アンケートって回答せんといけんほ?
事務局のハラマルです。
自動運転について、私にでも分かるような資料があると、誰かの役に立つのではないか?ということで、関係者の方などに聞いて私なりに理解した内容を、できるだけ分かりやすく伝えていくというチャレンジです。
今回も、個人的な意見や感想を述べさせてもらっています。
アンケートは重要
今回の実証では、乗客の皆さんにアンケートの回答をお願いすることにしています。
大変ご面倒だと思いますが、御協力をお願いします。
さて、なぜアンケートへの回答が必要かというと、今回の運行が社会実証で、これからもっと良いものにしていくために、どうしたら良いかを考えて行く必要があるからです。
あくまで私の個人的な印象ですが、行政の施策って、(多分、行政内部や議会で議論されているんだと思いますが…)一市民にとっては、「はい、こうしますよ」という、決定されたものが周知されるものだと思っていました。
が、社会実証は違います。
「こう思うけれど、どうでしょうか?試してみますね?」というのが社会実証です。
なので、「やってみて、想定と違っていたら、修正したり取りやめたりする」ことが前提となっています。
この、「想定通りなのか/想定と違っていたのか」を確認する手段の一つがアンケートなんです。
例えば、今回の実証用にルートが設定されています。
当初は「ちょい乗り100円バス」と同じルートが検討されていたとお聞きしましたが、現時点で国道2号の走行が困難であること(事故が起きたら大変なことになっちゃうでしょ、という意見が多いそうです)や、右左折の箇所や回数などの技術的な観点も踏まえ、設定されているそうです。
そうした制約があった中でも、当然、このルートだと、高校生が下校時に使ってもらえるかな?とか、想定した上でルート決定されています。
で、その結果どうだったかを確認するために、利用された方/利用されなかった方から、ちゃんと意見をお聞きする必要があります。
なので、アンケートにお答えいただくことは非常に重要だと思います。
アンケートは面倒くさい
といっても、アンケートに回答するのは面倒くさいですよね。
分かります。
先日、私は、レノファ山口FCの試合観戦で、とあるアウェイのスタジアムに行った際、予定よりも少し早く着きそうだったので、試合前に少し観光地に寄ってみようとなりました。
と言っても、そんなに時間が余っている訳ではないので、サッと見てスタジアムに行こうねと話していたら、何やら知らない人に話しかけられてしまいました。
○○県から委託?を受けて、ここ(某有名観光地)でアンケートを取っている、少しの時間で終わるから回答してくれ、ということでした。
えぇ~っ?と思ったものの、仕方なく回答をしていたら、
「○○県の自然は、100点満点中何点ですか?」とか
「あなたの○○県内での行き先を全部教えてください」とか
「あなたの○○県での消費額は何円ですか?」とか、
何て答えたら良いか分からなかったり、考えるのが大変だなという問をたくさん突き付けられてしまいました。
「すみません、私はサッカー観戦だけに来て、自然を見ていないし、特にお金も使っていません」と正直に答えたのですが、
「適当で良いから。自然は何点?50点?60点くらいにしとく?お金を使わないと言っても、ガソリン使っているでしょ。じゃあ1万円くらいにしとこうか?」などなど言われ、結局、結構な時間、拘束されてしまいました。
(「ガソリンは○○県内では給油していません」と、ちゃんと言ったんですけど、回答は1万円になっていました。)
アンケートを取っている方も、きっとノルマがあったのでしょう。
という理解をして対応したわけですが、一緒に行った仲間からは、「ハラマルさんのせいで、遅くなったじゃないですか。なんであんなに長々とアンケート回答しているんですか!」と散々に言われてしまいました。
確かに、冷静に考えると、
あんな適当な回答で良かったの?
そんな精度で集まった回答に、何か意味があるの?
そもそも、このアンケート結果、誰が何に使うの?単なる統計?有意義に使ってくれるの?
そうした意義が見いだせないアンケートに付き合って、観光客が大事な時間を拘束されるというのは、どうなん?
で、アンケートに回答したのに、仲間から怒られるって悲惨じゃない?
といった疑問や思いが湧いてきて、せっかくのレノファ観戦ツアーで嫌な思いをしてしまいました。
アンケートは工夫します
ということがあったので、皆さんには、同じ思いはさせたくありません。
まず、回答は二次元コードを読み取ってもらって、スマホで回答していただくことにしています。これで、降車後でも回答できるようになります。
初めての乗車中であれば、きっと、自動運転の体験や景色を楽しみたいでしょうから、そちらを優先してください。
また、往復で自動運転バスを利用される方であれば、帰りの便の際に回答していただいても結構です。
せっかく自動運転バスに乗車いただいたのに、アンケート回答していたらいつの間にかバス停に到着していた、なんて悲惨なことはさせません。
所要時間にもこだわりました。
回答は3分程度くらいになるように、質問数などを調整しました。
が、これだけでは、本当に聞きたかったことを全てお聞きできません。
なので、有志の方には追加のアンケートをお願いし、御対応いただいた方にはノベルティを差し上げることにしました!
課題を深堀するような内容ですが、こちらも所要時間は3分程度でしょうか?
ノベルティ目当てで回答していただくのも大歓迎です!
もちろん、スマホをお持ちでない方もいらっしゃると思いますので、車内に回答用のタブレットも御用意します。
乗客の皆さんには、社会実証に御参加いただいたわけですから、気持ちよくアンケートに御回答いただきたいと思います。
アンケートは活用します
そして、一番重要なのは、いただいたアンケートは必ず活用します、ということです。
実証期間が終わって集計します、となったら、アンケートに回答いただいた内容を反映できるのは、早くても次の実証になります。
それじゃ遅いですよね。
ということで、実証期間中は毎週集計して、関係者全員でその内容を共有します。(可能な範囲で、その結果も公表できれば、と思っています。)
で、その結果、実証期間中に対応可能な内容であれば、すぐにでも改善していきます。
例えば、特設サイトが分かりづらいという御意見があった場合は、これは職員が無料ツールを使って手作りしているので、すぐにでも直せると思います。
予約が必要な曜日の設定や、その運用などの御意見であれば、どこかの時点でルール変更する、ということもできると思います。
もっとこういうことを知りたいということであれば、noteを書こうと思います。
お金や時間がかかるもの、逆の意見も多くあるもの、であれば難しいと思いますが、できるだけ、いただいた御意見は反映していきたいです。
まとめ
今回、乗車された皆さんにアンケートをお願いしますが、そんな負担をお願いする以上、事務局側としても、しっかり意見をお聴きしたいです。
乗客の皆さんは、この「乗車してアンケートに回答する」ことが、社会実証への参加、つまり、未来へのまちづくりに御協力いただいているということなんだ、と思っていただけると幸いです。
一緒に、ワクワクするまちづくりを進めて行きましょう!