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神前暁さん、俺の人生のサントラ作ってくれないか?

記事のタイトルは昨日の日記に書いた言葉から。ずっと『らき☆すた』のサントラを聞いていて、思わず口に出てきた言葉だった。

なんで令和のこの時代に『らき☆すた』のサントラを聞いていたかというと、『らき☆すた』連載20周年記念のオーケストラコンサートに行ってきたから。予習として昨日1日はずっとサントラを聞きながら過ごしていた。

イベントは最高だった。らき☆すたへの愛を実感したし、そして何より、神前暁に対する愛が爆発した。
「顔小さ!うわー『生の暁ボイス』だ!!」
とアイドルライブの女性ファンみたいなテンションになっていた。

それくらい好きな作曲家。誰やねん、って人のために簡単に紹介しよう。
まず、劇中BGM(音楽)担当としてのキャリア。

  • 涼宮ハルヒの憂鬱

  • らき☆すた

  • 物語シリーズ

  • 俺の妹がこんなに可愛いわけがない

  • Beasters

他の方の共著で担当している作品だと更に数が多くなる。じゃあBGMだけ作っている人かというとそうではなく。歌モノも名作しかない。

  • God knows…

  • アイドルマスター作品一部(READY! GO MY WAY!! キラメキラリ等)

  • 恋愛サーキュレーション

2000年代後半から2010年代前半を代表するアニソン・BGMを生み出してきた、天才なのだ。自分の人生は彼の曲から大きな影響をうけていた。何も知らずに、中高生のころは彼の曲を聞き、感動していた。人知れず自分の人生をそっと支えてくれた人だった。


神前暁の魅力

今回サントラをじっくりと聞いて、彼の作曲家としての実力の高さを思い知った。

主題歌や挿入歌ならともかく、劇中のBGMはふつう強く印象に残らない。特に日常系アニメならなおさら。でも、『らき☆すた』にはほぼ全曲、「あーこの曲!」となるくらい印象が残っている。らららコッペパンこと、『フンフンフン♪だよ、らき☆すた』なんてのは、現代風に言えば「ネットミーム」になるくらいのインパクトがあった。

神前暁自信、らき☆すたの曲にはかなり思い入れというか、力が入っていたようで、こんなツイートをしている。

そう、彼の曲は、すごくシンプル。小難しいことや、あっと驚くような構成があるわけではない。だからこそ、スッと頭の中に入ってくる。なのに、印象に残るだけの力強さがある。シンプルにメロディのパワーがすごいのだろう。彼の言葉を借りるなら、「濃い」。

もちろん、こうしたらき☆すたの劇伴が素晴らしいのは、そうした良曲のみを選びぬいたスタッフの力量もあるのだろう。神前暁さんがインタビューでこう語られている。

神前:「フンフンフン♪だよ、らき☆すた」といえば、ランティスの伊藤さんに日常系の劇伴のデモをたくさん作って聞いていただいたとき……あの人、すごい勢いでデモを聞かれるんですよ。曲の頭をちょっとだけ聞いたら、すぐに飛ばす。そうやってバーっと流していくなかで、「フンフンフン♪だよ、らき☆すた」の元になったデモをいきなり「これ!」と選ばれた。すごく聴く耳があるんだなって、驚かされたんです。

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BGMに限らず、彼は歌モノ曲でもそうした作曲の仕方をする。メロディラインや曲の構成なんかは、ごく普通の曲。一発で聞いて、作曲が神前暁だと当てることは難しいと思う。

でも、なぜか心にズシンと来る。印象に残ってしまう。「全人類のツボ」を知っているのではないかと思うことすらあるくらい、彼の曲は聞いていて気持ちよい。特にアイマスシリーズではそうした印象を受ける。

かと言えば、電波ソングの金字塔を打ち立てた人でもあって…
この多面性も彼の大きな魅力の1つだ。でも、彼の電波ソングって、ギリギリ「電波」でもないとも感じる。やっぱり根底にしっかりとしたメロディがあるから、曲が崩れてない気がするのだ。


自分の日常を彩ってほしい

冒頭に述べた記事のタイトルの話に戻る。もし、自分の人生がアニメ化されて、その劇中BGMを作るとしたら誰に頼みたいか。意味不明な前提だけども、想像してほしい。

自分の人生、雄大なファンタジーのBGMが流れるだろうか。あるいは荘厳なクラシックが流れるだろうのか。残念ながら、そんなことはない。人生それなりに生きてきて、自分がフィクション作品の主人公みたいな人生を送れないことは分かってきた。

きっと、自分の人生をアニメ化したら日常モノになってしまうだろう。アイドルにも勇者にもなれない自分が主人公の、スケールの小さい物語になる。


でも、そんな平凡でつまらない人生でも、それなりにイベントはあった。

友達と楽しく過ごした修学旅行があった。

のんびりとドライブ旅行をしたりした。

そんな色んなイベント、人生の思い出のシーンに、こんな素敵な曲がついてきたらどうだろうか。最高に人生がハッピーになるだろう。

彼のシンプルで、でもとても優しくて心に残る曲調は、そんな日常を彩るBGMとして最高だと思う。友達との何気ない雑談や、移動の時間すらすごく素敵な時間に作り変えることができるのだ。


今日は天気予報では雪になるらしい。そんな天気だけども、自分は出社する。徒歩通勤だし。神前暁先生なら、この出勤時間にどんなBGMを作曲してくれるのだろうか。雪を感じるような静かめな曲?寒さに凍えるような辛い曲?それともちょっとした非日常にワクワクしているような曲?

そう考えるだけで、ただの日常にワクワクできる。
暁ーッ!俺だーッ!作曲してくれー!

…そんなことは当然起きないので、しょうがないから、らき☆すたのサントラからそれっぽい曲でプレイリストを作成するけども。
以上、神前暁さんへの愛を語らせていただきました。


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