DJなら絶対に聴いておきたい、日本にルーツを持つシンガーのダンサブルEP!! Joyce Wrice - Motive (2022)
日本人の母、アメリカ人の父を持つJoyce Wrice(ジョイス・ライス)は、YouTubeにカバー曲をアップロードしてキャリアをスタートし、2016年にデビューEP「Stay Around」をリリース。
2020年には、同じく日本人の母を持つUMIとコラボシングル「That’s On You Japanese Remix」を発表し、日本のオーディエンスからも注目を集め、来たる2021年にデビューアルバム「Overgrown」をリリース。
このアルバムは、Silk Sonicを手掛けたことでも知られるプロデューサーD’Mileがエグゼクティブプロデューサーを務め、KAYTRANADA、Masego、Freddie Gibbs、Lucky Dayeらがゲスト参加するなど、デビューアルバムとは思えないほどの完成度で話題となりました。
また、10月には来日公演を行い、多くの日本人のファンを虜にしました。
そんな彼女が、デビュー作以来となるEP「Motive」(2022)をドロップ。
ここでは、この作品について解説します。
レーベル : Joyce Wrice Music
リリース日 : 2022年10月7日
名前 : Joyce Wrice
本名 : Joyce Wrice
年齢 : 30歳
出身地 : カリフォルニア州サンディエゴ
デビューアルバム後の動き
アルバム発表後は、Lucky Dayeの26日間の北米ツアー「Candydrip」に同行したほか、ラスベガスで行われた「Day N Vegas Festival」に出演。
アメリカ全土からヨーロッパまでライブパフォーマンスを披露する中、多くの刺激を受けたようです。
観客は素晴らしくて、私の歌詞を全部歌ってくれたの。
とてもエネルギッシュで、ツアーに戻りパフォーマンスをするのは本当にうれしい。
このフェスティバルに参加できて本当に光栄だわ。
私が影響を受けたり、友人である素晴らしいアーティストがたくさん参加しているので、すべてに参加できるのは嬉しいことなの。
2022年2月、アルバムリリース後初の新曲「The Proud Family: Louder and Prouder Opening Theme」をリリース。この曲はDisney +のTVアニメシリーズ『プラウド・ファミリー』アニメの主題歌に抜擢されました。(EP未収録)
Joyce Wrice - The Proud Family: Louder and Prouder Opening Theme (2022)
3月には、EPのリードシングルで、MVではジョイス・ライスが流暢な日本語で会話しているシーンが印象的な「Iced Tea」をリリース。
この曲では、デビューアルバムにも参加したプロデューサーKAYTRANADAと再びタッグを組んでおり、ジョイス・ライスは共演できたことが嬉しかったようです。
私のデビューアルバム「Overgrown」のリリースからちょうど1年、KAYTRANADAと新たなコラボレーションを世界と共有することにこれ以上ないほど興奮しているわ！
「Iced Tea」は、女性が自由になり、自分の立場を確立できるようにという願いを込めて、私の神聖な女性らしさに踏み込んだ楽しいダンスナンバーよ。
Joyce Wrice, KAYTRANADA - Iced Tea (2022)
4月には、彼女のデビューアルバムに参加していたシンガーMack KeaneとプロデューサーESTA.がタッグを組んだEP「Intersections」から「Thought of You」(2022)へゲスト参加。(EP未収録)
Mack Keane & ESTA. feat. Joyce Wrice - Thought Of You (2022)
同月にLou Phelps、Guapdad 4000とシングル「Oh Really?」(2022)をリリース。(EP未収録)
Lou PhelpsはKAYTRANADAの弟で、兄弟はラップデュオ「The Celestics」としても活動していました。
Lou Phelps feat. Guapdad 4000 & Joyce Wrice - Oh Really? (2022)
世界中が踊れるようなEPを作りたい・・・収録曲について語る
本作は全5曲が収録され、14分少々のコンパクトな作品となっており、リードシングルでもコラボしたDJ兼プロデューサーのKAYTRANADAがエグゼクティブプロデューサーを務めています。
前作にもゲスト参加したKAYTRANADAとは、彼のニューヨーク公演でオープニングを務めるなど、リリース後も親交を深めているようです。
KAYTRANADAのオープニングアクトを務めて、正直言って、人生が変わったわ。私はまだアーティストとして成長途中だから
大きなステージに立って、大勢の観客を前にしたことはあったけど、
COVIDから出たばかりの私にとっては、まったく別の次元の話でした。
私たちはまだパンデミックの中にいるけど、私はデビューアルバムをリリースし、私たちが経験したすべてのことを最大限に活用しようとしているところだわ。
その機会は素晴らしいもので、私は幸運だと感じているの。
どのパフォーマンスもみんなに好評で、自分のパフォーマンスのスキルを高め続けるための、素晴らしいトレーニングになったわ。
また、今作は2枚目のアルバムに向けて「世界中が踊れるようなEPを作りたい」という思いがあったようで、次のように語っています。
デビュー・アルバムから2枚目のアルバムのアイデアを練っている間に、世界中が踊れるようなEPを作りたいと思うようになったの。
この新しいプロジェクトは、実験的で、楽しくて、気ままで、セクシーなんだ。
「Overgrown」の後、私は自由奔放になりたいと思うようになり、このプロセスの間、私は一貫して「私の動機は何？」と自問していたわ。
そう明かすように、EPの2曲目「Spent」やKAYTRANADAプロデュースの「Lookin for Ya」は、アフロビーツ調のダンサブルなナンバーに仕上がってます。
Joyce Wrice - Spent
Joyce Wrice - Lookin for Ya (2022)
4曲目の「Bittersweet Goodbyes」では、前述でコラボしたMack Keaneがプロデュース。アップテンポなビートですが、バックコーラスとのハーモニーが心地よいナンバーです。
Joyce Wrice - Bittersweet Goodbyes (2022)
おわりに
アルバム「Overgrown」では、R&Bマナーに沿ったスローなナンバーが多数収録されていましたが、今回のEPではKAYTRANADAのダンサブルなエッセンスが強く取り入れられ、ジョイス・ライスの新しい一面が引き出されています。
DJなら絶対に聴いておきたい、ダンサブルな新作「Motive」EP。きっとあなたのプレイリストに華を添えてくれるはずです。
今回紹介した楽曲のDJプロモーション音源はこちら⬇️⬇️⬇️
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