プロジェクト途中経過①「獣害を軽減するためサル等を追い払いたい」
こんにちは。デジテックfor YAMAGUCHI運営事務局のもんじゃです。
バスケットのW杯まであと1か月と少しですね。楽しみです。
山口県出身の河村勇輝選手、きっと活躍してくれるはず。ケガも治して臨んでくれるはず。
チケットすぐ完売になったなぁー沖縄に観に行きたかったなぁー。
山口県のデジタルコミュニティ「デジテック for YAMAGUCHI」では、会員同士で課題解決に挑戦するシビックテック活動に取り組んでいます。
現在2つのプロジェクトが進行中です。
参加メンバーの会員は着実にプロジェクトを進めていますが、発信しないと状況を知る由もないということで、途中段階ではありますがその状況をご紹介します。
現在進行中のプロジェクト
進行中のプロジェクトは次の2つです。
①獣害を軽減するためサル等を追い払いたい(宇部市小野地区)
紹介ページ https://digitech-ymg.org/project/950?status=2
②食品を寄贈してくれた方に「ありがとう」を届けたい(フードバンク山口)
紹介ページ https://digitech-ymg.org/project/837?status=2
今回は①の獣害対策の近況をご報告します。
なお、あらかじめお伝えしておきますが、私はサイト開発に関する技術的な話はよく分かりませんので、この記事にサイトの仕組みなど技術的な話は出てきません。ご了承ください。
「ここの構造は●●ですか?」「この部分はどういうツール使ってるんですか?」といったご質問はnoteコメント欄に、またはデジテック事務局(contact@digitech-ymg.org)にメールをお願いします。
経緯
昨年10月に宇部市小野地区で開催された、中山間地域の課題解決に挑戦するアイデアソン・ハッカソンイベントの中で、獣を見かけた際にその位置を投稿し地図上に可視化するサイト「獣害マップ」の試作品が開発されました。
その期待を原動力に、現在個人会員5名が、試作品をベースに本当に地域に実装できるよう開発に挑戦しているところです。
「獣害マップ」とは
「獣害マップ」は住民参加型のサイトです。
生活の中で住民が獣を目撃したときに、ご自身のスマホ等でサイトを通じてその目撃場所を通報します。すると、地図上にヒートマップで表示され、目撃情報が多い場所が可視化されます。
これにより、住民それぞれが目撃情報の多い場所を確認でき、注意喚起につながるとともに、例えば通学ルートの変更など具体的な対応も考えられるかもしれません。
また獣を目撃したときは、猟友会に連絡したり、市民センターに通報しロケット花火をもらって追っ払ったり、とその場の対応を行っています。これまで猟友会の方は、こうした経験をもとに見回り場所や罠の設置場所を決めているようです。
今後、通報データがより多く、長期的に蓄積されることで、獣が出没する場所や移動の傾向を把握できるようになれば、より効果的に見回りや罠の設置ができるようになることが期待されます。
そのほか、電話では伝わりにくい目撃場所の情報を、このサイトで正確かつリアルタイムに猟友会などに共有することもできそうです。
このように「獣害マップ」を用いての効果的な獣害対策につなげるべく、地域を巻き込んだ開発を行っていきたいと考えています。
これまでの進め方
今年1月に活動を本格始動して以降、次のように進めています。
メンバーは皆さん社会人なので、平日夜に隔週で0.5~1h程度オンラインミーティングを行っています。
Webサイトの作成状況の共有や、地域の方が使いやすいUI、必要な機能などについて意見を出し合っています。
小野地区の方と集まって、獣害対策の現状やこのサイトに求める機能などを話し合いました。
獣害といっても幅広いため、当面は「サル」の「目撃情報」を収集する前提で開発を進めることにしました。
メンバーにはエンジニアと非エンジニアがいるので、役割分担しつつ、非エンジニアの方も開発環境などに触ってみよう!ということで、現地に集まって各自のPCに環境を構築する会をやってみました。
サイト開発の他にも、地域の方々が自走できるようマニュアルを作成しています。
まずは小野地区の方も見て触れるものがないと意見を出しづらい、ということで、サイトの現物を作って地域の方に見てもらうことを最初の目標として取り組んできました。
公開用サイト
こうしてローカル環境で開発を進めていましたが、ついにサイトを公開できるようになりました。このURLからご覧ください!
https://animal-report-map-yamaguchidx.jp/
ユーザーが触るサイトは至ってシンプルです。
画面は2つ。サルの目撃情報がヒートマップで可視化された地図と、「獣害報告」用の近隣地図の画面です。
報告用画面では、目撃した場所をタップするとピンが表示され、それを投稿すると地図上にマークされます。
実際に投稿していただき、地図に反映される様子をご体感ください!
公開URLは取得しているものの、まだプロトタイプで正式リリースではありません。これから小野地区の方に見ていただき、フィードバックを得て改良していきます。
管理者用
こちらは管理者限定の画面で、猟友会の方や市民センターの方など触る方が限定されます。投稿された情報をここで管理します。
この画面から情報の絞り込みや、日付・位置の編集を行うことができます。
ユーザーをある程度特定するため、ユーザー毎に二次元コードを作成しています。
ログイン機能などは設けず、読み込んでホーム画面にブックマーク登録してもらうことで、ユーザー特定をより簡単に行おうとしています。
開発は続く
ここから、ユーザーである小野地区の方のご意見を聴いて反映・改善を繰り返すアジャイル開発を進めていきます。
この7月中にも小野地区の方と打ち合わせをして、フィードバックを得たいと思います。どんなご意見が出るか楽しみです。
作成中のユーザーマニュアルも、意見を聴きながらブラッシュアップしていきます。
この記事をご覧いただいた方も、お気づきの点やご意見ございましたらコメントいただけるとありがたいです。
ボランタリーな活動のため、どこまで反映できるかはわかりませんが、色々な方の意見をいただくことがこれからの開発につながるはずです。ぜひプロジェクトに関わってみてください。
引き続き応援よろしくおねがいします!