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4年の沈黙を破り、セカンドアルバムをドロップ! リリースまでの経緯とは Ella Mai - Heart On My Sleeve (2022)

2015年、Instagramに投稿した15秒のカバー動画を見たプロデューサーMustard(マスタード)に見出され、颯爽とシーンに現れたElla Mai(エラ・メイ)

2016年から2017年にかけて3枚のEPをリリースし、3枚目の「Ready」(2017)から「Boo'd Up」は、全米チャート5位を記録し、グラミー賞「ベストR&Bソング賞」を受賞。

QuavoNicki MinajJaqueesによるリミックスもリリースされ、全米中で話題を集め、YouTubeでは4億9000万再生を記録しています。

また「Boo'd Up」は、2018年のデビューアルバム「Ella Mai」にも収録され、全米アルバムチャート5位、グラミー賞「最優秀R&Bアルバム賞」にノミネートされました。

そんな彼女が4年の沈黙を破り、セカンドアルバム「Heart on My Sleeve」(2022)をドロップ。

ここでは、デビューアルバムから今作のリリースまでの経緯について解説します。

レーベル  : 10 Summers Records, Interscope Records
リリース日 : 2022年5月6日
名前    : Ella Mai
本名    :    Ella Mai / Ella Mai Howell
年齢    : 27歳


出身地   :   イギリス、ロンドン

アルバムリリースに至るまでを明かす

デビューアルバム「Ella Mai」が60億ストリーミングを記録し、2019年には自身のツアーで来日するなど、多くのR&Bファンを虜にしたエラ・メイ

その実力を認められ、同時期にはアリアナ・グランデのヨーロッパツアーに抜擢されました。
オープニングアクトとして約30公演をこなし、レコーディングの時間がないほど多忙な日々を送っていたようです。

思いつく限りのことが頭の中を駆け巡ったわ。
2019年はずっとツアーをしていたから、しばらくスタジオには入っていなかったの。
だから、アルバムの制作を始めた2020年には、もう一度スタジオモードに繋げなければならなかったの。

それ後、ようやくアルバムの制作に着手したものの、思い通りにいかず、頭を悩ませたことを明かしています。

うまくいかない日もあったわ。
芸術は頭でっかちになってしまうと......考えすぎてしまって、自分の力を発揮できないの。
だから「落ち着いて、リラックスして、自分にプレッシャーをかけるのはやめよう」ってね。

またパンデミックによって多くのアーティストがライブ活動を自粛することになりましたが、エラ・メイもその1人であり、ライブパフォーマンスの価値を再認識したようです。

パンデミック(世界的大流行)の影響で、パフォーマンスすることができなくなった...。
何かを失って初めて、その価値に気づくの。
私はずっとパフォーマンスをすることが好きだったけど、実際にできなくなって、どれだけパフォーマンスが好きなのかがわかったわ。

また2021年には、J.コールファレル・ウィリアムスとスタジオでの様子をSNSに投稿。

多くのファンがこのコラボに興奮し、新曲のリリースを期待しましたが、後にエラ・メイはこの曲がアルバムに収録されないことを明かしました。

15歳くらいの時からコラボしたかったの。
Coleは長い間、私のお気に入りのラッパーだわ。
以前に彼に会って、ソーシャルメディア上で何度か話したことがあったけれど、スタジオに入って一緒に座ったことはなかったの。
超クールだったわ。
私たちは音楽を作ることが大好きだけど、これは私のアルバムに入らなかったわ。
でもColeと私はいつかスタジオに戻ると確信しているの。

今回もDJマスタードが、エグゼクティブプロデューサーを務める

2020年にデビューアルバムのリリース以来、初の新曲となる「Not Another Love Song」をリリース。
ヒットメーカーBoi-1daがプロデュースしたこの曲は、R&Bチャート9位を記録し、彼女の次のアルバムに大きな期待を持たせました。

この曲の記事はこちら。

Ella Mai - Not Another Love Song (2020)

しかしそれから再び2年の歳月が経ち、2022年にシングル「DFMU」(2022)をリリース。
同年3月には、アルバムタイトルとアートワークがSNSを通じて正式に公開されました。

このアルバムには、これまで以上に私の心を注ぎ込んだわ。
2年目の旅に、私はとても興奮しているわ。
もう一度やり直そう!

Ella Mai - DFMU (2022)

迎えた5月にようやくアルバムがリリース、今作もMustardがエグゼクティブプロデューサーを務めています。
またフィーチャリングアーティストには、LattoLucky DayeRoddy Ricchと勢いのある若手を起用し、Roddy Ricchとの「How」について彼女は次のように明かしています。

RoddyはMustardの影響で、いつも私と同じスタジオにいる人なの。
Roddyは私の好きなラッパーの1人だわ。
Mustardと私、そしてRoddyとMustardはとても近い距離で仕事をしているわ、みんなが待ち望んでいたコラボだと思うわ。
私は『そうだ、MustardプロデュースでElla MaiとRoddy...の曲をリリースしなきゃ』と思っていたの。
間違いなくその時だったんだ。

Ella Mai feat. Roddy Ricch - How (2022)

R&Bの女王との共演

14曲目に収録されている「Sink or Swim」では、クレジットされていないものの、R&Bの女王Mary J. Bligeが曲の後半で参加しています。

Ella Mai - Sink Or Swim (2022)

そのMary J. Bligeが主催するイベント「Strength of a Woman Festival」が母の日に合わせて開催され、エラ・メイも約3年振りにパフォーマンスを披露。

アトランタで開催されたこのイベントは、女性による女性のためのイベントというテーマで、Chaka KhanXscapeQueen NaijaCity Girlsなど、新旧の女性アーティストが大集合し、華やかなステージを繰り広げたようです。
Mary J. Bligeは「このようなイベントを開催できることをとてもうれしく思っているわ」と明かしています。

出演者、業者、参加者のみんながこのイベントのために尽力してくれたことに感謝しているし、私のキャリアの初期から一緒に盛り上がってきたこの街でこのイベントを開催できることにとても興奮しているわ。

またエラ・メイも「完璧なタイミングだし、Maryが私に参加してほしいと望んだことを光栄に思っているわ」と、大御所からブッキングされた喜びを語っています。

終わりに

このように、セカンドアルバムへの道のりは一筋縄ではいかず、リリースまで相当な試行錯誤があった事を語ったエラ・メイ。それを乗り越え遂にリリースされたニューアルバム。
待ち望んでいた世界の聴衆たちにはどう聴こえているのでしょうか。
再び時計の針が動き出した彼女から目が離せません。


今回紹介した楽曲のDJプロモーション音源はこちら⬇️⬇️⬇️

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