前日の行楽日和が嘘のように、重たい雨が降りしきる肌寒い日になった。瀬戸内の海はその豊かな色彩を失い、空と水面の境目すら肉眼でははっきりしない有様だ。「夢か現か」…
新年の頭から立て続けに目を背けたくなるようなニュースが相次ぎ、とても平穏とは程遠い正月休みになった。所謂「当事者」でなくとも、センセーショナルな報道や過剰な情報…
dino
2024年5月15日 16:55
前日の行楽日和が嘘のように、重たい雨が降りしきる肌寒い日になった。瀬戸内の海はその豊かな色彩を失い、空と水面の境目すら肉眼でははっきりしない有様だ。「夢か現か」という表現すらしっくりくる、そんな風景が一帯に広がっていたこの日、私はひとり、憧れの島に降り立った。4月の終わり、広島。昨夜の深酒が祟って、旅の道中とは思えないほどの寝坊をかましたこの日。大半の旅程を瀬戸内の海に投げ捨てて、本来の目
2024年1月11日 01:22
新年の頭から立て続けに目を背けたくなるようなニュースが相次ぎ、とても平穏とは程遠い正月休みになった。所謂「当事者」でなくとも、センセーショナルな報道や過剰な情報の波に呑まれて精神をすり減らした人も多いはずだ。いま私は慣れ親しんだ自室でこの文章を書き連ねているが、少しでも運命の歯車が掛け違っていたら、他でもない自分が「当事者」になっていたかもしれない。親しいフォロワーには周知の通りかと思うが