IT素人がシビックテックに参加してみた
「デジテック for YAMAGUCHI運営事務局」兼「Y-BASEスタッフ」のハラマルです。レノファ山口のJ2残留が決定しました。「残留」というと後ろ向きの表現のような気がしますが、今シーズンは4チームが自動降格というかつてない厳しいシーズン、J1経験のあるチームが降格するなど、とても大変な状況でした。しっかり評価されていいと思います!が、サポーターとしては早くも来シーズンの体制が気になります。もはや神がかっていたあの選手や、今シーズン急激な成長を遂げたあの選手など、残ってくれるかな~?と、やせちゃうんじゃないかというくらい心配な日々です。
今回は、先日行われた、「デジテック for YAMAGUCHI」の会員同士の共創プロジェクト「レノファ山口FCホームゲームの運営をもっと効率的に」に少しばかり参加してみました。私は恥ずかしながらプログラミングができませんので、市民エンジニアの方たちが自発的に地域課題を解決する「シビックテック」には無縁だと思っていました。そんな私が、シビックテックに参加してみましたので、その内容についてご説明したいと思います。これを見て、少しでも多くの方が「シビックテック」を他人事ではなく、自分も参加してみたいな、と思っていただけると幸いです。
まずは、私が参加したプロジェクトの概要や、プロトタイプの実証については、こちらをご覧ください。
さて、私が参加した経緯ですが、まずは、個人的に「レノファ山口」を応援しているからです。ここが重要なポイントだと思います。「シビックテックに参加してみたい」が入口ではなく、自分の好きなことを応援していたら、いつの間にかシビックテックに参加していた、ということなんです。
先日、山口県の村岡知事と関CIO補佐官、水田アドバイザーによる、シビックテックに関する座談会が開催されたのですが、その中で水田さんが、シビックテックに参加する魅力の一つは、「エンジニアでもなくて参加できるという自由さ」、「私の場合は、地図が好きでやっていたことが、いつの間にか、(災害時のマップ作りという)社会貢献につながっていくことが面白い」といったことをおっしゃられていました。水田さんのように社会貢献できている訳ではないので、この話になぞらえるのもおこがましいですが、こうした「自分の好きなことが社会貢献につながる(かも)」という体験を私もすることができて、非常にうれしいです。
私が関与した部分は、まず、課題設定の部分です。レノファ山口さんからの課題を受け、市民エンジニアの方が試合会場を視察された際、私が個人的にサポーターとして試合会場に行っている経験から、車が込む時間帯や場所、ボランティア団体のTeam BONDSさんが活躍されている場面などを、僭越ながら紹介させていただきました。もちろん、私が提供した情報だけではなく、レノファ山口さんなどへのヒアリングや現地調査を踏まえて、アプリ開発に臨まれているのですが、私の個人的な趣味(観戦)が、少しお役に立ったのかも?と思うと、非常にうれしいです。
そして、11月28日の実証でも、市民エンジニアの方が開発されたアプリ(プロトタイプ)を試しに使わせていただき、使用感のアンケートにも協力させていただきました。これも、「良いアプリ開発に協力したい」とか、「デジテック for YAMAGUCHIの運営事務局だから」といった理由よりも先行したのは、「初めて観戦される方やお子さん連れの方が、スムースに駐車場にたどり着けて、自家用車での観戦に満足してもらうと、サポーターが増えてレノファが元気になるといいなぁ」という思いでした。
全然シビックテックじゃないやん!とのご指摘をいただきそうです。確かに、私のITレベルでは、「テクノロジー」の部分で全く貢献できないため、課題の整理や実証に協力したに過ぎないのですが、ユーザー視点で意見を言うことや、もしかしたらこの取組を応援しようという熱量が市民エンジニアの方のモチベーションにつながるかも?と思って参加させていただきました。
参加の仕方や熱量は、人それぞれでもいいのかな、と思います。「社会貢献」と考えるとハードルが高いですが、好きなことをやりながら、それが、例えば周辺の渋滞の緩和だとか、地域スポーツの活性化といった、少し地域が良い方向に進むと思うと、ワクワクしませんか?
「デジテック for YAMAGUCHI」では、地域の課題解決に向けて、一緒に考えて、一緒に挑戦していただく仲間を募集しています。