ヤフーのビッグデータで見る、今話題の「ピックルボール」
久しぶりに投稿になりました永岡です。
先日、福岡県でピックルボール体験教室に参加してきました。
私自身、今でもテニスを続けており、ピックルボール自体は
耳にしたことはあったのですが、
実際に体験したことはありませんでした。
参加経緯としては、私の所属するテニスクラブのコーチの方が、
福岡県糸島市を中心にピックルボールの普及活動等に努めており、
とある呼びかけがありました。
「英語圏の方が参加してくれるけど、
誰か英語とピックルボールに興味がある人がいないか」
実は密かに英語の勉強をしている私にとっては、
英語の実力は当然まだまだ未熟であるものの、
海外の人と会話できる絶好のチャンス!
ということで、迷惑を掛けるのではと不安はあるものの、
思い切って参加することにしました!
そのため、ピックルボール目的ではなく、
ほとんど英会話目的で参加しました。
ただ、実際に参加すると非常に面白かったピックルボール。
今回、英会話ではなく、ピックルボールの盛り上がりを、
データと共に見ていきたいと思います。
※因みに英会話は自分の発音力のなさを痛感…。
出直します。
〇今話題のピックルボール!
さて、「ピックルボール」について簡単にご説明すると、
テニス、卓球、バドミントンを合体した、
非常にエキサイティングなスポーツです。
用意するのはシューズとパドルというラケットのみ!
揃える道具も少なく、比較的初心者の方でも
競技の難しさを感じにくい、楽しいスポーツです。
よく分からないと思うので、ChatGPTにも説明してもらいましょう。
なるほど、テニス程走り回らないので、
健康目的で始めるにも丁度良いかもしれません。
また、何といっても、打球音が非常に爽快で、
音でも楽しめるスポーツです。
「コン!?」「カツン!?」
※正しい効果音が分かりません
参加した当日は、結局3つのコミュニティに回ったので、
計6時間プレイしてました…
そのため、打球音が未だに耳から離れません
〇アメリカの様子
そんな中、アメリカでは既にピックルボールが広まっております。
競技人口は約900万人と、日本のテニス人口約340万人と比べても、
かなりの規模だと分かります。
日本でのピックルボールの競技人口は、まだ数千人規模なので、
これからの盛り上がりに期待です。
ではここからは、日本でも本当に盛り上がり始めているのか、
関心を持っている人達はどんな人か調べてみましょう。
〇日本の様子を「ビッグデータ」で見てみよう!
そこで今回登場するのが、LINEヤフーの「DS.INSIGHT」!
「DS.INSIGHT」とは、ヤフーの検索や位置情報のビッグデータを
可視化した、分析ツールです。
これらの情報から、今人々ははどんなことに興味関心を
持っているか分析することで、正しい現状の把握に加えて、
ターゲットを明らかにして効果的なプロモーション等ができます!
今回は、現状の把握ということで、「DS.INSIGHT」で
簡単に見てみようと思います。
※いずれのデータも、実数値ではなく、
インターネット利用者数等を考慮して拡大推計した推計値となります。
https://ds.yahoo.co.jp/
まずはピックルボールの検索数の推移を見てみます。
増減はあるものの、右肩上がりで注目されていることが分かります!
過去数年前と比較すると、違いが明らかですね。
また、見えにくいですが、2023年1月に検索数が約1,000人と
一時的に増えているので、もう少し詳細に見てみます。
期間を若干遡ったうえで日単位で表示したものです。
検索数が増えた当期間に何があったのか調べてみたのですが、
ズバリといった答えは出てきませんでした。(残念…)
テレビで報道された等の影響力とは推測されますが、
他には、ルール改定や都内でのイベント情報が出てくる程度でした。
他にも、一時的ではあるものの、検索数が200程度に
増加している時もあり、数年前から興味関心を持っている人が
いることが分かりますね。
続いて、どんな人が検索しているか見てみましょう。
上から、検索ボリューム数、性別割合、年齢別割合です。
なるほど、男性女性の比率は概ね同等で、
年代は、40代以上で80%近くを占めていることが分かります。
健康目的で検索される方も多いのかもしれません。
一方で、利用者がより増え、大会や活動の場が増えると、
20~30代の検索割合も増加してくるかもしれません。
このように、長期的にデータの変動を見ることで、
人々の興味関心の動向だけでなく、予測にも役立ちそうです。
続いては、「ピックルボール」を検索した人が、
その検索した日の前後にどんなことを検索したかを把握し、
検索者の属性や行動背景を深堀りしてみましょう。
中央の縦軸が「ピックルボール」と検索した人の
同日の他の検索ワードを表し、
左側が検索前、右側が検索後のそれぞれ2カ月間を表示してます。
また、ワードが上に位置する程、より検索されやすいワードで
あることを意味しております。
ある程度は予想はしていたものの、
「日本リーグ テニス」「ソフトテニス ヨネックス」等
検索者はやはり、テニス、ソフトテニスに
興味関心が高い層だとと想定されます。
バドミントン関連はあまり多くない印象です。
さらに、もし右側にピックルボール関連のワードが多くあれば、
検索した日をきっかけに、その後も継続してピックルボールに
興味関心を持っていることが分かりますが、
今回そこまでの現象は見られず、一時的なものにも見れます。
例えば、ピックルボールを検索した数日後に、
「ピックルボール サークル」「ピックルボール 山口」等、
検索されていれば、実際にプレイしてみたい等、
検索者の意図が読み取れますが、そこまでは難しそうです。
勿論、検索ワードの共通点がない等、ここでは見えない部分で
盛り上がりを見せているかもしれません。
今回のデータだけで決めつけず、複数のデータから見ることも
大変重要ですね。
とは言え、これらのデータから、どんな人が
ピックルボールに興味関心を抱いているのか、
クイックに確認できることは便利で面白いですね。
何となく、「興味ある人はこんな人かな?」と
予想することは当然できますが、
データで事実を確認することも大事ですね。
※予想と違えば違う程、様々なインサイトも得られて面白い!
ただし、これらの検索者が、実際にプレイヤーかどうかは、
会場に足を運んでみないと分かりません。
実際にプレイしたい人、観ることが好きな人等、普及させたい人等、
他のスポーツ同様、ピックルボールへの携わり方は様々です。
それでも、少なくとも検索はしているので、
関心を持たれている層だということは分かりますね!
これから注目度をより高め、色んな検索がされれば、
関連して色んなデータが出てくると思うので、
またDS.INSIGHTを使って、分析してみたいと思います。
〇今後について
ピックルボールの魅力の一つとして、体育館のような既存施設で
利用可能なところもあります。
そのため、これまではなかったピックルボールという切り口で、
公共施設等を住民の方に利用をしてもらうことで、
施設の空き問題を解消しつつ、楽しく無理なく運動することで、
健康問題も解消されれば、地域に密着した
素敵なスポーツにもなりそうです。
他にも、今回データで実態や現状を見たように、
自分の地域では会場はどこ?何がいるの?初心者でもいいの?等、
ユーザー目線に立って、お困りごとや疑問にも向き合う必要も
あると思います。
こういった地域問題に、デジタル技術を使って貢献できないか等、
考えるのも楽しいですね。
また面白いデータ等あれば、投稿してみたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!