『~ニッポンのものづくりにわたしたちの力を~10年で年商を約10倍にされた企業ってどんな会社?』 ユニホーム導入事例インタビュー
令和3年9月某日、
今回ご縁あって、三陽工業株式会社様(本社:兵庫県明石市 以下、三陽工業様)の、採用・広報グループを統括するブランド戦略室で、dimoを新ユニホームとしてご採用いただいた井上社長とブランド戦略室広報グループ・グループリーダーの加賀さんにインタビューさせていただきました。
冒頭の表題にも書きましたが、「10年で年商を約10倍にされた企業ってどんな会社?」そんな素朴な疑問を胸に、ユニホーム導入までの経緯、現在の動きやこれからの展望などをお聞きできればと思っております。
■三陽工業公式SNSアカウント
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新ユニホームを着用した三陽工業様ブランド戦略室のスタッフと、井上社長(前列右)
Q 改めまして、この度は新ユニホームの作成にあたり、お声がけいただきありがとうございました。まずは今回ユニホームを導入するきっかけをについてお聞かせください。
三陽工業には、これまでも自社工場の社員および営業社員用で、制服としてオリジナル作業着やジャンパーを導入していました。また管理部門の女性スタッフ用にも事務制服があり、自前のオフィスカジュアルと併用して着用していました。しかしブランド戦略室や人事部門など本社の一部の部署においては、男性はスーツもしくは作業着と、一定の統一はあるものの、女性については特に規定がありませんでした。
それぞれ、日常的に他社へ赴く部署ではないものの、YouTubeチャンネルをはじめとするSNS運営や打ち合わせなど、姿を表に出す機会は非常に多くあります。その時々でスーツを着用したり、「キレイ目な恰好」を心がけたりと、社員各々がTPOをわきまえて仕事着を決めるものの、他部署のような一体感がありません。
特にコロナ禍においては、リモートによる外部とのやりとりが増加。社内にいながらも姿を出す頻度が高まると、三陽工業の認知度アップを担う中心部署である採用・広報グループのメンバーから「上着だけでも制服がほしい」という声があがりました。さらに、ただ仕事着を統一するだけでなく、「ものづくりの雰囲気が伝わるようにしたい」という提案もありました。
そんな中ご縁あって、このたび、カジュアルワークウェアブランド「dimo」を展開する中塚被服さんに新ユニホームを依頼し、「製造現場の雰囲気漂うスマートな制服」をテーマに、企業ロゴ入りのジャケットとデニムTシャツを制作していただきました。実際にユニホームを作るという話が進むにつれ、可愛くておしゃれなイメージが先行してみんなのテンションはもちろん上がっていましたよ。
Q 新しいものを作るというのはテンションあがりますよね!実際に自分たちが着るユニホームを作るにあたり拘った点についてお聞かせください。
メンバーで意見を出し合った結果、ジャケットはどんな色のズボン等にも合わせやすい濃紺に決定。女性にフィットしやすい長めの丈で、スリムなシルエット。ジャケットではありますが生地は薄手のシャツ素材なので、夏場でも涼しく着こなすことができます。
3パターンから選べるデニムTシャツ
インナーは、「工場っぽいイメージ」を出すため、デニム素材のTシャツに決定。こちらは「ボタンなし」「1つボタン」「3つボタン」の3パターンがあり、あえて1つに絞らず、それぞれの好みで選び、統一感を出しながらも襟元に個性を出せるようにしました。
女性中心の部署なので「女性が可愛くかっこよく!」を基準に選びましたが、いずれもユニセックスデザインなので、男性メンバーも着こなせます。
ジャケット・インナーともに、企業ロゴと、企業理念「ニッポンのものづくりにわたしたちの力を」と表記したワッペンをつけることで、「一致団結の気持ち」を表しました。
企業理念を表記したワッペン
Q 3パターンから選べるデニムTシャツは、個性的で統一感が出て良いと思います。シャツ生地のジャケットもユーティリティなアイテムとしてコーディネイト出来ますね! 実際に出来上がった商品の感想をお聞かせください。
■実際に着用したメンバーの声
・ジャケットなしのTシャツだけでもオフィシャル感が漂うので、リラックスしながらも気持ちを引き締めて仕事に取り組めそうです。
・ジャケットがどんなパンツにも合わせやすい。作業着のズボン、スラックス、それからチノパンや綿パンと合わせてもカッコよく着こなせそう。
・普段はTシャツ姿で作業して、来客や打合せ時はさっとジャケットを羽織ることにしました。右肩のワッペンを見ると気持ちが高まります。
・実際に自分たちのユニホームが届いて、みんなで着てみると一体感がさらに高まってテンションは上がりました。
・職場的にはあまり外に出る機会はないのですが、仕事に対するモチベーションは確実に上がりましたし、オフィスカジュアルも良いですけど、ユニホームを作って良かったです。
・おしゃれすぎて、単体だと社内の他部署の社員に気付かれないのですが、何人かでいるとユニホームだと気付かれ、羨ましがられました。
Tシャツのみの作業スタイル
Q TPOに合わせて自分たちで着回しのできるユニホームを着用することで、気持ちも新たにだと思います。そんなブランド戦略室の主な仕事内容を改めてお聞かせください。
採用グループと広報グループの二つのグループに分かれておりまして、求人を出して人を集めていく仕事や、会社をアピールして認知度を広めていくような、言わば三陽工業の中では未来を担う仕事として活動している部署が、ブランド戦略室になります。
ジャケットを羽織った女性メンバー
まず採用グループは、主に中途採用で人を募集して、製造派遣業という取引先様の製造現場に人を派遣するという仕事のサポートをしております。人を常に募集して仲間を集めておりますので、中途採用をメインに求人募集の文面を考え、人が集まるためのノウハウを毎日試行錯誤しながら業務を進めております。
次に広報グループは、三陽工業を世の中に広めるような活動が全般になります。SNSの運用から、プレスリリースの原稿作成、例えば駅構内に看板を出すことがあれば、そのデザインを描きますし、社内報も作成していますので、あらゆる広報活動が業務となります。
社内の式典やイベント関係の運営もやりますので、社内外問わず動き回っております。
現在は、HPのリニューアルにむけて社内で準備してバタバタしている最中です。
それと今年からブランド戦略室の新たなプロジェクトとして、新卒採用をはじめました。
成果として、2022年卒の採用内定者は目標を達成することができ、ブランド戦略室としては、もっと三陽工業を広めていけるように、今後も会社が大きくなるに比例してあらゆる面でサポートしていける体制を築いていけたらと思っております。
▼2022年新卒採用 説明会の様子(オンライン開催)
Q 多岐にわたり会社をサポートされているのがブランド戦略室であって、会社の未来を担う橋渡し的なポジションになるのですね。
そんな中、10年で年商を約10倍にされた実績について、社長にお聞きいたします。「やったことがないことをやってみよう」合言葉に、実際にはどのようなことをされていかれたのでしょうか?
元々我々がやっております製造業や製造派遣業は、兵庫県明石市にある地元大手企業に対しての取り組みで、あくまでも特定大企業だけの事業としてやっておりました。
しかしその後リーマンショックの影響で、売り上げが4割減少し、約7億1800万まで落ち込みました。
基本的には保守的なスタンスで、大手企業の景気に左右され続ける日々でしたが、このままじゃいけないと思い、県外でのビジネスを始めることになりました。
これが最初の「やったことがないことをやってみよう」でした。
やったことがないことをやっていくことは、当然リスクもあり、非常に不安にはなりますが、実際に一歩を踏み出してみると、今まで不安に思っていたことが少しずつ出来はじめ、大変なことを如何にして乗り越えていくかということを常に考えながら、試行錯誤を繰り返しやり続けました。
そしてそれが、自分たちの経験値と自信に繋がっていったのだと思います。
この「やったことがないことをやってみよう」という一言が、誰しも不安になるときに、自分で自分の背中を押してくれました。
今やその言葉が色んな所に波及していっております。
やってみて上手くいかなかったら改善し、改善してそれでも上手くいかなかったら辞めれば良いのです。
今はやらないリスクより、やりながら考えるリスクのほうが、明らかに低くなっている時代だと思います。
人が不安になるというのを払拭したいがための「やったことがないことをやってみよう」でした。
それをやり続けたら、業績が10年で10倍という結果にたどり着き、もちろんそれは現在進行形で、これからも続けていく我々のDNAのひとつになっていると思っています。
Q 不安を払拭するがための施策だったのですね。その施策を継続され続けた10年間の経緯はいかがでしたでしょうか。
最初の5年間と後の5年間では動き方が全然違っていまして、最初の5年間は、ただただ規模を拡大していくのだということだけを考えておりました。だからこそ壁にぶつかって、そのたびに軌道修正をしていきました。そこから生まれたプロジェクトが、2016年からスタートした生産推進グループというものです。それからまずは自分たちの思考を大きく変えることで、地元兵庫県から県外に出ていき、取引先のお客様の数が10社から200社を超えていきました。
今まで主体性をすべて外部環境に委ねていましたが、自分たち自ら主体性を持つことで、外部環境が変化する中でどう動いていくかを考え、そして結果的に当時20数億だった売上高を、そこからさらに3倍の70億に押し上げてくれました。これは思考の変化が一番大きかったです。
最初はパワーのいる作業ですが、継続することで、新しいことをやることへの自信に繋がってきました。壁にぶち当たる時期があるのは当然、上手くいかない時期があって当然、でも最終的に上手くいかすためにどうすれば良いかを考え続けて行動し続ければ、結果的に上手くいくというのを、この10年ですごく感じたところです。
あっという間の10年で、30代でリーマンショックを経験し、その経験が会社を覚醒させることができたのかと思っております。
▼三陽工業様のエントランスにはkawasakiのバイクが展示されています。カッコいい!!
Q この10年間の大きな変化は意識改革だったわけですね。最後に今後の展望をお聞かせください。
最終的なビジョンは、日本の製造現場を元気にするということです。
それをより具体的に考えたときに、営業拠点(製造派遣業)と製造拠点(製造業)を併設していきたいと考えております。
現時点では、営業拠点が26か所、製造拠点が10か所あるのですが、このうち営業拠点と製造拠点を併設しているのは、26拠点中、6拠点しかなく、残り20拠点は営業拠点だけです。
近い将来、40の営業拠点に対して、40の製造拠点があるような状況にしていきたいと思っております。それをひとつずつ進めていきながら、より三陽工業のカラーが兵庫県だけでなく他県でも実現することが出来るしくみを作っていきます。そんな形を早く作り、ニッポンのものづくりに三陽工業の力を注いでいきたいと思っております。
ブランド戦略室の新ユニホームを皮切りに、弊社dimo商品が三陽工業様のものづくりをする上での後押しになれれば、嬉しい限りでございます。
本日はお忙しいところありがとうございました。
~あとがき~
淡々と話される井上社長の言葉には一言一句に重みがあり、あっという間の10年の中には様々なドラマがあったのだと思いました。
意識改革をすることは決して簡単なことではないと思いますが、それをサラッと話されるところに、主体性という武器を身に纏われた、これからの三陽工業様の未来を感じました。
『やったことがないことをやってみよう』=『七転び八起き』
諦めない思いとは、常に成功するビジョンを持ち続けた方が身に着けることのできる鎧なのだと、今回のインタビューを通じて思った次第でございます。
このすばらしいご縁に感謝しつつ、今後の三陽工業様の快進撃を、引き続き微力ながら応援させていただければと思います。