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補習校ボランティアの先にみえたもの

日本の学年で小学一年生になる娘が、この四月から補習校に行っているのは以前書いたとおりである。そこには父母の会なる組織が存在し、我々親は、否応なくそれに属し、無報酬の仕事をすること(さまざまな当番ですね)を義務付けられている。わたしはこれを致し方なしと思っている、というよりかは、ここからみえる、このコミュニティの雰囲気をおもしろく見つめている。

先週土曜日、わたしは安全当番の役を仰せつかった。

安全当番とは、その名の通り、子どもたちの安全を見守る係のことである。蛍光色の黄色いチョッキを着て、ベルをもち(始業2分前に鳴らすという大事な役目がある)、不審者がいないか、事故が起きていないか、人のトラブルが起きていないか、チェックする機能を果たすのである。子どもの衝突など、そういうことはいろいろと起きているので、そういう意味で、我々安全当番が果たす役割はまぁまぁ大きいが、もしも、不審者が入ってきたとしたら、私たちがいたくらいでは何も太刀打ちできないだろうと思う。

ちなみに、セキュリティとして、警備会社とは契約済で、彼らはいくつかある門のところに立って、見守ってくれている。ここはアメリカだから(日本でも危ないわけだが)、やはりこういうことへの危機管理は肝要だろう。

さて、安全当番。わが校は、厳しいことで有名で、例えば当番の間、アイフォンを見ていたり、本を読んでいたり、長い立ち話をしたり、電話したり、メールしたりなどはすべて禁止されている。

わたしは実は瞑想しようと思っていた。

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