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寂しかった私と悲しくなった私

私は孤独だった。
どこにいても、誰といても、私は独立した存在だった。
両親には愛されていたし、友達もたくさんいた。
でもどこか寂しかった。
私は私の世界にいた。
そしてまた私と親しい人たちも、それぞれの世界の中に生きているように感じた。

でもあなただけは、なぜか私のすぐ横に立っていた。
あなたといる間は、私はあなたと一緒に一つの世界を歩いているような気持ちになった。
とても幸せで健やかな世界だった。

あなたと生きたこの世界で、いつか私が骸となり、その骨が埋められた土地の上でまだ世界が続いていくと。
素直にそう思えた。私は孤独ではなくなったと。
文字通り千年の孤独から救われたと。

私はまだ悲しい。
私の隣にあなたがいないことが。
あなたとともにあった私と、私とともにあったあなたを、
心の中にある美術館に飾ってある。
最近ではもうそれを眺める時間は少なくなったけど、
代わりにそのショーケースの横に座って、背中を預けて涙する。
そうすることでしか癒されない悲しみを、
私はまだ大事にしている。

一つずつ美術館の明かりを落としていきながら、
私はいつかここを出ていこうと思う。

それまでの間、もう少しの間、ここで私が悲しむことを、
私は許そうと思う。

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