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水のある風景

担当:事務びと

本格的な冬が到来しました。
統括事務所がある福島県郡山市は雪は少ないですが風がとても冷たく、
ピリピリした空気が冬を感じます。
イルミネーションも澄んだ空気でますます輝きますね。

縁あって東京都江東区を歩くことが多くなった私です。
最寄駅から目的地まで歩くと川があってとても気持ちのいい散歩道があります。

江東区は隅田川と荒川に挟まれたところでたくさんの河川や運河があり、親水公園も整備されています。
都心にありながら水と緑に囲まれた癒しの多いところで「水彩都市」と地域のPRがされています。

私がよく渡る川は「小名木川」といって荒川から墨田川へ東西にまっすぐ流れていて、江戸時代に塩を運搬するために開削された人口水路です。

明治以降小名木川沿いは近代工業の発展に伴い工業用水として地下水の揚水が行われ、地盤沈下が始まります。
昭和40年代から規制などにより現在地盤沈下はほぼ停止したそうですが、この地域は東京湾の干潮面より1m以上も低くなってしまったところもあります。
そこでこの地域の川に水門を造り荒川側に排水機場を設置して水位を荒川や墨田川より最大3m下げて洪水から守っているのが「小名木川」です。

小名木川は途中横十間川と十字に交わっていて、そこに「クローバー橋」といって川で分断された4つの地域を繋いでいるX字型の橋があります。眺めがよくてお散歩には最適です。

小名木川 奥に見えるのがクローバ橋

地域に触れないと気が付かない様々な水の風景があります。
居住していなくても何か縁があった地域の水の背景に触れてみるのもちょっと縁が深まったようで嬉しくなります。

クローバ橋から見る横十間川とスカイツリー

お台場やスカーツリーも近く超近代的なスポットが注目されがちですが、歴史を大切にして知恵を絞り癒しの空間を守ってきた場所もあるところがとても気に入っています。

横十間川水門橋

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