農家の高齢化と地の利を活かす難しさ。おいしい栗を作り続けるための岐阜県山県市の栗の挑戦
栗農家さんを取り巻く現状をレポートしている「栗プロジェクト」
今回は、岐阜県山県市のレポート、第2回目です!
前回は、一般的には悪条件と言われる
山の斜面に栗の木を植えている生育環境をお伝えしました。
岐阜県は3,000m級の山々が多く存在する県。
そんな地形は、栗の栽培にとっては悪条件と言われることもあります。
山県地域は、この条件を逆手にとって、山岳地帯ならではの
・水捌けの良さ
・山が濾過してくれた水の綺麗さ
を活かした栗作りが行われています。
そんな条件が栗の生産存続にも影響を
そんな一見素晴らしい栗栽培の環境。
しかし、これが農家の存続に対し、大きな影響をもたらしているようです。
それが農家の高齢化問題です。
栗って実はとても鮮度が大事なんです。
硬い殻とイガで包まれているから、ちょっとくらい放っておいても大丈夫なイメージを持っていませんか?
全くそんなことはないんです。
栗が落ちたらその日のうちに拾って冷蔵庫で保管することが大事。
それが栗の和菓子や栗ご飯に加工した時に風味の差がでます。
一方で農業従事者の高齢化が進んでいて、
毎日この急斜面をかけの上がり栗を拾う作業は
「大変」の一言だそうです。
最近では、この急斜面に植えられている栗の木を
平地に移して収穫しやすくする取り組みも行われているようです。
ちょっと寂しい気持ちもしますね。
栗の価値向上にイシイが協力
本当に丹精込めて作られており、それが「山県の栗」と言えます。
この山県は「利平栗」というブランド品種の発祥の地でもあることで全国的にも有名な地域。
全国各地の栗を使った和菓子屋さんからの引き合いも強くあります。
しかしここ数年は不作が続いたこともあり、
和菓子屋さんのニーズに対して生産量が下回っていました。
そして栗を栗のまま販売するのではなく、「剥き栗」として加工されたもののニーズも高まっています。
栗で栄えた山県ですが、実は栗の殻を剥く加工業者さんはこの街にありません。
そこで石井食品のような会社がお役に立てる時なのです。
今後は、現在の栗ご飯としての加工だけでなく、
剥き栗としてのコラボレーションをする日もくるかもしれません。
👈来ていました(2020年10月21日)
栗のフードロスを削減したい。新しい取り組みも
栗は人間にとって秋の味覚の代名詞。
それは他の生物にとっても同じことです。
イノシシや虫など、たくさんの生物たちが私たちと一緒に栗の生育を待っています…(笑)
そこでどうしても発生してしまうのが、虫食い栗や欠けてしまった栗。
このロスとなってしまう栗を
栗パウダーなどに加工してみなさんの食卓にお届けすることを検討しているとのことです。
山県の栗を栗ご飯と栗きんとんでどうぞ
農家さんが丹精込めて育んだ栗を山県の栗を栗ご飯でお届けしています。
(栗きんとんは11月くらいにお目見えしますので少々お待ちください)
栗ご飯は2合のお米と一緒に炊き込むだけなので、
その手軽さで大変ご好評いただいています。
2箇所以上の産地の栗ご飯の食べ比べもおすすめ。
ホクホク感や甘み、柔らかさなどにかなり差があることを感じていただけると思います!
こちらの山県の栗は、栗ご飯だけでなく、
お年始にご家族でお召し上がりいただきたい
おせちの「栗きんとん」としてもご予約受付中です。
粗糖を使い、栗の自然な甘みを最大限に生かしました。
栗好きの方には、是非お召し上がりいただきたい逸品です。
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最後に、どこで買えるのか
イシイのオンラインストアで先行予約を受付中です
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