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安心安全を届けたい気持ちはひとつ!山形県の平田牧場と石井食品の取り組み

石井食品のポリシーの一つに「素材本来の味を生かす」ということが挙げられます。

その実現のため、原材料をシンプルにすることでおいしさを追求しています。そんなポリシーに共感いただける企業様と、これまでも多数タッグを組み、コラボ商品を生み出してきました。

今回は、そんな取り組みを共にしてきた「平田牧場」様をご紹介します。山形県酒田市にある平田牧場は、「より豊かな食生活 ‧ 食文化を提案する “健康創造企業”」を掲げており、石井食品と思いを共有できる仲間です。

今回のnoteでは、平田牧場様のこれまでの取り組みや、我々のコラボ商品である「一本角煮」を開発した経緯などをお伝えします。

お話ししてくれたのは

平田牧場 代表取締役 新田 嘉七さん

(お写真左側)

他、平田牧場の社員の皆様

  • 管理本部副本部長 兼 システム部部長 兼 広報課課長 山本 俊介さん

  • 事業本部営業部部長 玉貫 志郎さん


農家から始まった平田牧場は17代、60年の歴史

— この山形県酒田市という土地で畜産業を始められた経緯を教えてください。

山形県酒田市は、山と海と川に囲まれた肥沃な平野が特徴の土地です。海の幸や米どころとして発展してきた歴史があります。一方で、海沿いのため風は大変強く、空港の近くには防風林を設ける必要があるほどです。最近ではそれを逆手にとって風力発電事業にも力を入れているまちです。

私の家は代々農家をしており、私で17代目になります。父親である先代の創業者は「これからはたんぱく質の時代になる」と考え、農家を継がず、周囲の反対を押し切り養豚業の世界へと飛び込みました。

私たちの企業理念には、「より豊かな食生活、食文化を提案する【健康創造企業】をめざします」という言葉を掲げています。
「安心安全な食品」を作りたいという気持ちは、石井食品さんと同じですね。
そんな思いから、お客様にいただいた「食品添加物を使用していないソーセージ」のご要望に応えて、調味料(アミノ酸等)‧保存料‧着色料‧発色剤不使用の無塩せきのソーセージである『「極み」シリーズ』を開発するなど、一次産業・二次産業・三次産業まで一貫して取り組んでいるのが当社の特徴です。

日本の食料自給率を上げるために始めた「飼料用米」

— 平田牧場様といえば、飼料用米を与えて育てることが特徴だと思います。飼料用米を取り入れることでどのようなメリットが生まれていますか?

もともと、豚の飼育のためではなく、日本の食料自給率を上げるための取り組みとしてはじまったのが飼料用米の利用です。使われなくなってしまった田んぼを使い、飼料米を栽培できないかと考えていました。

田んぼは、一度畑にしてしまうと、再び田んぼに戻すのが難しいんです。
田んぼを残す目的から、初めは身内の田んぼ3枚で飼料用米の栽培を始め、徐々に山形県の庄内エリアで、補助金を活用して広げていきました。

活動が広がる一方で、転作補助金が減り、継続が危ぶまれた時期もありましたが、何とか乗り越えて、現在は約2万枚(約2000ha)まで増やすことができています。

豚って、お米を本当にたくさん食べるんです。
豚1頭がお米を食べる量は人の5〜6倍。1年間で換算すると300kg/頭、平田牧場全体で1万5千トンにもなります。
逆に言えば、それだけ田んぼを継続的に生かしていくことができます。豚が日本の米を支えているとも言えますね。

お米を食べた豚肉は、脂があっさりするんです。関係者で食べ比べをしても、お米を食べている豚の方がおいしいという意見が多いです。減反田を活用し、食料自給力をアップするだけでなく、食味も大きく向上したことは本当に幸運でした。

— 今年の飼育の状況はいかがでしょうか?

今年に限らない話ですが、日本は年々気温が上昇しているので、その影響が心配です。
現在は、暑さ対策で豚舎を通気性良くするなどの対策をしています。
暑さは、豚の交配に悪い影響を及ぼします。豚も人と同じでストレスを感じる動物です。人と同じように快適な空間を作ってあげたうえで、健康的に育てることが大切になります。

— 平田牧場様のホームページには、飼育にあたってのこだわりや取り組みが書かれています。ホームページに書ききれなかったご苦労があれば教えてください。

豚の種を守ることは本当に難しい仕事です。
我々が飼育している中でも特に難しいのは金華豚。金華豚はパンダのような模様のため「パンダピック」とも呼ばれています。日本で生産されている約7割の豚肉は、みなさんも聞いたことがあるであろう「三元豚」という種類です。金華豚を飼育しているのは少数派なんです。

純粋金華豚については、中国から6種類の豚を選んだうちの1種です。繁殖から加工まで、平田牧場で一貫して行っています。この体制を崩さないことは大変苦労します。

健康に育った豚こそが美味しい豚

— そんなご苦労の中でも、このお仕事の醍醐味や、消費者の皆様への思いはありますか?

この仕事は、家畜を育てることが好きな人にとっては、ストレスがなく全てが楽しいと感じられると思います。私もそのひとりです。

私たちのモットーである「丁寧」な仕事を通じて「健康に育った豚」こそ、カラダが自然に喜ぶ本当に美味しい豚肉だと自負しています。これまでも、生産効率を最優先することなく、きちんと手間と時間をかけ、丁寧に、真剣に、豚たちと向きあってきました。

石井食品さんは、私たちの豚に対する思いを共有できる企業だと思っています。
お客様がおいしいと言ってくれる商品に仕上げて、しっかりと食卓まで届けてほしいですね。

— 最後に、新田さんのおすすめの食べ方があれば教えてください。

豚肉はいろいろな料理に合う食材です。豚汁やしゃぶしゃぶなどにもぜひお試しください。

豚は幸運のシンボルでもありますので、お正月にもぜひ楽しんでほしいですね。
この機会に平田牧場をよろしくお願いします。

— 新田さん、ありがとうございました!

平田牧場の豚は、石井食品のおせちにも使用しています。一つひとつの素材にこだわった石井食品のおせち、ぜひご賞味ください。

平田牧場の三元豚は 一本角煮で、金華豚はしゃぶしゃぶで!

石井食品は、おせちだけでなく、年末年始の食卓を彩る様々な食材・お惣菜をご用意しています。平田牧場様の「 一本角煮」や「ロース・バラ肉」をこの機会にぜひご賞味ください。

【11月12日からお届け】日本の米育ち三元豚 一本角煮|平田牧場(常温品)

【12月30日からお届け/送料無料】平田牧場 金華豚ロース・バラしゃぶしゃぶ(500g)(冷凍品)

この他にも、金華豚ロース・三元豚ロースの詰め合わせもご用意しています。

平田牧場 日本の米育ち 金華豚 肉巻きおにぎり 2個入り(常温品)

平田牧場 日本の米育ち三元豚「豚めしの素」(2合用/常温品)

平田牧場のラインナップは、オンラインストアからご覧ください