結婚3週間後に入院して卵巣嚢腫の手術をした話~発覚・入院前編~

なかなかヘビーな話っぽいけど、無事に手術は終わり、何回かの術後検診も無事に完了して通院生活も終了したので備忘録として書いておこうかと思います。

もし同じような診断をされて入院や手術を心細く感じている人の目に留まって何かの助けになれば嬉しいです。

※婦人科系の話です。苦手な方はスルーお願いします。
※私自身血など苦手なのでグロテスク表現はあまりないと思いますが、一応注意。

さて本題。

事の始まりは、2年に一回受ける自治体の子宮頚がん検診を受けたことだった。

2023年初夏、実家のある街で私は子宮頚がん検診を受けに行った。

当時まだ彼氏だった人と違う街で同棲していたが住民票は移していなく、わざわざ実家の方まで電車に乗って行った。

ピルを飲んでいたので「ついでに血液検査もしてください」と言っていつも通り(と言ってもまだ人生で2、3回目)の検査。

そこは無料の検査の他にオプション料金を払えば内診エコーもしてくれるので子宮や卵巣の様子を診てもらうためにも私は毎回お願いしてた。

その内診が全ての始まり。

「ピルを飲んでるから卵巣が普通よりも小さくなることはあるのに片方がもう片方より腫れて4、5cmあるね」と先生が言う。

「えー?」と思ったが水が溜まってる可能性?もあるし秋くらいにまた診よう、もし痛みなどが出てきたらすぐ来て、という趣旨のことを言われてそれはそれで終わった。

ちなみに卵巣が腫れていると捻転のリスクがあってそれはまあ我慢できない痛みという話をされた。

その一週間後、病院から電話が来る。

「検査結果でお話したいことがあるのでなるべく早く来てください」とのこと。

あー引っかかったのかーと素直に思った。

というのも実母も経過観察中だが軽度異形成で婦人科に通院していて、祖父もがんサバイバーだしまあどちらかというと覚悟はしていた。

母に「コルポ検査痛いよ」と脅され、手術になったらやだなーと思いながら、結果と大きい病院の紹介状を受け取りにまたクリニックへ行った。

仕事のタイミングで土曜日になかなか行けなかったので、初夏からだいぶ夏も本番になった時期だった。

そのクリニックの近所の大きい病院を紹介されてそのまま予約を取り、私は細密検査に行った。

母に脅されていたせいで覚悟を決めすぎていたあまり、思っていたより痛くなく拍子抜けした。

そこで問題が発生した。

おそらくクリニックの先生が紹介状に卵巣の所見も書いてくれていたのか「卵巣の腫れが思ったより大きいかも、、?5、6cmあるように見える」と大きい病院の先生が言った。

え、がんだけじゃなく卵巣も??と私はショックだった。

通常の卵巣というのは2、3cmくらいであり、私の片方の卵巣はやはりそれより大きいと言うのだ。

急きょ2日後にMRIも撮ることになり、腫瘍マーカー検査のために採血をして帰るように言われた。

あれ、思ったより大ごとだぞ、、?と思いながら真夏の暑いなか帰った気がする。

なかなかショックでなぜか鎌倉に海を見に行く(笑)

2日後、予定通りMRIを撮る。

音がうるさいとは聞いていたが、針が苦手なのでどちらかというと造影剤のために点滴されている方が不快だった。

造影剤を流しこまれている時は冷たくて、体のどのあたりを通っているかも感じられて気分が悪くなりそうだった。

永遠にも感じたが、おそらく20分くらいで終了。

この日はこのMRIのためだけに病院に来ていた。

3週間後、結果を聞くために再度病院。

ちなみにMRIからは母も一緒に来ることが多かった。

結果、子宮頚がんに関しては「がん検査の異常はなし、一応ヒトパピローマウイルスの検査して終わりましょう。それ次第で1年に一回(通常は2年に一回)の経過観察でOK」とのことだった。

問題は卵巣の方だった。

病名は「成熟嚢胞性奇形腫」でなんと大きさが77mmもあるとのことだった。

「え、まじか」というのが最初の感想。

全く自覚症状はなかったし、そんなでかいものがお腹にあったなんてびっくりって感じだった。

どちらかというと母の方がショックを受けていた。

「何か原因などあるのでしょうか、、」と聞いていたが、完全に体質的なことを言われた。

卵巣嚢腫が5cmを超えると捻転の可能性や破裂→癒着の危険性があるので、手術をおすすめしている。一年とかは待たない方がいいが、仕事やご家庭のこともあるので手術時期は相談して次回教えてください。と言われ帰った。

これはまたいつか別で書こうと思うが、ちょうどこの頃結婚が決まった時期で、卵巣嚢腫で白紙になるとは思わなかったが、手術の時期を結婚前にするか結婚後にするか考えないといけないなーと思った。

転職して一年も経っていなかったため有給日数もそこまでなく、通院など併せて「有給足りるかな。。。」という気持ちもあった。

有給を消費しないために年末年始に入院・手術することも考えたが、12月までに捻転や破裂しない保証なんてなくて、それが怖くなった私は1日でも有給を残そうと思い土日含む3連休にかぶせて入院することにした。

そして結婚前に手術して入院が長引き、予定していた入籍日に結婚できないのは避けたかったので結婚後最初の3連休にした。

この時決まった手術日が、結婚3週間後となる日。

退院した次の日から仕事に行かざるをえないスケジュールだったが、それは入院期間にある程度回復することを期待した。

当時婚約者であった彼氏には「手術することになった」と私の身体に何が起きているか伝えたが、女性の体だしあまり理解していないようだった。

(この入院・手術関連で何回か夫と揉めたが割愛します。いつか乗り気になったら書こうかな(笑))

次の通院日に入院日程の相談と、ヒトパピローマウイルスの検査結果を聞きに行った。

入院希望期間(=手術日)を伝えると、それまで担当していた女医さんが「その月から私いないんで他の者が執刀します」と言い誰かに「〇月〇日に77mmの成熟嚢胞性奇形腫をお願いしてもいいですか」と日程確認の電話をした。

無事にOKだったのか入院期間が決まり、術前健診と入院の説明をするための日の予約を取りその日は終わった。

この女医さんにはその後会うことはなかった(恐らく産休・育休に入られた)が、手術・術後健診を担当してくれた女医さんもめちゃくちゃ良い人で私はドクターに恵まれた。

ちなみにそもそも今回のことの発端となった子宮頸がん検診、ひいてはヒトパピローマウイルスの検査結果は『検出セズ』。

つまり私はがんではなかった。(もちろん年一で検査はちゃんと行きます)

そして入院前最後の通院日。

この日は病院の色々なところを回った。

採血したり心電図とったり麻酔科医や薬剤師と面談があったり入院説明を聞いたりめちゃくちゃ長かった。

たぶん3時間くらい病院にいて、帰る頃には疲労困憊していた。

「入院って大変なんだな。。。」と思った日だった。

そしていよいよ入院が目前に迫ってきていた。

長くなりすぎたので一旦『手術前編』として区切ります。

次回『入院・術後編』とします。

いただいたサポートで一杯飲ませていただきます🍾💕