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『ブレイク寸前!?』カニエの新しい弟子のKayCyyとは何者??
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Kanye West(カニエ・ウェスト)のアルバム「Donda」(2021)は、2022年のグラミー賞で「最優秀ラップアルバム」にノミネートされ、収録曲の「Jail」と「Hurricane」が「最優秀ラップソング」と「最優秀メロディックラップパフォーマンス」に輝きました。
今回は、このアルバムの4曲の制作に携わり、アルバムの大ヒットに大きく貢献したラッパーのKayCyy(ケイシー)をピックアップ。
ヒップホップメディア誌XXLの「Freshman Class 2022」にも選出され、徐々に認知されつつあるニューカマーケイシーとは?
レーベル : Bu Vision & Columbia Records
リリース日 : 2022年6月3日
名前 : KayCyy
本名 : KayCyy / Mark Makora Mbogo
年齢 : 24歳
出身地 : ミネソタ州セントポール
彼のルーツはケニアにある
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ケニアで生まれ、9歳で家族とともにミネソタに移住したケイシー。
「俺たちがここに来た理由は、アメリカンドリームを求める移民やアメリカに来ようとする人たちと同じだ」と彼は話し、ケニアのルーツは大切なもので、音楽でのキャリアにも影響を与えているようです。
あの文化は俺にとって重要なものだよ。
今でもスワヒリ語や他の言語を話すし、もっと知りたいと思うようになったのは確かだね。
言語や自分のルーツに触れることがなければ、おそらくこれほど多様な音楽は作れなかったと思うよ。
またMichael Jacksonから大きな影響を受け、業界入りを志したようです。
Michael Jacksonに影響を受けたね
彼のミュージックビデオを見たり『Jackson 5』の映画をよく見たりして、この仕事をしたいと思うようになったんだ。
もちろん、ケニアで育ったから、アフリカの音楽も聴いていたよ。
高校卒業後、ニューヨーク、その後ロサンゼルスに移り住み、2013年頃からSoundCloudでカバー曲やオリジナル曲を発表し、ラッパーとしてのキャリアをスタートさせています。
エイコンの弟と出会い、彼の運命は大きく変わる
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その後、彼と同じアフリカ系アメリカ人のAkon(エイコン)と出会い、弟のAbou "Bu" Thiamを紹介され、ここからAbou "Bu" Thiamと共にキャリアを歩んでいきます。
Abou "Bu" Thiamは、エイコンのアルバム「Trouble」(2004)のA&Rを担当したほか、彼のレーベル「Konvict Muzik」の共同CEOを務め、その後 Jay Z、Justin Bieber、Chris Brown、Rihanna、Lady Gagaなどのメジャーアーティストと仕事をし、業界で広く知られています。
現在は、カニエとケイシーのマネージャーを務めており、レーベルBu Visionの創設者でもあります。
Abou "Bu" Thiam
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ケイシーは、Abou "Bu" Thiamを兄と慕い、彼のアドバイスには耳を傾けていること明かし、またカニエとの出会いについても語っています。
(Abou "Bu" Thiam)は素晴らしいよ。学ぶことも多いしね。
彼は俺にとって兄のようなもので、彼のアドバイスは重要だし、音楽に対する彼の意見は常に重要なんだ。
作品を発表する前に、彼の耳を通さなければならないんだ。
彼の耳は尊敬に値するし、彼がどれだけ物知りかも知っている。
ロサンゼルスの彼の家でYeに会ったんだ。彼らは以前から友人だった。
タイミングがあったから「No Luck」を聴かせたら、俺のメロディが好きだと言ってくれたんだ。
それから1年、いや半年くらい会わなかったかな。
その後、Buが彼のマネージメントをすることになり、再びリンクアップしたんだ。今度は絶対だってね。
俺は忠誠を誓って、1年半ほどアルバム『Donda』の制作に取り掛かったんだ。
KayCyy - No Luck (2021)
「Donda」での制作模様を明かす
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冒頭でも触れたように「Donda」では、ケイシーは4曲でライターとして参加しています。
しかし、それ以前にもLil Wayne(リル・ウェイン)のアルバムに曲を提供したことがあり、その才能は業界でも注目されていたようです。
(リリックは)いつも書いていたよ。
昔はグループに所属していたから、いつもグループのために書いていたんだ。
だから自分の曲は自分で書いてるよ。
書くのは得意なんだ。
俺はいつも曲を書いて、売り込んできたんだ。
A&Rに曲を送ったりね。
でも、1年半前にLil Wayneの新しいアルバムから曲を提供することになったときから、本当にうまくいったんだ。
Lil Wayne - Big Worm (2020)
また、共通のプロデューサーを通じてリル・ウェインの楽曲を手掛けたことや、カニエとの仕事で大きく成長したことを明かしています。
あるプロデューサーと一緒に仕事をしていて、彼がWayneとコネクションを持っていたんだ。
俺は彼に会ったこともないんだけどね。
ただ、つながりでそうなったんだ。
それが俺の最初の仕事だったんだけど、とても大きな仕事だった。
その後、Yeのために仕事をするようになったんだ。
そこで多くのことを学び、それが自分のペンさばきに役立ったような気がするよ。
もっと挑戦してみたいね。
グラミー賞を受賞した「Hurricane」で、ケイシーはバックコーラスを担当しましたが、この曲はリリース前にリークしたことで注目を浴びた1曲でした。
この曲は、カニエのお蔵入りアルバム「Yandhi」に収録予定だったようで、ケイシーは以前のバージョンを聴き直したと話しています。
あれは、彼らが持っていた古い曲なんだ。
ほんとはYandhiから出る予定だったんだけど、結局出なかった。
で、この曲を再び聴いたときは、まったく新しい曲になってて、すでにお気に入りの1つだったんだ。フックも含めて大好きなんだ。
Lil Babyがワイオミング州に来たとき、結局はこの曲に参加したんだ。
Kanye West & The Weeknd feat. Lil Bay - Hurricane (2021)
またケイシーは、カニエと彼のチームと仕事をすることは刺激的で、高いモチベーションを保つことができると明かしています。
より可能性を感じられるようになったよ。もっと頑張ろうと思える。
よりハングリーになれる。
ちょっとしたことでも「くそっ。まだまだだな」と思うことあるね。
スーパースターを見ると「あのレベルになるにはこうすればいいんだ」と思える。
彼らのそばにいると、すべてが刺激的なんだ。
普通の人は、この部屋で彼らのような話をすることはないし、彼らのように時間をかけて努力することもないだろう。
同時に10個の仕事をしてるのを見ると「どうやってこんなことやってるんだ?」ってと思ってしまうんだ。
だから俺はそれを吸収し、応用しようとしているんだ。
おわりに
カニエに見出されて以来、周囲からカニエの「新しい弟子」と呼ばれているケイシーは、この件について次のように明かしています。
確かにそう思っているし、今でもそうだね。
その場で作業しているときは、確かにそんな感じだよ。
「俺はYeの下にいるんだ」みたいな。
TravisとかJustin Bieberとか、そういう人たちを紹介してくれるたびに「YZY SNDから初めて出たアーティスト、 KayCyyだ」みたいな感じで紹介してくれるんだ。
兄貴分みたいなもんだよ。
彼の近くにいるだけで、自分の音楽について学び、今のレベルに到達するために努力して、俺は間違いなく彼の弟子のような気がする。
多くのことを学び、それを自分の作品に活かしているよ。
業界の重鎮であるカニエは、彼を自ら立ち上げたレーベル「YZY SND」のラッパーとして、これまでの人脈から次々とアーティストを紹介しているようです。
ケイシーは6月上旬にミックステープ「Get Used To It」(2022)をリリースしたばかりですが、さらに今年はニューアルバムのリリースも予定しており、どのようなアルバムになるか期待が高まります。
カニエの動きとともに目が離せない1年になりそうです。
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