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「やまぐちデザインシンキングカレッジ」第3期オープニングイベントを開催

毎日暑い日が続きますね。デジテック運営事務局のchiezoです。

子どもたちは楽しい夏休みも終盤ですね!プールに行ったり、遠方まで家族と一緒に出かけたり、楽しい思い出がたくさんできたでしょうか。
一方で親は、宿題をどう終わらせるか、共働き世帯では子どものお昼ご飯をどうしようかなど、夏休みならではの悩みがあった方も多いのではないかと思います。

普段の生活でも大小の困りごとは日々ありますが、業務の中でもたくさんの様々な課題があるかと思います。そんな課題を組織目線からではなく、ユーザー視点での新しい角度から見て、新たな「問題解決方法」を考え出す、それが「デザインシンキング(デザイン思考)」です!

2024年7月23日、Y-BASEにて「やまぐちデザインシンキングカレッジ」第3期のオープニングイベントが開催されました。


やまぐちデザインシンキングカレッジ第3期が開幕!

今年で3年目の「やまぐちシンキングカレッジ」は、デザイン思考についての講演やワークショップなどを行っています。
その初日となるオープニングイベントでは、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(慶應SDM)の広瀬毅先生と中田美紀子先生をお招きして、慶應SDM独自のアプローチである「システム×デザイン思考」を体感できる半日間のプログラムを実施。業種や年代も様々な県内の皆様が現地Y-BASE、またはオンラインでご参加されました。

自分のクリエイティビティに自信を持つ方法

「デザイン思考」って何か?を手っ取り早く知りたい方へということで、先生からご紹介のあった、クリエイティブな企業として有名なデザイン会社「IDEO(アイディオ)」の創業者デイビッド・ケリーのTED TALKの「自分のクリエイティビティに自信を持つ方法」。
動画は13分で見れ、自分のクリエイティブな能力にちょっと自信が持てないなぁ~という方は必見です!日本語に翻訳して見れますよ~。

生成AI×デザイン思考

昨年の講演では、ChatGPTがデザイン思考に活用できるのかという観点でお話いただきましたが、今回はChatGPTの更なる考察と、ChatGPT以外の生成AIについてもお話いただきました。

特に、新しい生成AIである、Claude3.5では、「桃太郎が敗北する悲劇の物語」を例にお話いただき、桃太郎の原作をも超えそうな(!?)物語の作成能力に驚かれていました。
生成AIが「創造性を発揮」し始めているとも言えるClaude3.5についてのお話、とても興味深かったです!

さらに広瀬先生は、生成AIを使うときは、あくまで自分が主役であることを意識することと、生成AIを「サポーター」として使うということを指摘され、使用例として、①バリエーションを出すためのブレインストーミングのサポート、②問題となっている対象エリアの整理・ポイント抽出、③プロトタイピング結果の整理などをお話されました。
生成AIを「相棒」とし、共存することで、自分の創造性をサポートしてくれる存在となり、さらに自分の専門知識を活かせるのではないかということでした。

新しいスポーツをチームで生み出そう

後半のワークショップでは、広瀬先生(つよぽん)に加えて、中田先生(みきてぃ)にも入っていただき、上下関係のないフラットな状態で実施するためにお互いをニックネームで呼び合い、参加者の多様性を活かし、個人ワークでなくチームワークすることを目指しました。

最初に、自己紹介と「身の回りのものでイノベーティブなもの」を伝え合いました。その後「システムとは何か?」のお話を聞いた後、「新しいスポーツを作ってみよう!」をテーマに、チームビルディングが行われました。チームごとに「システム思考×デザイン思考」のツールを活用しながら、グループで新しいスポーツを作り上げる演習が行われました。

さらに、作成した新しいスポーツを、生成AIを使うことでより深める演習もありました。

  • 「Claude3.5」に新スポーツの詳細を聞き、さらに発展させたアイデアを足して新スポーツとする。

  • 「Copilotデザイナー」を使って、生成AIでイラストを作る
    https://www.bing.com/images/create?cc=jp

各チームのテーブルでは、思いも寄らないような新しいスポーツができ、皆さんそのことに驚くと同時に、楽しそうに活発なワークが繰り広げられました。発表では、以下の4つの新しいスポーツが披露されました。

①スカイカヤック
 空中でチーム戦のカヤックを行う格闘技。
② 机上の合戦
 机の上で竹刀でたたき合う。机の上から人が無くなったら負け。
③ オーシャンファイト by チャリ
  海で自転車を使って2人で戦う格闘技
④ ビューティーレーン
 ラケットでボールを繋いでいく。ボーリングのレーンで行い、美しさを競う。

みなさん、スポーツを「システム」として捉えなおし、構成要素を分解して繋ぎなおすと、全く新しいものができるという楽しさを実感されました。
また、生成AIをパートナーとして上手に使うことで、創造性が広がることが分かりました。

デザイン思考で大事なこと

講演・ワークショップの最後に、先生方から本日のまとめがありました。
①    バイアスを認識することが重要
②    システムとは、定義された目的を成し遂げるための相互に作用する要素(element)を組み合わせたものである
③    アイデアは「新結合」
④    生成AIをパートナーとして使う

イベントの様子は、2025年6月30日まで、以下サイトでアーカイブ配信されています。もっと詳しく「システム×デザイン思考」をお知りになりたい方は、是非こちらのアーカイブ配信をご覧ください。

「やまぐちデザインシンキングカレッジ」第3期では、今回のオープニングイベント後も、デザイン思考の基礎を学ぶ「ベーシックプログラム」や、実践的なデザイン思考の習得に向けた長期プログラム「アドバンストプログラム」などが実施されます。引き続きレポートしていきますので、お楽しみに!
また、参加をご希望の方は、以下サイトからお申込みいただけます。

子どもの宿題も、子どもの視点に立ち共感して、宿題をやることをシステムとして捉え分解して、「システム思考×デザイン思考」のツールでアイデアだしを行ったら、新しい解決方法が見つかるのかも・・・?