今世界が大注目!!ナイジェリア出身のBurna Boyとは?!
近年では、Fireboy DMLや、Wizkid(ジャスティン・ビーバーによるリミックスが注目を集めた)など、ナイジェリア出身のアーティストがアメリカの音楽シーンで活躍しています。
今回紹介するBurna Boy(バーナ・ボーイ)は、ナイジェリア人として初めて2年連続でグラミー賞にノミネートされ、様々なメディアにも大きく取り上げられる人気アーティストです。
そんな彼が、2022年に6枚目のアルバム「Love, Damini」をドロップ。
ここでは、まだあまり知られていない彼のこれまでのキャリアを振り返ってみたいと思います。
レーベル : Atlantic Records、Bad Habit Records、On A Spaceship Records
リリース日 : 2022年7月8日
名前 : Burna Boy
本名 : Burna Boy / Damini Ebunoluwa Ogulu
年齢 : 31歳
出身地 : ナイジェリア
家族の存在
バーナ・ボーイは、3人兄弟の長男としてナイジェリアで生まれました。父親からレゲエとダンスホールを教わり、若い叔父からはヒップホップを学び、その後10歳のときに好きだった女子からアメリカのR&Bシンガー、JoeのCDを貰いR&Bと出会いました。
中でも、彼の母方の祖父であるBenson Idonijeが彼に大きな影響を与えたようです。
Benson Idonijeは、アフロビートのパイオニアであるFela Kutiの最初のマネージャーであり、Fela Kutiの人気の絶頂期には、アフリカで最も「挑戦的でカリスマ的な音楽演奏者」と呼ばれるアーティストでもありました。
現在ではバーナ・ボーイのマネージャーは母親のBose Oguluが引き受けており、Fela KutiとBose Oguluの交流は息子のマネジメントに活かされているようです。
また、バーナ・ボーイのアーティスト人生には、家族も重要な存在となっており、妹のRonamiがクリエイティブディレクターに就任していたり、もう一人の妹Nissiがバーナ・ボーイの宣伝活動を行うなど、ナイジェリアの伝統である長男が家族を養うという考え方に沿って、家族ぐるみでバーナ・ボーイは活動しているようです。
偶然か!?カニエのおかげでストリーミング数が急増
10歳の時に音楽制作を始め、教育をより重視する家庭に生まれた彼は、夏休みのほとんどをイギリスで過ごし、フランス、トーゴ、コートジボワールで語学のサマーキャンプを経験。
その中でもイギリスで、彼の音楽の特徴となっているブリクストンのパトワ語のアクセントを身に付けました。
その後、Rhythm 93.7 FM Port Harcourtで1年間インターンをした後、Aristocrat Recordsと契約し、正式にプロとしての音楽キャリアをスタートさせ、ラゴスに永住することになりました。
来たる2013年、『Leaving an Impact for Eternity』の頭文字をとったデビューアルバム「L.I.F.E」をリリース。このアルバムは、前述のFela KutiやBob Marleyに影響を受けて制作され、リードシングルの「Like To Party」(2012)はYouTubeで200万再生を記録、スターへの階段を登り始めます。
また、2014年に行われたNigeria Entertainment Awardsで「Best Album of the Year」にノミネートされています。
Burna Boy - Like To Party (2012)
2014年、バーナボーイはAristocrat Recordsを離れ、自身のレーベルSpaceship Entertainmentを立ち上げ、セカンドアルバム「On a Spaceship」(2015)をリリース。
徐々に知名度を広める中、アメリカのロックバンドFall Out BoyやMajor Lazerのアルバムに抜擢され、業界からも注目を集め、2018年に3枚目のアルバム「Outside」をリリース。
このアルバムは全米レゲエチャート3位を記録し、多様なサウンドとバーナボーイの多才さが音楽評論家から絶賛され、Nigeria Entertainment Awardsの「Album of the Year」を受賞しています。
また、収録曲の「Ye」は、この半年後に発表されたKanye Westのアルバム「Ye」の検索でリスナーが意図せずにたどり着き、ストリーミング数が200パーセント急増し、YouTubeでは1億9000万再生を記録しています。
この一件について、バーナボーイはTwitterでKanyeへ感謝の意を表しています。
Burna Boy - Ye (2018)
世界の音楽シーンに進出
思わぬ形でその名を広めた彼は、2019年公開の映画「ライオンキング」のサウンドトラック「ライオン・キングザ・ギフト」に抜擢、このアルバムはBeyoncéがエグゼクティブプロデューサーを務めたことで注目を集めました。
また、UKラッパーStormzyのシングル「Own It」(2019)でEd Sheeranと共演するほか、Jorja SmithやMahaliaの楽曲に参加するなど、イギリスの音楽シーンにも本格的に進出していきます。
Stormzy feat. Ed Sheeran & Burna Boy - Own It (2019)
同年に発表した4枚目のアルバム「African Giant」(2019)には、Future、YG、Jeremihなどアメリカの音楽シーンを牽引する3人をフィーチャー。さらに、カニエのアルバム「JESUS IS KING」(2019)でレコーディングエンジニアを務めたJesse Ray Ernsterがミキシングを担当するなど、本格的に海外進出を意識した作品となりました。
アルバムは、UKアルバムチャートでトップ20入りを果たし、グラミー賞では「Best World Music Album」にノミネートされています。
Burna Boy - Anybody (2019)
2020年に発表した5枚目のアルバム「Twice as Tall」は、全米ワールドアルバムチャートで1位を獲得。
この作品では、前述の母でありマネージャーBose OguluとDiddyがエグゼクティブプロデューサーを務めており、Diddyは彼について次のように明かしています。
また、前回と同じ部門でグラミー賞にノミネートされ、ナイジェリア人アーティストとして初の連続ノミネートとなりました。
Burna Boy feat. Stormz - Real Life (2020)
おわりに
その後も、Sia、Becky G、John Legend、Pop Smokeなどあらゆるジャンルのアーティストとコラボレーションし、Justin Bieberのアルバム「Justice」(2021)に客演するなど、目まぐるしい活躍が見られます。
また彼は、ナイジェリア人であることを誇りに思い、時にそれがいかに辛いことかを打ち明けています。
家族と共に世界に羽ばたくバーナ・ボーイ、AFRO BEATS人気はとどまることを知らず、彼がどこまでビッグになれるか要注目です!!
今回紹介した楽曲のDJプロモーション音源はこちら⬇️⬇️⬇️
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