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【社員インタビュー】プリンシパルインベスティゲーター 礒崎達大さん(1/3)

「世界を変える酵素を、迎えにいこう。」
偶然を待つしかなかった酵素開発プロセスを変えた、
digzyme独自のテクノロジー。
digzymeでは、様々なバックグラウンドを持った社員が、この独自のテクノロジーの根幹を支えるために働いています。

社員インタビューコンテンツ『digzyme Deep Dive』では、digzymeメンバー1人ひとりにスポットライトを当て、インタビュー形式でその想いを深掘りしていきます!

第1回目は、取締役CTOの中村 祐哉さんにお話を伺いました。
続いて第2回目となる今回は、プリンシパルインベスティゲーターの
礒崎達大さんにインタビュー!
前中後編とございますので、ぜひ最後までご覧ください。

(※記事中の組織名・役職等はすべて取材時のものです。)

ーー礒崎さん、よろしくお願いいたします。
早速なのですが、digzymeご入社の経緯を教えていただきたいです!

学生時代は、東工大から京都大学の博士課程に進まれたんですよね。
その後、digzymeに入社されたとか。

はい。京都大学の博士課程を中退したのですが、
その後東京に帰ったタイミングで、東工大で1つ上の先輩だった渡来さん(注1:渡来直生さん、digzyme代表取締役CEO)がdigzymeを発足させていて。
『面白そう』だったので声をかけたことがきっかけです。

ーーそうだったんですね。東工大時代、お二人はどういうご関係だったのですか?

そもそも渡来さんと知り合ったのは、東工大時代のiGEMで。

ーーiGEM。digzymeも協賛していますよね!

はい。iGEM(注2:The International Genetically Engineered Machine Competition)は、まだ学部生でも、研究室に入らず擬似的に研究活動がちゃんとできる世界最大規模の合成生物学コンペティションで。

そのiGEMで、渡来さんとは東工大代表として同じチームだったんですね。
3人1組のチームと少人数だったこともあり、結構仲が良くて。

ーー3人1組だとかなりの時間を一緒に過ごすことになりそうですね。

ですね・・・というようなこともあり、渡来さんがすごいというのは
当時から知っていたんで(笑)

ーー『すごい』ですか、、、なるほど(笑)

もう、iGEMの時からキレッキレだったんで(笑)
時を経て、この人が会社をやるんだ・・・!これは面白いことになるぞ、と。

ーーあ、『面白そう』の面白さって、そこですか(笑)

そう・・・あの渡来さんが代表取締役・・・というところですね。
そもそも僕は、学生自体に専攻していた分野(次回、中編でご紹介!)的に、当時は酵素についてそこまで詳しくなかったので。
東京に帰ってからしばらくは他の会社で技術営業みたいなことにも携わっていたのですが、少しの兼業期間を経て、その後digzymeにフルコミットする形になりました。

ーー他社様で、技術営業もされていたんですね!
digzymeへフルコミットするに至った決め手は何だったのでしょうか?

技術営業のお仕事では、取り扱っているプラットフォームの説明を
お客様にして、いったん社内に持ち帰って、対応する技術員に渡す、という
立ち位置だったんですね。
それ自体は大切なお仕事ですし、むしろdigzymeでも今、人材が欲しいポジションでもありますが。
ただ、ほとんどお客さんとのネゴシエーションがメインで、新しい技術的なことに直接携わることが少なくて。
僕としてはちょっと、橋渡し役的なところに無力感を感じてしまっていたんですね。

ーーなるほど。

技術営業ってこういうことなんだ、というのが体感的に理解できたのは
とてもいい経験だったのですが。
研究者のクリエイティビティって、自分で課題を設定して
勝手に自分でゴールに向かって走っていくところにあると思うので、
digzymeではそれができると思ってフルコミットに至りましたし、
実際に今、そのようにできているのが嬉しいです。
日々の課題に取り組むことに、すごく達成感を感じております。

ーー礒崎さんの望む方向に進まれていて、聞いていて私も嬉しく感じました!具体的には、どんなことに特にやりがいを感じますか?

共同研究や新規事業の課題を解決するための解析技術を
日々作っておりますが、そのなかで生物学的な特徴をドライの解析にいかにうまく落とし込めるかということを話し合い、それを現場で試せるところですね。

ーー生物学的な特徴を、DRYの解析に落とし込むってどういうことなんでしょうか?

そうですね。具体的にいうと、お客様から頂く『抽象的な課題』をめちゃくちゃ細かく『生物学的にはこういう特徴のはず!』とDRYで検証していって、最終的にはWETに繋げていく・・・
これを落とし込んでいると表現しています。

ーーなるほど。

はい。手順でいうと、まずは、生物学的な特徴のどの側面が、解決したい課題に寄与しそうか?というところを、DRYの要件として落とし込んで解析していきます。
構造上的な形の差は?一時配列上のモチーフのパターンはどう違うか?
生物種的に発現させることができるかどうか?
・・・仮説を出して、解析する、、、ということをDRYでは行いますが、
それだけで終わらず、ラボでWET検証したり、共同研究の場合は先方様に実際に試して頂いたり。
共同研究、自社研究ともに仮説検証がフルセットでできる・・・
つまり、頑張って考えた仮説を実証できるんですね。
これが、僕にとっての大きなやりがいです。

ーー詳しくありがとうございます。
中村さん(注3:取締役CTO、中村 祐哉さん)のインタビュー時もでしたが、礒崎さんとお話ししていてもdigzymeはDRYとWETがシームレスに結びついていることをひしひしと感じますね。

そうですね。digzymeはDRYとWETという二つの基盤がしっかりあるので、非常に良い環境です。

いかがでしたでしょうか?
DRY、WET、両方に精通していらっしゃる、礒崎さん。
中編では、さらに礒崎さんのご経験を深掘りさせていただきたいと思います!

※中編に続きます!

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