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古代オリエントと聖書

「歴史がわかれば世界が分かる」「聖書を読めば歴史がわかる」ということで、古代オリエント特集です。

イスラエル、むかしはヘブライ王国と呼ばれていましたが、ローマ帝国に滅ぼされ、2000年ほど流浪の時を過ごして、神聖ローマ帝国やイギリスなど、大きな国の力を借りてイスラエル国を復活させました。

紀元前、つまりイエス・キリストが生まれる前のイスラエルの歴史は、古代オリエントとの関わりが深かったのです。

〇ハンドサインで学ぶ古代オリエント

〇ぴよぴーよ速報・古代メソポタミア

🇪🇬古代エジプト
⋯言わずもがな有名なエジプト。イスラエルとの関係は深く、創世記のアブラハムの時代から関わりがありました。
特に関わりが深かったのは19王朝(紀元前1293年頃〜紀元前1185年頃。つまり約3千年前)。イスラエル民族の出エジプトがあったのはこの時代と言われています。ヘブライ王国、イスラエル南北朝時代も、エジプトとは度々持ちつ持たれつの関係にありました。『列王記』や『歴代誌』に、詳しく記されています。

🇸🇾アッシリア
⋯いまのイラク地域にあった国家。紀元前2000頃、チグリス・ユーフラテス川の上流域にアッシリア人が建国。軍事強国。残忍さで知られ、敵の目をくり抜き死体を晒し見世物にした。預言者ヨナが滅ぼすべきと憤慨し、預言者ナホムが「ライオンのねぐら」「流血の都市」と非難。イラクにアッシリアのレリーフがありますが、とにかく野蛮極まりない絵で、戦国時代の耳削ぎや鼻削ぎを彷彿とさせます。
ダビデ王、ソロモン王に続いて賢王とされるヒゼキヤ王の時代にアッシリアは軍事侵攻してきます。センナケリブという王が武力を持って脅してくるのですが、このときのヒゼキヤ王の祈りはとても必見です→http://otawara-church.com/?p=439

🇮🇶新バビロニア
⋯現在のイラク地域にあった国家。カルデア人がバビロンを都に前625年に建国し、アッシリア帝国を滅ぼし、メソポタミアを支配して4国分立の一角を担った。ネブカドネザル王は前586年、イェルサレムのユダ王国を滅ぼし、ユダヤ人をバビロンに連行(バビロン捕囚)した。前538年、アケメネス朝ペルシアに滅ぼされた(世界史の窓より)。
バビロンとイスラエルの因縁は深く、かの有名な「バベルの塔」も、バビロンのものです。新約聖書でイエスさまが言われた「右の頬をぶたれたら、左の頬を差し出しなさい(マタイ5:39)」という言葉も、バビロンのハンムラビ法典にある「目には目を、歯には歯を」に対するレスポンスです。
バビロン捕囚についてはまた個別で記事出したいですね。かなり重大な事件なので。

🇮🇷アケメネス朝ペルシャ
⋯いまのイラン。前550年~前330年、イラン人(ペルシア人)が建設し、オリエント一帯を統一、さらにアフリカ・ヨーロッパ大陸にまたがる、世界最初の帝国を実現した。
全盛期の前5世紀、ダレイオス1世以後、数度にわたりギリシャ遠征を行った(ペルシア戦争)が、失敗に終わる。帝国は政治機構と駅伝制などを整備、ゾロアスター教を保護して高度な文明を発達させ、周辺にも強い影響を与えた。前4世紀、ギリシャで台頭したマケドニアのアレクサンドロス大王が東方に遠征、そのため前330年に滅ぼされた(世界史の窓より)。
ペルシャ王・キュロス2世(聖書内ではクロス)は前述のバビロンを滅ぼし、イスラエルをバビロン捕囚から救いました。
『ダニエル記』に登場するダニエルは、バビロンのネブカドネザル王からペルシャのキュロス王、ダリヨス王に仕えました。ダニエルはライオンの穴に放り込まれても信仰を失うことなく、私の尊敬している聖書の人物のひとりです。

歴史とはチグリス・ユーフラテス川のような、大きな河。その大きな流れを作られているお方が神さまだと思うと、壮大すぎて圧倒されますね。
ぜひ聖書を手に取って、歴史に触れてみてください!アーメン!

〇悠久のペルシア展。11/24まで!

〇ゆるい古代オリエントまんが

〇聴くドラマ聖書

#オリエント #旧約聖書 #悠久のペルシア #中東

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