【セルビア】白い粉に囲まれた生活
2024年6月
セルビアのベオグラードで過ごした1ヶ月を振り返ります。
セルビアへ引越した時の様子や、宿の話はこちらで↓少し紹介しました。
※注意※
動物が苦手な方、再びごめんなさい!
楽しかった思い出がまた生き物との出会いでした。
後半にキモかわいいやつが登場しますので、ご勘弁を。
ある日、近所の大型スーパーを通り過ぎて先に行ってみようと歩き始めたところ、すぐそこがベオグラードの境界線で驚きました。
知らないうちにベオグラードですみっコぐらしをしていたようです。
良かったこと、よくなかったこと、まぁ色々あったセルビアでした。
イイトコだけを楽しみたい方は、目次から良かったコトにすっ飛んでください。
旅の苦い思い出も一緒に楽しみたい方は、そのまま読み進めて下さいね。
それでは
はじまり〜はじまり〜
■良くなかったこと
まぁまぁのトラブル続きのセルビアでした。
・esim繋がらず
セルビアでは通信に悩まされました…。
普段使っている通信(楽天モバイル)は、広範囲をカバーしているのですが、3カ国(アルバニア、北マケドニア、セルビア)はエリア対象外。
そこで、旅の工程がこんな感じだったので…
4月 アルバニア🇦🇱
↓
5月 北マケドニア🇲🇰
↓
6月 セルビア🇷🇸
4月のアルバニア入国時に、3カ国を網羅した格安esimにのりかえました。(楽天モバイルを解約→格安esimへ引っ越し)
アルバニア→北マケドニアと2カ国までは順調だったのですが、
最後のセルビアに入った途端につながらなくなったのはショックでした…。
それからはサポセンとキャッチボールの日々。
セルビア入国の翌日から2週間。
連絡をとりながら通信トラブルと闘い続けました。
結局負けたけど…。
サポセンに相談しては、届いた回答どおりに色々試してきましたが、
とうとう万策尽きたようで、最後は解約という結果になってしまいました。
驚いたのが、お詫びとして、全額が返金されたこと。一部返金と思っていたので驚き。
つまり、アルバニアと北マケドニアの通信が実質無料になりました。
「う〜ん…それなら…ま、いっか…」って
グツグツと煮えていたやつを鎮めました。
首都ベオグラードのすみっコぐらしだからなのかな、
全額返金を受けて…仕方なかったんだと思うことにしました。
・部屋のWi-Fiもトラブル
滞在先の宿のWi-Fiルーターは、終始落ち着きがない子でした。
「切断されましたー!」と言ってきたと思ったら
すぐさま
「復帰しましたー!」と言ってくる。
次々と切断と復帰を繰り出し、見ていて目がまわりそう…って感じていたら…。
チェックアウト前日には息が上がり、動かなくなってしまいました。
ルーターさん過労でダウン!
最後の最後に通信が繋がらなくて、とても不便でしたが、
大家さんからルーター交換したという連絡が来た時には、同情してしまいました。
部屋のWi-Fiが繋がらなくて困った時は、
歩いて10分先の川沿いの公園に行っていました。
そこには無料のWi-Fiスポットがあって、サクサクつながるので、そこへ行くのが日課のようになっていました。
まだまだ、ほかにも事件が…。
・浴室ファン故障
毎日けたたましくわめきながら働いていた浴室のファン。
あと3日でチェックアウトという時点で、働かなくなりました。
本来の目的の「換気」がされなくなりました。ワーワー音がするだけ。
風が循環しません。
どうやらストライキに入った模様…。
ルーターは過労、浴室ファンはストライキ…。
今回はAirbnbのヘルプ・センターに相談し、仲介に入ってもらいました。
実は大家さんには、浴室ファンの予兆を事前にメッセージで伝えていましたが、改善されなかったからです。
サポセンを通して再度伝えてもらいましたが、最後まで改善されることはありませんでした。
なかでも1番心配していたのは「修理費」
請求されたらどうしよう…と最後の3日間はビクビクしながら過ごしていました。
結局、チェックアウトまで修理もせず、当然ながら大家さんからの請求もありませんでした。
「う〜ん…それなら…ま、いっか…」って、グツグツと煮えていたやつが鎮まった感じです。
・夢のような朝食は幻
そして引っ越し時にnoteした
「朝食で焼き立てパンが食べられる!」とウキウキした話もまぼろしでした。
とても楽しみにしていたのですが、待てど暮らせど朝食は出てこず…。
「毎日ではない」という話になり…。
ついには全然出てこなくなりました。
割り切って気持ちを切り替え、自分たちで用意。結局1か月の滞在で素敵な朝食にありつけたのは3回だけでした。
毎日だと期待して落ち込んだというオチ…。
悪い事がいくつか重なり、続きました。
でもね、よかったこともあったんですよ〜
↓に続く
■よかったこと
望んではいなかったものの、ややマイルドなデジタルデトックス生活になってしまい、
その間にやったことが思いのほか楽しかったんです。
何をしていたかというと、、、
・麺打ち
暇があっては、うどんをつくっていました。
材料はシンプル。
小麦、塩、水の3つで出来るUDON。
ずーーっとこねてました。これが結果的には良かった。
最初はこねながら色々と考えていました。ネガティブな感情をうどんの生地に押し付ける。まぁ、そのおかげでコシが強くなり麺が美味しくなるのです。
また作っている最中は、両手ふさがりで手があかないので、思いついてもメモが取れない。あらゆる雑念がポロポロと落ちていきます。
麺づくりに集中するしかない。
だんだんとぼーっと無になっていく感じ…。
これが結果的に非常によかった。
いい感情も悪い感情もなくなっていって無心になる。
まっ、いっか…に切り替わるスイッチが麺打ちだったように感じます。
また、
麺を切る工程では麺の美しさを求めて集中して包丁を入れるのですが、
それがまたいい。キッチンには小さな果物ナイフしかなかったので、
手を縦にまっすぐ動かすことに集中する。
心の歪みが麺にも現れるワケ。
ときどき、「あ…」ってなりますが、心配ご無用。
歪んだ時は端っこを捕まえて…
少しひねりながら、そっと引っ張るんです。
麺が切れないようにそっと…。
すると、歪んだ不恰好さんの背筋がしゃんと伸びるんです。
失敗しても、歪んでもひっぱればいいとわかると、失敗が怖くなくなり
ますます楽しくなります。
オンとオフがあって脳がリフレッシュしているのがわかります。
だんだんと、うどんに飽きてきて…餃子、ヒラヤーチー(沖縄料理)、お好み焼きなどなど、コナモン大会開催で毎日粉と向き合っていました。
実は、この経験がのちにフランス人との楽しい思い出作りに役立つことになったのですが、その話はまた別の機会に…。
・川での正しい過ごし方
近所の川には公園があり、雨の日以外はほぼ毎日通っていました。Wi-Fiつながるのも魅力♪
白鳥や鴨、サギ、他にも名前を知らないちっさな鳥などが沢山!おまけに人馴れしているからかパーソナルディスタンスが近い近い。鳩に至っては、飛べる?って聞きたくなるくらい目の前を邪魔して歩き飛ばない。
白鳥や鴨の親子の泳ぐ姿は微笑ましかったです。
白鳥さんのエサおねだりポーズには目をハートにしていました。
毎日たくさんのkawaiiを収めていました。
そして、ある日、川を泳ぐ珍しい動物に遭遇してしまうのです。
撮影した画像を検索して、この生物がマスクラットといういきものだと知るのは少し後になるのですが、それまではこの生き物が何かわからず大騒ぎ。
川を泳ぐ姿を指さし、近くの釣り人に聞いてもフフフと笑うだけ。
どうやらこの川に住んでいるらしい。
調査のために道具を手に入れて、
ヤツが何者なのかを追うことを楽しみにしていました。
釣りを楽しむ人もいれば、川でカヌーもできて、公園には遊具やトレーニングマシン、東屋ではピクニック。
裏手のレストランからはいつも賑やかな笑い声が聞こえていました。
最終日前日には、釣り人からお魚のプレゼント。
「ほら、これあげるよ!食べてね」みたいな事を言っていたんだと思います。
「いや〜明日には飛行機乗るんで…」と日本語で言ったところで通じなくて…。
魚をくれた釣り人が去っていくのを見送って、近くで釣りをしていた男の子にこっそりとプレゼントしました。帰ったらママが喜んでたかな?
公園にくるお散歩の常連さんの顔も覚えてきたあたりで、サヨウナラ…。寂しいねぇ…。
・買い物を楽しむ
ヨーロッパの中でも、物価の安いセルビアはスーパーでのお買い物が楽しみました。ほぼ毎日、一日分の食料を買いに行く感じでお散歩を兼ねていく感じです。
スーパー巡りも各店舗で個性があって楽しかったですよ。
日本のお店はなかったのですが、上海や香港はありました。
ベオグラードの上海は安くてよかった。歯ブラシを90円くらいで手に入れました。
他の国でもよく見かけるLiDL。
ここでは、ワゴンセールで約600円Tシャツを購入
何度もおやつを調達に行った倉庫型スーパーMEREでは、おいしいおやつがたくさんありました。
なかでもコレがお気に入り。他店では見つからないのです。
画像検索をしたら、ロシアのお菓子かもしれないとなったので、
友達Rに画像を送り質問した。
私:「これ、ひょっとしてロシアのお菓子?セルビアで買って食べたんだけど、すごくおいしかった。このお菓子、何ていう名前なの?」
R:「そうだね、ロシアのお菓子だよ。Kozinakっていうよ。ヒマワリの種をシロップで固めたやつ。」
ほぉ!そうなのかー!
セルビアのお菓子と思い込んで食べていたお菓子はロシア産だったことが判明。
Rとの出会いも素敵でした。コレです↓
いまも元気にトルコで頑張っているようです。久しぶりにお互いの近況が知れて良かった。
思わぬ場面で、Rとやりとりできて嬉しい。
■さいごに
色々あったセルビアの滞在。
改めて「ま、いっかー」と切り替えることの大切さに気づかされました。
ワジワジーするよりも、他に目を向けたほうが楽しいからね。
セルビアのお試し生活の話はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
記事を読んでいただきありがとうございました。旅にまつわる話を中心にnoteしていきます。応援励みになります。