【キラセラピー】『男脳と女脳』
本日は、ある俗説から入ります。
「男は論理的思考に優れ、女は感性に優れている」
この俗説、一瞬、もっともらしく思えるのですが、あくまで傾向だと思います。
私は脳科学の専門家ではないので、断言するのは避けますが、
論理的思考に優れているか、感性に優れているかは、
男であること、女であることに依拠しているのではなく、
生活環境に起因しているのだと思います。
団塊世代の男女のライフスタイルを一般化すると
「男は、総合職として会社員になり定年まで勤めあげる。
女は、一般職として会社員になり良い人を見つけて寿退社し
専業主婦となる」
です。
男は定年まで、総合職として、セールス、マーケティング、エンジニアリング
などに従事するのに対して、
女は、一般職として、アシスタント業務に従事するわけですから
必然的に、男の方が論理的思考に優れているという傾向が出て来て
さらに、このことが通念となります。
こういう団塊世代の男女が夫婦となり、子育てすると、両親は“常識”であるかのように
息子に論理的思考が要求される進路を期待し、娘に感性が要求される進路を期待します。
例えば、ママが息子に対して
「あんたは、男の子なんだから、文学書にかぶれてないで、
理系に進み、パパのようなエンジニアになりなさい」
また、パパが娘に対して
「お前が数学得意なのはわかるけど、女が理系に進んだら
嫁に行きづらいぞ、ママのように英文科にすすみなさい」
といった具合に、パパとママは自分たちの世代の“常識”
を子供に期待するのです。
このことの是非を論じようとは思いません。
親も人であり、自分の経験した“常識”でしか世界を見られないのですから。
私が強調したいのは、
性別は論理的思考の優劣に影響を与えているかもしれませんが
論理的思考は環境と訓練によって鍛えられるということです。
実際、私は生物学的男性ですが、事務官、戦略コンサルタントなど
私よりも明らかに論理的思考に優れた
女性には何度も会ってきました。
私たちは、主婦の習いごとと言えば、アロマセラピー、リフレクソロジー
フラワーアレンジメントなどを連想しがちです。
アロマ、リフレ、お花を学び、その後、先生となる方もいらっしゃいますね。
一方で、私の周囲には、主婦の方で動画コンテンツマーケターとして
活躍中の方々がいらっしゃいます。
ときには、講師として教鞭をとっていらっしゃいます。
原則、何かを学ぶときは、自分にとって、快であるようなものを選ぶべきです。
でも、
「自分は女だから論理的思考が要求されるものは選択肢でない」
というのなら、あまりに勿体ないことです。
学びの際は、一旦、「女である」ことをリセットした方が
あなたの隠れた才能に出会えるかもしれないのです。
(了)
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