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【失敗】お帰りのチケットはお帰りにならなくても必要ですって?!
こんにちは Guizです。
現在、夫婦で海外で旅をしながら暮らしています。「ビザなしでいられる期間をその土地で暮らしてみる」という海外引っ越し旅をしています。
noteでは、この旅で経験したことや思い出を書いていまして…
今回のnoteは、恥ずかしながら
私が過去にやらかした失敗を書きたいと思います。
はじまり〜
ー教訓ー
空港でチェックインするときには
行くチケットに加えて、「行った国から出るチケット」が必要です。
いざ出発
ー2022年12月 沖縄県那覇市
これから夫婦で世界引っ越し旅へ出発♪
わくわくしながらゆいレールに乗った。
目的地は台湾
二人で始める引っ越し旅の
記念すべき最初の引っ越し先は台湾。
台湾にVISAなしでいられる期間は3か月。
その期間1か月ごとに台湾国内を引っ越しする。
計画した私たちのスケジュールはこうだった。
12月:桃園市
空港のある桃園市に滞在。飛行機を間近でみれるお部屋で
クリスマスや新年を迎える。
1月:澎湖島
元旦のフライトで澎湖島へ渡り、島でのんびりすごす。
島で旧正月を迎える。
2月:高雄市
とにかく暖かい場所でのんびりと過ごす。
台湾の次に行く地域は、滞在中の3か月でゆっくりと探すつもり。
すでに3か所の宿は予約済。あとは台湾に行くだけ。
ざっくりとこんな計画で那覇空港に向かった。
那覇空港チェックインカウンター到着
少し早めにチェックインカウンターに到着。
今回は荷物が多いため、預けることにした。
すでに長い列だが、時間にはまだ余裕があった。
カウンターでパスポートとチケットを渡して、
あとはと預け荷物を渡したらおしまい!
の予定だった。
受付のスタッフがこう聞いてきた。
「お客様、帰りのチケットはございますか?」
帰りのチケットはございますか?
これから始まる引っ越し旅。もちろん帰国の予定は未定。
ちょっと浮かれた私は答えた。
「帰国の予定は今のところ決めていないので、帰りのチケットはまだ買っていないんです。これから台湾に3か月滞在して、その期間に次の訪問先を決めて行こうと思っているので…。当分のあいだは日本に帰国しないと思うので…。(ウフフ♪)」
…とまぁ…今ではとても恥ずかしくなってくるような返事をした。
知らないって怖い…。(/ω\)
私の答えを聞いたスタッフさんは
「少々お待ちくださいませ。」というと席を外してしまった。
その後、すぐに戻ってきたのだが、
私たちに向かって申し訳なさそうな表情で
こんな感じの事を言った。
スタッフ:「お客様、大変申し上げにくいのですが…当社の規定をご確認の上でこのチケットをご購入いただいたと思います。」
私:「はい。(と答えつつ、規定なんで読んでいない)」
スタッフ:「しかし今、お帰りのチケットをご用意されていない場合、規定により私共の飛行機にはご搭乗いただけせん。」
私:「えーっ?!しばらく日本には帰らないつもりなんです。帰らないという場合はどうなるんでしょうか?」
スタッフ:「お帰りのチケットがない場合は、ご搭乗いただけなくなります。もしくは…」
私:「もしくは?」
スタッフ:「もしくは…日本以外でもいいので、VISA有効期間内に台湾からご出国されるチケットをお持ちでしたらご搭乗いただけます。」
私:「ええー?!持ってないです!!!!」
スタッフ:「ちなみに…」
私:「ちなみに?(他にもまだ何かあるのですか?)。」
スタッフ:「あと1時間でチェックインカウンターの受付時間が終了となります。それまでにご提示いただけませんとご搭乗いただけません…。」
ちょ、ちょっ!!!!まって…!!
とりあえず理由は後で聞く‼
頭の中は?だらけだが、これは緊急事態。
とにかく急いでチケットを買わなきゃいけない。
夫:「取り急ぎ飛行機チケットを買おう!」
ということになった。
急きょ今から次の行き先を決める事になった。
ー緊急ミッションです
制限時間1時間以内に①〜③をクリアせよ
① 台湾から出発できる次の行き先の国を決める
②最安値のチケットを購入
③チェックインカウンターに提示
なんてハードルが高いんだよー!!
緊急会議
夫と手分けしてリサーチすることにした。
お互いが調べた結果を、どっちがいいか比較してから買おうと言うことになり、それぞれで検索作業が始まった。
私:高雄発どっか行き(移動が少ないから)
夫:桃園発どっか行き(便数が多いから)
高いんだか安いんだか、じっくり見てはいられない。
とにかく、急いでどこか決めなきゃ…。
普段から底値買いが大好きな夫は、検索の鬼と化している。
こんなときに限ってお互いスマホの動きが遅い。焦る。
相談したいのに、そんな余裕もなし。
とにかく焦る…。
うぅ…とか、あぁ…とか
うなり唸りながらしばらく調べていたが、
とても間に合う気がしない。
だんだん飛行機に乗れなかった時のリスクが脳内を侵食してくる…。
しばらくして、夫が言った。
夫:「もうさ、こんな状況で最善の選択は難しいよ。
いったん日本に戻ろう。帰ってから落ちついて仕切り直すほうがいい。」と言い出した。
これから始まる世界への旅なのに…。
1か国目でUターンは早い!早すぎる!と諦めの悪い私…。
方針決定!
結局
夫の意見を採用する事にして、
3ヶ月後に台湾から那覇に戻ることに決めた。
調べた所、3ヶ月先のその日は高雄から那覇行きの格安航空券は満席だった。
結局残っていた「桃園発-那覇行き」の遅い時間の便に決定して、購入ボタンへと進んだときだった。
今度は決済エラー。
焦る夫、頭を抱えている。
なぜ、こんな時に限って決済でエラーが出る?!
何度やっても進まない。
回線のせいなのか、なかなかつながらなくなり、何度も決済エラーが出た。
別のクレジットカードで試してもエラー。
若干パニック気味の夫からバトンタッチし、
私のスマホで私の名前で予約し、私のカードで決済したらスムーズにいった。
なぜだ?
とにかく、二人旅ってこんな時に助かる。
結局、どうなったの?
飛行機には乗れた
「お帰りのチケット」をカウンターに提示したのは
締め切り5分前。
どうにか間に合って飛行機には乗れることになった。
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残念だが、3か月後にはココ(那覇)に逆戻り。
例えると…
すごろくをやっていて
スタートから1マス進んだ「那覇空港」で、
「3マス進んで3マス戻る」カードを引いてしまった気分…。
どんよりとした気分で飛行機に乗ったのでした。
まぁ、3ヶ月も経てば、気持ちも切り替えられ、
帰国のおかげで忘れ物も取れたし、
衣類の入れ替えもできたし、
会いたい人にもあえたので結果オーライではあったのだけれど…。
世界中を旅している方ならよく知っている事。
私たちはこの事情を知らなかったので、
「よっしゃー行くぞー!」と浮かれていたところをばっちーん!と大きな扇子で引っ叩かれたような感じになったのでした。
後日調べてみてわかったこと(解説)
今回の騒動を友人に話した時に、
「あくまでも噂だけどね…」という前置きつきで、教えてもらった話。
帰りのチケットがないと乗れない問題の理由は、
到着した国でその顧客に入国トラブルが起きた時に航空会社が損害を被らないために行っていることらしい、という話だった。
なぜなら…
お客様が到着した先で
のっぴきならない事情により帰国することになった場合(そもそも入国できないような人を飛行機に乗せて連れてきてしまったのは誰?という理由…なのかどうかは不明だが…)その責任は?ペナルティや帰国にかかる費用は誰が負担?などなど、いろいろと揉めるというケースがあるとか無いとか…ゴニョゴニョ……。
私たちが利用したのはタイガーエア。
タイガーエア台湾の運送約款にはこう書かれている。
ざっくり言うと「もしもの時はお客様がすべて費用を支払うんですよ」と書かれている。
6.6 入国拒否、罰金及び留置費用等
旅客が途中寄航地若しくは目的地で入国を拒否され、また当社が当該旅客を出発国若しくはその他の場所に移送する要求を現地政府から受けた場合、当該旅客は必要な一切の費用、罰金を支払うことに同意しなければなりません。また当社は当該旅客がすでに支払った費用の払戻しをする必要がありません。
旅客の出発国若しくは到着国の法令、規定、命令、要求に従わない、または必要書類を提出しないことが原因で、当社が関連の罰金、またはその他の費用を支払わなければならない場合、当該旅客は当社の要求に基づき当社が支払う上述の費用を返済しなければなりません。当社は当該旅客の未使用経路の費用若しくはすでに当社に支払った金額から上述の費用を相殺することができます。
タイガーエア台湾 公式サイトより
そういった面倒なトラブルが起こってしまった時に備えて
航空会社は「お帰りのチケット」をあらかじめお客様自身で用意しているかを確認して、もしもの時のためのチケットが必要という事なんだと思われます。
ちなみに、JALの約款も調べてみました。
拒否とありますね、潔いなぁ。
(2)会社は、適用法令等に従わない旅客又は出入国手続書類その他の必要書類に不備のある旅客の運送を拒否します。
出入国管理局でも同じことを聞かれる
到着して入国時に聞かれるのは出国に関する情報。
「いつこの国を出ていくのか」がポイントになってきます。
不法滞在やオーバーステイなどを未然に防ぐために行われているのでしょう。だからお帰りのチケット…ごにょごにょ…。
どうすればよかったのか
その国に行くときには国を出るチケットまで用意すること。
とりあえず行ってから準備ではだめです。
リベンジも、懲りずに台湾から出発。
そのときには、
台湾行きのチケットと、
その次の目的地の
ベトナム行きのチケットを用意してチェックインカウンターへ向かったのでした。
スムーズに手続きを進めるために、入国と出国チケットまでがワンセット!
なのです。
チェックインカウンターでは、ほとんどの人が日本に帰国するので、お客様がわかりやすいように「お帰りのチケット」と表現されているのかもしれませんね。
私達のような日本に帰らない場合は「出国チケット」といったほうがわかりやすい。
あのときは空港で焦って大変でしたが、いい勉強になりました。
そしてハラハラした一生忘れられないの思い出にも…。
これを読んでいる皆様には、これからの旅のすごろくを順調に進めていけますように!
願いをこめて、ここに恥ずかしかったお話をさらしてみました。
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