地域コミッティ 中間報告会議
先日、第2回目となる「周南市レベル4モビリティ・地域コミッティ」の会議を開催しましたので、この状況について御報告します。
コミッティの概要と、第1回目の概要は以下の記事を参照してください。
2024年10月16日、中間報告として、第2回目の会議を開催しました。
この会議では、「運行計画の詳細」と「準備状況等」について、事務局から報告し、委員から御意見をいただきました。
運行計画の詳細
運行計画の詳細として、運行ルート、バス停、運行ダイヤ(時刻表)、運行スケジュールを報告しました。
運行ルート
運行ルートは、第1回目会議から一部修正をしました。当初予定していた区間で、桜の幹を回避するために、もしかしたらセンターラインを反対車線に越えなければいけないかもしれず、安全のため、右折する交差点を変更しました。(以下の図を参照)
バス停
バス停は、今回の実証用に6箇所用意しました。(以下の図を参照)
うち4箇所は、既存の「ちょい乗り100円バス」のバス停と共用です。
2箇所は新設となります。ルート沿線上を歩き回りましたが、なかなか良い場所が見つからず、苦労した部分です。先日、家の所有者の方に御了解をいただいたり、マンションにお住まいの方にチラシを配ったりしました。
運行ダイヤ
運行ダイヤは、バス事業者の防長交通さんと一緒に検討しました。
徳山駅前ロータリーで路線バスと重複しない時間帯や、各バス停間の所要時間、停車時間等を考慮した設定としています。
運行スケジュール
10月25日に出発式を行い、11月1日~12月20日(50日間)を一般運行期間の予定としています。
準備状況等
乗車方法
乗車していただくに当たって、路線バスに準じた「乗車の条件」を設定しています。
また、予約制導入の必要性や効果を検証するため、曜日別に予約制を導入することとしました。具体的には、日・月・火曜日は予約不要で先着順に乗車できます。水・木・金・土曜日は予約した方が優先で乗車できます。(予約が埋まっていなければ、予約なしで乗車できます。)。利用者の方から御意見をいただきながら検証をしていきますが、必要が生じた場合には、この実証期間中でもルールの見直しを行うこととしています。
水~土曜日で利用するWeb予約サービスも準備しています。
2週間前から予約が可能です。11月1日の予約が可能となる、10/18に運用を開始する予定です。
また、予約の単位は「往路」または「復路」としています。往路・復路の区間をまたいで乗車する場合は、往路・復路とも予約をしてください。往路・復路のそれぞれの区間内であれば、どこのバス停でも乗り降りできます。
予約が不要な日~火曜日では、バス停で待っていても満車で乗車できないかもしれません。
このため、バスの現在の乗客数や、バスの現在地が分かるサービスを準備しています。これを参考にしていただければと思います。
また、見える化したバス運行情報や、お知らせなどを一元化して見ることのできる「スマートバス停」を徳山駅前に設置予定です。
通行される方に見ていただき、感想を教えていただければと思います。
情報発信
特設サイトやXを開設しています。まだ見たことがない方は是非、チェックしてみてください。
また、随時コンテンツを増やして行っていますので、一度見たことがある方も、Xで更新情報を確認ください。
実証に関するチラシを作成しました。(現在、印刷中です。)
周南市報に折り込むほか、各所で配布やお知らせして、多くの方への周知を図っていきます。
また、細部は調整中ですが、徳山工業高等専門学校の高専祭に出展したり、ルート沿線上の学校にノベルティを配布するなどして、若者世代への周知活動にも取り組んで行きます。
(他の学校さんとも調整してOKは頂いていたのですが、なかなか運行前に車両を使ったイベントを実施するスケジュールが組めず、泣く泣く断念しました。)
実証走行に係る環境整備
実証走行に必要となる環境整備にも取り組みました。
EVバスの充電器は、市役所向かいの駐車場に設置させていただきました。夜間や昼休憩時に駐車・充電する運用となりますので、近くを通行の際は車両を見ることができます。
自動運転バスの運行状況を遠隔で監視できるよう、環境を整備し、専用の監視室も設置しました。
その他、ルート上の位置情報や3Dデータの取得、支障となる街路樹の枝打ち等も実施しました。
許認可等の取得状況
このパートは、主に、今後、自動運転バスに取り組もうとしている自治体向けになりますが、実証運行に必要な許認可等をまとめました。
ネット上にも情報はありますが、手続の所管が違っており(地方運輸局、所轄警察署、道路管理者、公安委員会)、まとめたものがあまりなかったように見受けられましたので、他の取組の参考になれば、という思いで整理・報告させていただきました。
質疑応答等
委員の方からは、利用者への配慮のところで御意見をいただきました。
例えば、
予約をした方がちゃんと乗車できるように、予約の確認の仕方について検討が必要ではないか。(予約をしていないのに、予約をしたと主張して乗車されてしまった場合、予約された方が乗車できない。)
自動運転の性質上、安全のために停車することがあること、それが通常の状態であることを事前に周知しておくべきではないか。(知らなかった場合、急停車があって危険だった、運行に不具合があったという評価になってしまうのではないか。)
停車してしまった場合でも、近隣のバス停まで乗客を運べる体制であるか。(道路の真ん中で、乗客を放置した状態にしてしまわないか。)
こうした御意見を踏まえて、対応を検討し、11月からの一般運行を迎えようと考えています。
実証に向けた準備は順調に進んでいますので、是非、11月から多くの方に乗車していただき、今後の実装に向けた御意見をいただければと思います。
会議の資料は以下からダウンロードできます。