25歳の私が完全にニート生活を送っている話
都内某繁華街のキャバクラに在籍している25歳独身実家住み女です。
大学を卒業したと同時に女子大生キャバ嬢を引退、一般企業に勤めたものの数ヶ月後には夜の世界に復帰(この話はまた別noteで)、OLとキャバ嬢の二足の草鞋を履いていた私は社会人2年目の夏に勤めていた会社を退職し、一人暮らししていた家も引き払い実家に舞い戻った。
正社員で働く気合もなく、(水商売に比べたら)安い時給で数時間働くのも、午前中に起きるのがめちゃくちゃ嫌いな私に残された選択肢は『とりあえずキャバクラ一本で小金を貯めつつ遊び歩いて人生の夏休みを謳歌する』。これ一択だった。
正式にキャバ嬢として復帰するまでは、短期の海外留学に行ったり全国各地の友達に会いに行ったりと、文字通り世界を股にかけて遊び歩いていた。
さすがに貯金が尽きたころ(頑張って貯めたお金も遊びや買い物に浪費したら瞬殺だった)、いくつかの体入を経てスカウトから紹介された店に在籍することになり、週4〜5回まあまあ真面目に働いていた。
そう、過去形。
現在2020年5月8日金曜日。
日付が変わったばかりの自宅の風呂場である。
世の中は新型コロナウイルスが世界ツアーの余韻に浸りまくり。
私が住むここ日本は緊急事態宣言も延長され、多くの国民はさながら家にプチ監禁状態である。
服屋、飲食店の例に漏れず、私が身を置いていたお水の世界なんてお先真っ暗。
闇営業のごとくオープンしているキャバクラやホストもあるらしいが、私の在籍店はお利口さんに緊急事態宣言が発表された日から休業中。
もちろん時給で働いている私たちに給料保証なんてない。
実家住みなのと、この新型コロナウイルスのせいで結局パーになった旅行の資金のおかげで私は生活には困っていないけど、ここまでニート生活をしているのは人生で初めて、、かも。
いや、正確に言うと高校中退してバイトを始める前は1ヶ月くらいニートだったかもしれない。
とにかく、少なくとも緊急事態宣言が延長されたことにより最長ニート期間は更新されている。
普段だったら休みがあれば、飲みに行くか友達に会いに東京から出てるか、なんなら日本すら飛び立つことが多い私。
毎日ひたすら家にこもり、体重だけを増やし続けているだけの毎日。
独身フリー女性の特権は、時間とお金を自由に遣えることだと思っていた。
なんならそのアドバンテージは彼氏がいない自分への慰めになったし、実際自由に遊び歩いていたら特定の彼氏なんて必要なかった。
しかし今、時間は腐るほどあるのに何も得られていない。
男との出会いも、友達と泥酔することも、旅行の思い出さえも全て新型ウイルス拡大防止のために我慢している。
起きて、ご飯作って、映画観て、漫画読んで、たまに筋トレして、寝る。
これの無限ループである。
最初こそはニートであることに幸せを感じたし、ひたすらテレビかiPhoneを眺める一日も悪くはなかった。
でもそれは最初だけ。
元来働くことが嫌いじゃないM気質の私にはこのニート生活、詳しく言えばお金は得られず減っていく生活に耐えられない。
貯金が目減りするのと(私はとあるライフプランのためにある程度は貯金中)、暇な時間を持て余すのに嫌気がさし、また在籍店が6月以降再開したところで今までほどの収入を得られる保証は全くないと思っている私は、巷で流行りのオンラインキャバクラで働くことにした。
今日金曜日の夜が初出勤日である。
話を聞く限りじゃ、売り上げに固執しない時給だけが欲しいタイプだったら充分満足する給与体系だ。
まだ働いていないから実際のところは分からないけど。
完全ニート生活も悪くはなかった。
でもそれを実際楽しめるのって、ある程度不労収入があってお金の心配がない人、または家族や他人のすねかじりでも全く罪悪感を持たない図太いタイプじゃないかな。
私含む多くの人は、限界がある貯金と終わりが見えないニート生活を続けたら、きっと数ヶ月やそこらで将来の不安から何かしら収入を得る手段に走ると思う。
結局お金がなきゃ人は暮らしていけない。
私みたいにやりたいことがありすぎて、かつ人のお金で生活できないタイプの人間は働くしかない。
まあ、なんだかんだ言いながら、たまに病んだりするけども、やっぱり働くのは嫌いじゃないんだけどね。
いただいたサポートで一杯飲ませていただきます🍾💕