結婚3週間後に入院して卵巣嚢腫の手術をした話~入院・手術・術後編~
なかなかヘビーな話っぽいけど、無事に手術は終わり、何回かの術後検診も無事に完了して通院生活も終了したので備忘録として書いておこうかと思います。
もし同じような診断をされて入院や手術を心細く感じている人の目に留まって何かの助けになれば嬉しいです。
※婦人科系の話です。苦手な方はスルーお願いします。
※私自身血など苦手なのでグロテスク表現はあまりないと思いますが、一応注意。
前回に続き今回はやっと入院・手術・術後のことについて書きます。
以前違う病院で入院・手術を経験したことのある母に「ママは午後入院だったからワンチャン初日は午後休だけで済むんじゃない?」と言われ期待していたが、普通に10時受付だった。
キャリーケースに洗面用品やタブレットを詰め、いよいよ入院スタート。
受付した後は早速病棟に行かされたが、まだ病室の準備ができていなかったらしく30~40分待たされた。
その後案内をもらって分かったが、退院は10時なので入院患者は11時集合でも良いのでは。。。と思った。
病室に通されて一通りの説明(シャワールームの時間やその他いろいろ)が終わったらあとは完全な自由時間だった。
午後に最終診察がある以外は本当に暇だった。
しかもなぜかタブレットが病院のWi-Fiに繋がらず、ダウンロードしておいた映画以外はiPhoneの小さい画面で全ての暇つぶしを行うはめになる。
入院初日のお昼ご飯からしっかり出てきて、これが予想より全然美味しくて拍子抜けした。
病院食=美味しくないという先入観があったので良い意味で期待を裏切られた。
しかも次の日のメニューを2種類から選択できると聞いて「なんやその機内食みたいなシステムは」と更に驚いた。
ただ私は翌日手術のため手術後は水も飲めない絶食と聞いて、翌日のメニューは眺めるだけで終わった。虚しい。
午後は検診の合間に担当の女医さんや麻酔科医の先生や看護師さんが挨拶に来てくれた。
みんな「質問はないですか?」とか「大丈夫ですか?」など聞いてくれ、お医者さんって殺伐としたイメージがあった私は「みんな優しくてありがたいな」と思った。
ただ本当に暇すぎて病棟下にあるコンビニにお水とお菓子、それと術後に着るためのパンツ?みたいなのを買いに行く以外はひたすらTikTokを観ているか寝てるかだった。
ただ、結局は暇よりも手術前最後のご飯である晩ご飯の後、確か21時以降は絶食、手術当日6時以降が絶水、となっていたため手術前の健康(と自分では思っている)な肉体状況ではこれが一番辛かった。
シャワーを浴びて水をいっぱい飲んで、とりあえず寝た。メモを見返すと24時くらいに寝たみたい。
翌日「元・下層キャバ嬢さーん。最後のお水摂りましょう~~」と6時にたたき起こされた。
めちゃくちゃ眠かったが「最後だし、、、」と思って水をがぶ飲みし、もう一度寝ようかと思ったが手術への不安で浅い眠りしかできなかったのと、7時過ぎには病室の他の人に配られる朝ごはんの音と匂いで完全に目が覚めてしまった。
自分は食べられないのにご飯の匂いがするってひどいなと思ったが集団部屋を選んだ宿命である。
手術時間がお昼前だったのでまた暇だな~と思っていたが、出発15分くらい前にいきなり「〇〇時に早まりました」と言われ慌ててトイレに行って手術着に着替えた。
そして母と夫とのグループLINEに「〇〇時に早まりました。いってきます~」とLINEして出発。
ついに手術のタイミングである。
オペ室にはたくさんの人がいるなあと思いながら手術台に上がり、タオルをかけられその下で手術着を脱がされる。
手術ってすっ裸だと思っていたので、そういった配慮があると意外と自尊心を守ってくれるんだなと思った。
手際よく心電図や酸素マスクをつけられたが、この酸素マスクが口周りをめちゃくちゃ密閉するような素材で、深い呼吸が全然できなくなる。
「麻酔が入っていくので深呼吸してください」と言われたが、「え!難しすぎる!」と思いながら、かろうじてある隙間から入る空気を必死に吸っているとクラクラしてきた。
これは酸欠だと思ったが、気づいたら意識を失っていた。
「元・下層キャバ嬢さーん」と呼ばれて意識が戻ったが、まだ手術台の上だった。
「え、終わったの?まだ?どっちだ??」と思った。
と同時に「めちゃくちゃおしっこしたい。喉が痛い」と思った。
「お名前言えますか?」と聞かれ、よく全身麻酔後はぱっぱらぱーになるとか聞いていたが、普通に思わず旧姓を言ってしまうでもなく新しくなった苗字で「○○○○です」と言えるくらいには意識ははっきりしていた。
「ご気分どうですか?」的なことを聞かれたので素直に「おしっこめっちゃしたいけど管ついてますよね?」と聞いたのと、「喉がめっちゃ痛い」と答えた。
ただこのあたりのやりとりは曖昧で、気付いたら病室に戻っていた。
その後検診で何回か起こされる。
痛みレベルとかを毎回聞かれたり、体温と血圧を測ったりした。
お水が飲みたい、お腹空いた。と起こされる度に思ったが、我慢できないというほどじゃなかったので、点滴ってすごいなと思った。
夜になると麻酔が切れたのかだんだん意識がはっきりしてきて、起きてる時間も長くなってきた。
ずっと同じ体制でいるのもきついので、寝返りを打とうと思っても傷口らへんであろうところが痛くて無理だったし、尿道カテーテルや点滴がずれて痛くなったらどうしようという恐怖もあった。
看護師さんには次の日のためにも体制はなるべく変えた方が良いと言われたが、横向きになると痛くて10分くらいで痛みの限界が来て仰向けに戻った。
横向きって腹筋使うのか。。。?と不思議に思った。
だんだん痛みがはっきりしてきて心細くて涙が出てきたが、TikTokのおすすめに流れてくるくだらない動画で笑う元気はあった。ありがとうTikTok。
この日21時過ぎの検温で37.5度の微熱があり、痛み以外は元気なつもりだったので驚いたが、看護師さんには術後は体温が上がると聞いた。
痛み止め点滴を入れてもらって、このまま朝(=朝ごはん)までストレートで寝たいなと思った。
ただ結局検診で一回起こされたのと、あとは痛みで一回起きた。
肩が痛くなってきて、そういえば入院前に「稀に麻酔の影響で肩が筋肉痛のように痛くなる場合があります」と言われたことを思い出した。
お腹が痛くて深呼吸ができないのがつらかったが、この日は気づいたらまた寝ていたよう。
そして術後翌日。
なんといっても念願のご飯!!!普段牛乳は苦手で飲まないのだが、久しぶりに味のあるものを食べたり飲めたりするのが嬉しくて半分くらいは飲んだ。
(余談だけど、入院食って毎回水分に牛乳が出る。給食みたい)
午前中は歩く練習をしても血圧が問題なかったので、尿道カテーテルと心電図を外された。(術後起きたら自分の体にいろいろついていてびっくりした)
体についている管が減って動きやすくはなったが、まだ横向き体制になるのは難しかった。
お昼ご飯を食べたらついに点滴も外れてさらに動きやすくなった。
ちなみに私は採血や点滴がめちゃくちゃ苦手だが、もはやこの頃には慣れていた。
この日は母が面会に来た。
痛みで体を真っ直ぐにできないので、老人のように体を曲げて廊下を歩いた。
母曰く「ママが全身麻酔した時より元気そう」と言われる。
確かに手術後の母はすごく弱弱しかった記憶があるので、それと比べると歩けてるし元気だなと思った。
やはりご飯を食べたら割と動けるようになった感覚があるので、経口摂取のエネルギーまじ大事。
ただドラマや映画などの新しいコンテンツを消費する気力はなくて、面会時以外はひたすらTikTokを観て過ごした。
晩ご飯の前に40分くらい寝ていたのと、母からの差し入れや初日に買っていたおやつを食べたせいで初めてご飯を少し残した。
この日はホットタオルを用意してもらい体を拭いて新しいパジャマに着替えたが、髪の毛を洗いたいな、、、と思った。
そして傷口のテープがめちゃくちゃかゆくなってきた。
食後に飲むロキソニンが効いているのか治癒しているのか自力(腹筋を使って)で座れるようになってきた。
この日のメモはこれで終わっているのであとは普通に寝たのかな。
翌日はやっとシャワーが再開!
解禁されて速攻シャワーを浴びたから確かお昼過ぎとか変な時間だったけど、友達が面会に来る予定だったので綺麗な状態になっておきたかった(笑)
直立は無理だけどだいぶ姿勢を正して歩けるようになったのと、横向きになれるのがこの日の変化だった。
そして私のメモはここで終わっている(笑)
なので次の日以降は記憶頼りの記録になるが、この次の日も友達が面会に来る以外はひたすらベッドでゴロゴロするか食べるか寝るかだったと思う。
痛みレベルは徐々に下がっていたと思うが、薬が切れた時の痛みが怖くてロキソニンはずっと出してもらっていた。
退院前日も友達が面会に来てくれて、看護師さん以外の誰かと話す時間は本当に貴重だった。
退院日は朝イチで診察があり、問題なかったため痛み止めだけ処方してもらってお会計。
帰りは夫にレンタカーで迎えに来てもらったためびっくりドンキーでがっつりご飯を食べてまた海に行ってもらって(笑)、ついに帰宅。
予定していた日程で手術・退院ができて本当に良かった。
次の日からは普通に出社して仕事もしたが、ロキソニンのおかげか普通にする分にはほぼ痛みは感じなかった。
(普段フルリモートなのにこの時は出社する予定があって間の悪い私。。。)
退院後は3回術後観察として通院して、最終日に再度腫瘍マーカー確認で採血されたが、この結果は電話診療だった。
初めて総合病院を訪れた日から約7ヶ月が経っていた。
こうして無事に健康体でnoteを書けているのはお医者さん、看護師さん、母、夫、友人などたくさんの人のおかげだとつくづく実感する。
女性の皆さん、婦人科検診には定期的に行きましょう。
私のように気付かないうちに何か大変なことが起きている可能性もあります。
今通院中だったり入院・手術を控えている方、不安はたくさんあると思います。
でもお医者さんと看護師さんを信じて切り抜けましょう。
ぶっちゃけ痛いときは痛いですが、放置せずに手術を決断したあなたはとても勇気があります。
退院後に美味しいものを食べよう・どこかに行こう、など楽しいことを想像して、お体を大事に今を過ごしてください。
こちらで入院・手術編は以上になります。
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