徴をもつ。引用元
その眉毛こそが、世界の山ちゃん所沢店であったと願わずにいられない。