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※脳内整理、閲覧注意※ボクが望んだ未来は、許されないものだと、最初からわかっていた。





私が物心着いてから

とおの歳の頃には……





“無償の愛”なんてものは
想像の世界の中にしか存在していないもので

理想でしかないもので


現実には
決して求めてはいけないものだと
そう思っていた





親から子へ
子から親へ

パートナー同士で



それでも
“無償の愛”なんてものは
どこにも存在してなかった……



大人はみんな嘘つきで
愛していると
貴方のためだと
そう言って


私を
ボクを
俺を



叩いて
殴って
蹴り飛ばして
恫喝して
怒鳴りつけて
物干し竿で滅多打ちにして
首に包丁を突きつけて




それを

だって……





だから
私はそれを否定したかった


アレは間違っていたのだと

母親も
義父も
センセイも
あのオンナも



私を否定した全てを

今度はボクが否定してやるんだ






だから
ボクは

セツがこの先
変わらなくても
変わってしまっても


ずっと
一緒にいて

そのまま最期まで看取ることが出来たなら



ボクが正義だ


アイツらは全員間違っていた






本当に愛しているなら
痛いことなんてしない

何者にもなれずとも
捨てたりなんかしない

私のゼンブを
なけなしの努力を
否定したりなんかしないの……




ぜんぶ

ぜんぶ




間違ってるんだから






ボクはね

間違えたりしないよ?






セツは
ボクだけのものなの……



ボクが拾って
育てて
あいして

ボクのために
息をして
視線を合わせて
喉もとを晒して





そうして

ボクだけのために生きるように

そういうイキモノにしてきたから






だから


だからね






最期まで一緒にいるって決めてるんだ







ボクが看取るか

ボクを看取るか……






ボクの愛は


最期までキミをひとりにしない事







さみしがり屋で

甘えんぼうで

いじっぱりで




そんなキミを

ボクを





アイシテあげる





それが

あの日のわたしに





“無償の愛”は存在しているんだと

証明してあげられる



唯一の救いだから……








キミのために

ボクのために







この生命が

潰えるその日まで……






バイセクシャルで、アダルトチルドレンで、ぽんこつオートマタなボクが、フルフェイスマスクをして生きているって話。 主観が9割です。 暗い話も、えぐい話も盛り込みます。 合わないなと思ったら、距離を置いてくださいませ。