農大47日目 2023-12-18 農業経営①
農家は所得税の支払いのため自身で確定申告を行う。
経営とは
経営の三要素「ヒト・モノ・カネ」を使って、事業を行いお金を稼ぐこと。
農業の特徴
食糧生産という国家的に重要な産業であり、そのため補助金等の資金的サポートは手厚いが、経営は自然が相手なので天候などの影響を受けやすい。
サポート機関
鳥取県農業農村担い手機構 ー 新たに農業を始めたい人の最初の相談窓口
市町村役場 ー 補助金等の申請窓口 ー 認定新規就農者の認定を行う。就農前も就農後も農地確保から、生活面までお世話になる。
市町村農業委員会 ー 農地の貸借の許可。農業者年金の窓口。各市町村役場の農地に係る業務を行う。新規就農者が農地を得るには最終的に行く必要がある。
農協(JA) ー 農家(組合員)が中心となって組織された協同組合。農産物の集出荷、肥料農薬等資材の販売、資金の貸付け等を行う。鳥取県にはいなば、中央、西部の3つの組織がある。営農センターが営農指導員が駐在する拠点となる。各支所には金融・共済窓口がある。組合員は各生産部に所属し、情報提供や指導会などを受ける。
鳥取県立農業大学校 ー 新規就農者の技術習得の場。社会人対象のコースはアグリチャレンジ科(3ヶ月)とスキルアップ研修(4ヶ月、1年)がある。
農業改良普及所 ー 新規就農者の相談窓口。農業の知識を有する加療普及員が関係機関と一緒になって就農相談や営農計画の作成支援を行う。若手中心のグループ活動の支援も行う。
総合事務所農林局農林業振興課
所得税の支払い
農家は法人化していない場合、基本的に個人事業主となるので、確定申告によって所得を申告し所得税を支払う。
毎年2月中旬〜3月中旬。
青色申告
申告は青色申告が推進されており、行えば所得額から青色申告特別控除を65万円受けることができるなどの特典がある。
青色申告には定められた通りに帳簿を記録・管理・保管しなければならい。
減価償却
トラクターなどの農業機械や施設など高額なものを購入した場合、一括で軽参入することができず、その設備の耐用年数で割った分を1年の経費として計算する。農業の場合、樹木や家畜も減価償却しなければならない。
消費税 8%か10%か
消費税は基本10%だが、食品に対しては軽減税率8%が適用される。8%が適用されるのは、目的が人の食品であるものだけである。
苗木 10%
日本酒 10%
いちご狩りの入園料 10%
農家レストラン内での飲食(外食) 10%
販売手数料 10%
送料 10%
野菜・果物・食肉 8%
花(食用)8%
農家レストランの持ち帰り弁当 8%
いちご狩りで取ったいちごをお土産用に販売 8%
送料(農産物価格に含まれる場合) 8%
消費税の課税
消費税のパターンは3パターン。
免税事業者 ー 所得1000万円以下。
簡易課税 ー 所得の70%を経費として計算。
本則課税 ー 売上、仕入れなど帳簿を元に計算。
消費税の支払いは前前年度金額をもとに計算する。
インボイス制度
インボイス制度は、適格請求書発行事業者からの請求書を受けないと仕入れ控除を行えない制度。
農家自身は農協や委託販売を行う市場に出す場合はそれほど大きな影響はないが、スーパーなどに出す場合は消費税分値切られるなど販売価格に影響する場合がある。
適格請求書発行事業者になった場合は免税事業者ではいられない。