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徳山高専祭に自動運転EVバスを出展しました

周南市で実施する自動運転EVバスの実証は、公共交通の人手不足解消や賑わいのあるまちづくりを目指していますが、それによって、若者や女性が住み続けたいと思う、ワクワクするようなスマート社会が実現するといいなと考えています。

単に技術的な観点から実証運行するだけでなく、こうした取組の意義や必要性について、若者世代にたくさん知ってもらいたいと思っています。
このため、実証運行に先立って、ルート沿線上の学校生徒に対して、何かできないか?と考え、自動運転バスに関する説明と乗車体験をセットにした出前授業を企画したところです。

実は、いくつかの学校さんからは了解をいただき、実施に向けた調整が進んでいたのですが、自動運転の走行調整にやはり一定の期間が必要で、走行前にそうしたスケジュールを確保することができませんでした。

そのような中、徳山工業高等専門学校さんから、高専祭に展示してはどうか?声を掛けていただき、そのスケジュール感であれば、何とか間に合いそうということで、高専祭への出展が実現しました。

徳山高専祭は、今年がちょうど50周年という節目で、そんな場に参加させていただくのは恐縮ではありましたが、せっかくの機会ですので喜んで出展させていただきました。

当日は、総合受付でチラシを配布させていただいただけでなく、生徒さん全員に対してteamsでの案内をしていただきました。
特別なお計らいをしていただき、感謝です。

高専祭用のチラシ

イベントでは、まず、今回の実証で使用する「EVO」を提供してくれているマクニカ社から、次世代モビリティについて説明してもらいました。
どこにセンサーが付いているかなどの具体的な説明や、車両上部のセンサーは100m先も感知していることなどの車体の特徴などを説明いただきました。
また、自動車と同じでスペックだけを重視している訳ではなくデザイン性も重視していて、窓が大きく、向かい合う設計なのは、景色や会話など、移動を楽しんで欲しいからだ、といったデザイン意図なども説明がありました。

車両に関する説明の様子
イベントの様子

続いて、集まっていただいた方による乗車体験を実施しました。
今回は、高専前のロータリーを走行しましたが、事前に3Dデータの取得やプログラミング、調整作業をする時間がなかったため、手動での乗車体験となりました。

お客様によっては、「車両が止まるときにどうなるか体験してみたい」というリクエストをいただき、急ブレーキの体験を実施した組もありました。

手動運転の体験試乗の様子

午前中のみの限られた時間でしたが、120名以上の方に乗車いただきました。
若い方を中心に、多くの方に乗っていただき、皆さん、降車時にはとても笑顔だったのが印象的でした。
皆さんから好意的な反応をいただいたことを励みに、本番運行に向けて最後の調整をしていきたいと思います。

若者世代にこうした将来に向けたまちづくりの取組をしってもらうことによって、まずは、近い将来、そういう選択肢があるよということを知って、期待してもらうということでも意味がありますし、住民の皆さんによる新しい技術の受け入れについて理解が得られるということでも、大きな意味があると思います。

今日のイベントを、良い思い出にしてほしいです。
御協力いただいた先生方、高専祭実行委員の生徒さんたちには感謝です。
お天気も最後までもってよかったです。