音楽メディアが選ぶ今週の新曲10選 Mime, Loyle Carner 他
DIGLE MAGAZINE編集部とセレクターのリコメンド楽曲を集めたプレイリスト『DIGLE SOUND』。プレイリストでは、新進気鋭のアーティストから言わずと知れたトップアーティストまで、国内外のさまざまな最新曲を厳選してお届けします。毎週月曜日に国内アーティスト、第二週&第四週の金曜日に国外アーティストの楽曲を更新中。その中から一部のオススメ曲をコメント付きで紹介します。
プレイリスト『Best New Music: DIGLE SOUND』
国内アーティスト楽曲
Mime「Colorful Raindrop」
静かながら動きのあるメロディラインの美しさにガッチリ掴まれます。。音の差し引きが絶妙で何度も聴いてしまう良曲。12月のワンマンにも期待。(江藤勇也:編集長)
Cwondo「Humidii」
コンスタントに作品を発表している近藤大彗によるソロ・プロジェクト、Cwondo。自身のSNSで“寝れる曲”とコメントしている本作を聴くと、淡々とした静けさの中で、ゆっくりと移り変わる気まぐれな空が思い浮かぶ。水のように流れる音の旋律が夢心地の世界へ導いてくれるはず。(Mao:エディター)
very lue & ji2kia「Scare Crow」
東京とバンクーバーをルーツにもつ、ビートメイカー/アーティストのvery lueとji2kiaがコラボした一曲。ダウナーな世界観と、メロウギターサウンドがアクセントとなっている中毒性のある楽曲です。(Asahi:ディレクター)
uami,〜離「なみだもない」
多くのアーティストとのコラボ曲をリリースするuamiが〜離を迎えて制作した新曲。uamiの要素の一つであるエクスペリメンタルなアンビエントと〜離の耳元を刺激するグリッチが、感情と景色を行き交う独白にフィットしている。サブベースが唸り出す後半ではuamiのラップも展開。(TSUDA:エディター)
TOMC「Innocence」
アンビエント&ビートプロデューサーTOMCの新曲は、初めてLo-fi Hip Hopを意識的に取り入れたというチル・チューン。簡素な作りでBGMとしてのリスニングも心地よくハマる。ローズピアノの音色が環境音楽も彷彿とさせ、様々な文脈やアティチュードの接点を紡いだ1曲です。(Ishimaru:エディター)
国外アーティスト楽曲
Loyle Carner 「Plastic」
Loyle Carner3枚目のアルバムより、個人的に最も印象に残る曲。切実な社会問題やプライベートな嘆き、階級差や人種問題について知性と内省溢れるリリックで表現。Richard Spaven, Alfa Mist, kwes., Rocco Palladinoというクレジット陣も豪華で注目すべき点。(竹田ダニエル)
Lime Garden「Bitter」
ブライトンのインディーロックバンドLimeGardenが新曲「Bitter」をリリース。リズミカルなシンセベースとスリリングなギターのリフが印象的な1曲、後半にかけて加速するグリッヂでノイジーなサウンドは怒り、嫉妬、フラストレーションを表している。少ないディスコグラフィーにも関わらず楽曲が出るたびに、バンドの殻を破り続け革新的なサウンドで注目を集めるバンド!(Lisa)
Luli Lee「Flame」
韓国のシンガーソングライター兼ベーシストのLuli Lee(イルリ)が、ソロ名義で初のフルアルバム『Fade Away Like A Dream』をリリース。説明し難い「愛」について、彼女なりの考えをふんだんに織り交ぜた作品だ。幻想的な歌声のバックで常に生き生きと跳ねるベース音が聴こえるタイトル曲「Flame」では、ベーシストとシンガー、彼女の持つ2つのアイデンティティが上手く融合している。(Akari)
Arima Ederra「Free Again」
エチオピアをルーツに持つ、LAを拠点に活動するSSW、Arima Ederraのデビュー作『A Orange Colored Day』からの1曲。今作はプロデューサーにAnna Wiseとも親しいJon BapやTeo Haimなどを迎えている。全体的にトラックの作りがジャズやR&B/ソウル、ゴスペル、ラテンビートやレゲエ、ダブなどそれぞれの要素を組み合わせた、アブストラクトなもの。そこに軽快でイノセントな歌声が交わり、親しみのある穏やかな作品に仕上がっている。Arlo ParksやkeiyaA、Tirzahあたりが好きなリスナーにおすすめ。(takashi)
girl in red「October Passed Me By」
2018年のシングル「We Fell In Love In October」の続編となる新曲をリリース。前作では秋のロマンスをドリームポップで表現していたが、今作ではメランコリーな空気に希望を持って愛を振り返りながら、光を見出している。リリースと共に公開されたショートフィルムもぜひチェックしてほしい。(DIGLE MAGAZINE編集部 Mao)
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