【連載】内側からの女子力向上セラピーマニュアル あとがき
唐突ですが、21世紀は女子力の世紀です。21世紀の人類を女子力抜きにしては語れません。女子力は、女子の魅力という概念にとどまりません。真の女子力とは、思想なのです。
人類は、いつのフェーズにも、心・意識の拠り所を求めます。
21世紀の現代、人類は心の拠り所を何に見出すべきか自信を持てず、もがいています。この答えは、すべて“女子力”にあります。“女子力”という思想こそが、人類を次のフェーズに導きます。
そのためには、あなたがキラキラときめく女子力を手にして、世界にオリジナルの価値を届けていかなければなりません。あとがきでは、思想としての女子力の基本的概念について、お話してまいります。
【1】再解釈としてのセラピー
セラピーは英語で、therapy と表現します。学術的には「療法」です。日本のリラクゼーション業界、スピリチュアル業界では、「癒し」と解釈されているようです。
セラピーには、実はもう一つの意味があります。再解釈です。
ある女子が、自分の過去を振り返り、今を見つめて、「自分は、何か外側の力によって、翻弄されてきた、翻弄されている」と考える解釈から、「自分の内側にある意識が、自分の運命をつくり出してきた、つくり出している」と考える解釈にシフトすることです。
こういった再解釈が現代のセラピー思想です。巷のメンタルセラピー、潜在意識系コーチング、スピリチュアル・ヒーリングの基本原理も同 様の思想に基づいています。
セラピー(=再解釈)によって、あなたは、最強の女子力を手にできます。最強の女子力は決して、外側からやってくるものではなく、内側から沸き起こるものだからです。
【2】時代にマッチしたセラピー
古今東西、人類は心の拠り所を求め、信仰心を携えてきました。
人類が狩猟採集のフェーズにあったときは、植物や動物の中に精霊が宿ると考え、信じました。
日本では、稲作が始まると、人々は稲作という一連の営みそのものが神だと信じるようになりました。
そして、奈良時代には、仏教を神道の中に取り入れ、平安時代には、道教を神道の中に取り入れ、江戸時代には、儒教を神道の中に取り入れるなどしてきました。
日本民族は“異なる”考え方・価値観を内部に受け入れ、内部で融か す能力を持っていると言えます。
少々、脱線しますが、ユングによれば、人間は集合的無意識の中に人類レベル、民族レベルで共通の意識の鋳型を持っています。これは、個人的鋳型ではなく、集合的な意識の鋳型です。
ユングの説に従えば、私たち日本民族は、生まれながらに、日本民族共通の集合的な鋳型を持っていることになります。
ここで個人の意識レベルのお話に戻ります。
人が“異なる”考え方・価値観に出会い、「そういう考え方は合わない、わからない」と思ったり、嫌悪感を示したりするとき、それらの考え方・価値観は必ず、その人の心のボトルネックに触れています。
もう少々、解釈すると“異なる”考え方・価値観の現像(げんぞう) が意識の中にあり、その現像(げんぞう)を受け入れられていないということです。
このことが、その人の可能性を制限しています。この制限を解除すれば、最強の内側女子力を手にできます。要するに“異なる”考え方・価値観を少しでも、わかろうとすること、受け入れようとすること、これが、最強の内側女子力獲得の鍵なのです。
私は、女子力向上セラピーの中に、日本の歴史・文化・民族性の再解釈を導入していきます。“異なる”考え方・価値観を自身の中に受け入れ、融かしていくのが得意な日本人を再解釈し内側女子力向上を実現します。
【3】なぜ女子力なのか?
でも、なぜ、女子力なのでしょう。
ちょっと、ここで、巷の女子会の模様を中継してみます。
女子会を企画したり、参加されたりする女子さんたちは、女子会で楽
しい一時を過ごしていらっしゃると思います。
女子会では、憎たらしい、会社の上司、お局様、人のせいばかりにする、切れてる営業マン・・・
こんな方々とのやりとりを思い起こしながら日頃のストレスを発散できていることでしょう。
あるいは、結婚して数年、空気のような存在になった旦那様を話題にして、「やっぱり、あいつマザコンだったよ・・・」と苦笑。
「またか、私と付き合う男子は、いつも暴力を振る、私、前世で何か、したのかしら???」って、言うたびに、女子会メンバーも「またか」の視線。
女子会でこんなシーンはありませんか。このような会話、女子のあり方は人類の意識がつくり出しています。
すなわち、「女子は世の中に翻弄されるものだ」という時代遅れの社会通念にあります。
古くは封建社会、女子は三従、すなわち、生まれて父に従い、結婚にして夫に従い、出産・子育てして息子に従う、と言う社会通念がありました。
そして、この通念は、現在も私たち(女子の中にも男子の中にも)の意識の中に生きてしまっています。
率直に言うと、これは時代遅れの通念です。時代が変われば、人の心の拠り所は変わります。
時代の変遷とともに、人間の意識が変わっているにもかかわらず、女
子のあり方に対する意識は、置き去りされていることを否めません。
でも、本当は、女子とは強い生き物なのです。考えてみて下さい。男子のあり方を・・・
生まれてきて、精子を女子に与えて死んでいきます。
それに対して、女子は延々と続く生命の再生を担っています。
女子こそが、この世の中をデザインしています。男子という道具を使って、この世の中をグランドデザインしていけるのは女子なのです。
女子こそが、自らのすべてを認め受け入れ、世の中に与えていかなければなりません。
「そんなこと言ったって、私はマザーテレサでも、緒方貞子さんでもないし・・・」という声が聞えてきそうです。
マザーテレサ、緒方貞子さんは凄い存在でしょうか。はい、確かに凄い存在ですよね。
でも、考えてみて下さい。あなたも、凄い存在じゃありませんか。あなたも、凄い存在なのです。強みを生かして、世の中に多くを与えていける存在なのです。
女子力を磨くことで、あなたは、これまで以上にキラキラときめく存在に変身できます。
あなたが最強女子力を身に付ければ、あなたは大きく変身できます。そして、あなたが変身すれば、周囲の環境は必ず変身します。あなたは、この世界のヒロインなのですから。
(あとがき了)
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