#37 繋がる。
こんにちは、diportoの勇太です。今日は僕たちが生まれ育った地元・福山にあるdiportoの物語を少し語りたいと思います。
自然な始まり
僕も妻の弥代も、生まれも育ちも福山市。この何気ない日常の風景が、僕たちの原点です。子どもの頃から当たり前に見ていた景色が、大人になり、今こうしてお店を始めたことで特別な意味を持ち始めた気がしています。
僕は小さい頃、よく祖父に手を引かれて明王院に通ったものです。じいちゃんは「髙田平和堂」という最中屋を営んでいました。商いは「人のためにある」という祖父の言葉が、今でも僕の中に根強く残っています。
記憶の中の風景が繋がる
特に最近、地元のことを深く知るようになりました。それまでは意識せずに過ごしていたけど、改めて歴史に目を向けてみると、驚くことがたくさんあったんです。
草戸千軒町って知ってますか?この地にはかつて千軒もの家々が並び、多くの商人や旅人が行き交う港町がありました。賑わいのある場所のすぐそばに、心の拠り所である明王院があったなんて、地元に住んでいても知らない人が多いですよね。
その時代の営みが、今もこの場所に響いているんです。何気なく見ていた風景が、実は歴史と人々の物語に溢れていたと気づかされたとき、地元の新しい一面が見えてきました。
故郷での新しい挑戦
僕たちがこの街でdiportoを始めたのも、不思議と自然な流れでした。特別なきっかけがあったわけではないけれど、生まれ育った場所だからこそ「ここで何かを創りたい」と思えたんです。祖父の商いの心も、どこかで繋がっているような気がして。
最近、お客様と地元の話になることが増えて、みんなそれぞれの福山への想いがあるんだなって実感しています。何気ない会話の中に、この街への愛着や思い出が詰まっていて、僕たちもこの地で何かを一緒に作っていけるんだと感じています。
縁は繋いでいく
僕たちはこれからも、この場所で新しい縁を紡いでいきたいと思っています。祖父がこの地で築いてきた人との縁、僕たちもそれを大切にしながら繋いでいきたい。縁というのは、切るものではなくて、繋いでいくもの。そうやって人と人が繋がり、歴史の一部になっていくんですよね。
僕たちが始めたdiportoが、そんな場所になれたらいいなと思っています。これからも福山の皆さんと一緒に、新しい物語を作っていきたいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。これからも一緒に、故郷をもっと面白くしていきましょう。