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うるさい時計

君のための目覚まし時計が鳴っていて
今日の僕はそれをどうしても自分で止めたくなかった
いつも僕が目覚まし時計を止めて君を起こしているんだから
たまには自分で止めて起きてくれないかなって思ってた

君はよく化粧品を出しっぱなしにするし
脱いだ服はその辺に放ってしまう
いつも僕がそれを片付け始めると
君が屈託のない笑顔でありがとうっていうから
いつも騙されたみたいな気持ちになって
責められもしないのだ

時計はまだなっているけど
僕はそれを止めずに聞いていた
そうすればどこからか寝ぼけ眼の君が
止めに来るんじゃないかって思ったから

大きい音でなる時計が小さい自分みたいで
止められなかった

大きい声で君の名前を呼べばよかったのに
止められなかった

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