56日目 2024-01-09 農業気象
農業気象とは、農業と希少の関連する問題の総称。これを研究する学問を農業気象学と呼ぶ。
研究分野=適地適作、霜害や風害対策、温室等人為的に栽培環境を作る研究、気象と病害虫外との関連性の研究、気象災害の防止研究など
農業気象協議会
「気象災害の防止軽減等農業生産の増大に資するため」
農業気象協議会総会の開催
農業気象研修会の開催
農業気象技術対策の発信
定期情報
関係機関に定期的に技術対策を発信(JA、県、CATV等)
臨時情報
緊急の気象災害に対応し、各試験場と連携して、経営支援課が事前事後技術対策を作成し、関係機関に発信。
気象情報の広報
気象台から発表される早期天候情報、大雨・台風・雪・強い霜に関する気象情報や季節予報を気象台からメールで全農鳥取県本部、市町村、県関係所属へ配信。
霜害
放射冷却
地面は昼間に太陽光から熱を取り込み、夜間に放出する。夜間に曇っていると雲からの跳ね返りで放射冷却が緩やかになるが、夜間に晴れていると放出される熱が全て上空に逃げるのでより冷え込むことになる。
霜の発生
最低気温が0度を下回ると早朝に霜が降りて農作物に被害を与える。霜は夜間に晴れているときのほうが、放射冷却により発生しやすい。
霜が降りると、植物の表面の水分が氷り早朝朝日とともにそれが融けると、融解熱によって黒く焼けたような症状が出る。
気象情報の収集
気象庁、日本気象協会、国際気象海洋株式会社、川の防災情報
、ウェザーニューズ、あんしんトリピーメール、「earth 地球の風、天気、海の状況地図」、SCW-天気予報/観測情報 など
気象庁の情報を有効活用する
天気予報、週間予報、時系列予報、台風情報
気温、降水量、風向・風速→アメダス
降水予測→高解像度ナウキャスト
防災情報→気象警報・注意報、土砂災害警戒情報、気象情報(鳥取県気象情報)、降水予報、竜巻注意報など
気象用語の理解
高気圧
下降気流が発生し、大気は安定して気候は晴れる。気流は時計回りに流れる。
低気圧
上昇気流が発生し、大気が不安定になり天気は崩れる。気流は反時計回りに流れる。
前線
低緯度帯からの温暖な気団と高緯度帯からの寒冷な気団が、低気圧の周りで衝突し、前線を形成する。前線が形成されてから時間が経過すると寒冷な気団が温暖な気団を押し上げて閉塞前線となる。
熱帯低気圧
熱帯や亜熱帯の海洋上で蒸発した海水の上昇によって発生。水蒸気を多く含んだ温かい空気からできており、強い風と雨を伴う。
温帯低気圧
赤道からの暖気と両極からの寒気が接触しやすい中緯度の温帯で発生。温暖前線、寒冷前線を伴った低気圧になる。
台風
熱帯低気圧が発達して、北西太平洋や南シナ海上で中心付近の最大風速が17.2m/s以上のもの。北上するに連れて性質は温帯低気圧に変わっていく。
フェーン現象
山の風下側で風上側よりも温度が高くなる減少。風上側で降水が起きて乾燥することで空気の比熱が上昇し、山を超えて空気が降りてくる時により熱をもつようになって温度が上昇する。
雪害
日本海側では、暖流の影響で北西の季節風が温められて上昇気流を生み、多量の降雪が発生する。
農作物・施設の被害
雪はハウスの倒壊などの被害を引き起こす。
気象情報を確認し、対策は事前に打っておく。
ハウスの補強
最も安価で効果が高いのは、降雪の前に竹などで中柱を立てておく。
ハウスとハウスの間に雪が溜まるとハウスに横の力が加わり、崩れやすくなる。また、上部の雪も横に流れられなくなり上に貯まるようになる。
降雪時にはハウス横の除雪を行う。