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戦略コンサルタントとテクノロジーコンサルタントはどう違う?
株式会社DiplementのCTOの山田です。
前回は「テクノロジーコンサルタントって何をやる人?」というお話をしましたが、今回は同じ「コンサルタント」という言葉が付くなかで、戦略コンサルタント/ビジネスコンサルタントとテクノロジーコンサルタントは何が違うのかを簡単にまとめてみたいと思います。
戦略コンサルタント/ビジネスコンサルタントとは
「コンサル」と聞けば皆さんが一番に想像するであろう、戦略コンサルタントやビジネスコンサルタントは、企業の経営・事業戦略の策定や新規事業の立案、業務プロセスの改善などを主な業務領域としています。
一言でいうと「企業のCxOレベルが抱える問題解決」を行います。課題・問題の仮説構築→調査・検証→改善案の提示といったサイクルを3ヶ月〜6ヶ月程度で回します。
経営層・事業部門の課題抽出から始めて、「どの市場を狙うべきか」「新サービスをどう立ち上げるか」といった中長期的な視点でアプローチすることが多いです。
必要に応じて数字やデータを分析し、投資対効果(ROI)を考慮しながら戦略案を示したり、顧客の大まかな要望・課題感から具体的な解決策に落とし込む、ロジカルシンキング、仮説構築力、プレゼンテーション能力が求められます。また、短期で社内外のステークホルダーとミーティング、インタビューを行うため卓越したコミュニケーション能力が必要です。
つまり、企業が持つ問題に対し、解決のためのロードマップを描き、どの方向を目指すべきかを提案するのが、ビジネス/戦略コンサルタントのメイン領域と言えるでしょう。
テクノロジーコンサルタントとの違い
一方、テクノロジーコンサルタントは“技術”と“事業目標”をつなげる役割に強みがあります。
企業が描いた戦略や事業ゴールに合わせて、「どんな技術を導入すればベストな成果が得られるか」を検討したり、アーキテクチャ設計や技術選定を実行フェーズでサポートするのが特徴です。
プロジェクトマネジメントにおいては、技術的リスクや実装難易度を理解したうえでスケジュールや人員計画を立てるなど、“開発現場視点”と“ビジネス視点”の両方を行き来しながら、プロジェクト全体を成功に導くポジションとして動きます。
つまり、ビジネス/戦略コンサルタントが「何をするか」を描くとすれば、テクノロジーコンサルタントは「どう実現するか」を技術面も含めて具体化し、伴走するイメージです。
どちらのコンサルも補完し合う存在
実はビジネスコンサルタント/戦略コンサルタントと、テクノロジーコンサルタントは対立するどころか、お互いを補完し合う関係にあります。
経営戦略と技術導入が食い違うと、せっかくのアイデアが形にならなかったり、逆にプロダクトアウト的に技術に投資しすぎて肝心の事業ゴールが見えなくなったりすることもあります。
そこで、ビジネス面に強みを持つコンサルタントと、技術実行面に深く踏み込むコンサルタントが連携することで、最適な形で事業成長をリードできるようになります。
4. まとめ
ビジネス/戦略コンサルタントは、企業の行く先や競合戦略をプランニングし、数字や市場を分析しながら「何をやるか」を提案する専門家。
テクノロジーコンサルタントは、その戦略を「どうやって実現するか」を技術の選定やプロジェクト推進、開発現場との橋渡しを通じてサポートする専門家。
両者は視点の置きどころが違うだけで、企業の成長という同じゴールをめざすチームメイトとして動きます。もし「自分は技術が好きだけど、ビジネス面にも興味がある」という方なら、テクノロジーコンサルタントは面白い選択肢になるかもしれません。
少しでも興味が湧いたら、ぜひお気軽にコメントやお問い合わせをいただけると嬉しいです。次回は「エンジニアリングからビジネス視点まで、テクノロジーコンサルタントに求められるスキル」についてお話ししようと思いますので、そちらもお楽しみに!
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