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新宮城(和歌山県新宮市)の登城の前に知っておきたい歴史・地理・文化ガイド #DJ075
新宮城(和歌山県新宮市)を訪れる際に充実した旅行体験を得られるように、歴史、地理、文化の情報をまとめました。
具体的には、以下の点について詳しくまとめています:
新宮城の歴史(築城の背景、戦国時代・江戸時代の役割、城の変遷、現存する遺構)
城の地理と構造(立地の特徴、防御の工夫、周辺の地形)
地域文化と観光スポット(新宮市の伝統文化、近隣の歴史的名所、地元の食文化)
新宮城を登城する時の参考にご活用ください。
新宮城(和歌山県新宮市)
1. 新宮城の歴史
築城の背景
新宮城は江戸時代初期、関ヶ原の戦い後に紀伊国主となった浅野氏によって築かれました。初代藩主・浅野忠吉(浅野幸長)が紀伊和歌山城から遠く離れた熊野地域を治めるため、1600年代初頭に新宮で支城の築城を開始しました (Shingu Castle -Castle with river port at traditional town- | Japan Castle Explorer)。一時は「一国一城令」により建設中止となりましたが、1618年(元和4年)に再び築城が認められ (新宮城 - Wikipedia)、浅野氏が熊野川沿いの丘陵地に城づくりを再開しました。その後、浅野氏が他国へ転封となり紀州藩を継いだ徳川頼宣の時代、付家老として入った水野重仲(重央)が築城を引き継ぎ (新宮城 - Wikipedia)、最終的に1633年に城が完成しています (Shingu Castle -Castle with river port at traditional town- | Japan Castle Explorer)。新宮城は別名を「丹鶴城(たんかくじょう)」ともいい、優美な姿からそう呼ばれました (Shingu Castle -Castle with river port at traditional town- | Japan Castle Explorer)。築城当初の新宮城には大小2つの天守(天守閣)があり、二の丸(のちに「鐘ノ丸」と改称)などの曲輪も整えられていました (新宮城 - Wikipedia)。城の基本構造は浅野氏時代に形づくられましたが、後に水野氏の代で松ノ丸などが増設されて現在見る城跡の形になりました (新宮城 - Wikipedia)。
戦国時代・江戸時代での役割
戦国時代、この地は熊野水軍で知られる熊野地方の要衝で、中世以来、熊野の豪族や水軍が勢力を持っていました (Shingu Castle -Castle with river port at traditional town- | Japan Castle Explorer)。16世紀には堀内氏が新宮付近を治めていましたが、堀内氏治が関ヶ原の戦い(1600年)で西軍(石田三成側)についたため、東軍に寝返った桑山一晴によって居城が攻め落とされています (新宮城 - Wikipedia)。関ヶ原後に熊野を任された浅野氏の築いた新宮城自体は江戸時代の築城であり、大規模な合戦の舞台にはなっていません。しかし、新宮城は紀州藩南部の拠点として機能し、熊野地域の政治・経済の安定に寄与しました。江戸時代を通じて新宮城には紀州徳川家付家老の水野氏が在城し、熊野川水運の統制や沿岸防備にあたりました (Shingu Castle -Castle with river port at traditional town- | Japan Castle Explorer) (Shingu Castle -Castle with river port at traditional town- | Japan Castle Explorer)。幕末まで水野氏が治め、戊辰戦争の際にも大きな戦火はなく明治維新を迎えています (新宮城 - Wikipedia) (新宮城 - Wikipedia)。
城の変遷(廃城とその後)
明治維新後、新宮城は1871年の廃藩置県を経て行政機能を失い、1873年(明治6年)の「廃城令」により城郭として正式に廃止されました (新宮城 - Wikipedia)。天守をはじめとする建物は払い下げられ、石垣だけを残して取り壊されています (Shingu Castle -Castle with river port at traditional town- | Japan Castle Explorer)。その後、城跡は長らく民有地となり、1952年(昭和27年)には城の鐘ノ丸跡に民間旅館「二の丸」が開業し、観光目的で日本一短いケーブルカーや遊具、ビアガーデンまで設置された時期もありました (新宮城 - Wikipedia)。このケーブルカー(軌道長約100m)は山上の旅館とふもとを結び、昭和29年から運行していましたが、1980年に廃止されています (新宮城 - Wikipedia)。その後、新宮市が城跡の大部分を買収し整備を進め、城山一帯は「丹鶴城公園」として公開されています (新宮城 - Wikipedia) (新宮城 - Wikipedia)。2003年には「新宮城跡附水野家墓所」として国の史跡に指定され、2017年には続日本100名城にも選定されました (新宮城 - Wikipedia)。近年、新宮市は往時の天守の再建も視野に入れた整備計画を進めており、将来的に城の象徴である天守が復元される可能性もあります (新宮城 - Wikipedia)。
現存する遺構と見どころ
現在、新宮城跡には建造物こそ残っていませんが、石垣や曲輪の地形など数多くの遺構が良好な状態で残り、往時を偲ばせます。城山全体にめぐらされた切石積みと打込み接ぎの石垣は見応えがあり、当時の築城技術を伝える貴重な遺構です (新宮城 - Wikipedia)。特に本丸周辺の高石垣は高さと美しさで知られ、熊野川の青い流れとのコントラストは訪れた者に強い印象を与えます (Shingu Castle -Castle with river port at traditional town- | Japan Castle Explorer)。本丸南端には天守台(天守の土台)が残り、ここからは城下町や熊野川を一望できる絶景スポットになっています (Experience Course/Route "Visit Shingu's three World Heritage shrines"|Shingu City Tourist Association)。城跡北側には世界遺産の熊野速玉大社が鎮座し、城と神社が隣接する風景から熊野川河口のこの地が古来より宗教的・軍事的に重要であったことがうかがえます (Shingu Castle -Castle with river port at traditional town- | Japan Castle Explorer)。また、新宮城独特の遺構として、本丸西麓の「水ノ手」と呼ばれる川沿いの船着場跡が挙げられます。熊野川の水運を利用して材木や炭を運搬・集積するために築かれた石垣造りの河川港で、城と一体化した港湾遺構が残るのは極めて珍しく、歴史的価値が高いものです (Shingu Castle -Castle with river port at traditional town- | Japan Castle Explorer)。これらの遺構をめぐりながら城跡を散策すれば、熊野の地に築かれた城の特色を肌で感じることができるでしょう。
2. 城の地理と構造
立地の特徴
新宮城は熊野川河口の右岸、標高約50mほどの丹鶴山(たんかくやま)と呼ばれる小高い丘陵上に築かれた平山城です (Shingu Castle -Castle with river port at traditional town- | Japan Castle Explorer)。熊野川が天然の堀のように城の西側を流れ、川からすぐ海(熊野灘)に注ぐ地形で、水運と海運の要衝でもありました。川港として優れた新宮の地に城を構えることで、紀州藩は山間部から流送される豊富な木材や炭の集積港を押さえ (Shingu Castle -Castle with river port at traditional town- | Japan Castle Explorer)、同時に熊野三山への参詣道を管理することができました (Shingu Castle -Castle with river port at traditional town- | Japan Castle Explorer)。城からは熊野灘の海原も望め、そのため「沖見城(おきみじょう)」(沖合を望む城)とも称されています (Shingu Castle -Castle with river port at traditional town- | Japan Castle Explorer)。周囲を山と海に囲まれた新宮は古くから物流と信仰の交差点で、城の立地は交通の便と防御の利点を兼ね備えていました。背後を山に、麓を川と海に囲まれた地形は攻めにくく、物資輸送にも適しており、城下町は熊野地方の中心都市として発展しました (Shingu Castle -Castle with river port at traditional town- | Japan Castle Explorer)。
防御の工夫
新宮城の築城には丘陵地形を巧みに活かした中世城郭の知恵が詰まっています。丹鶴山の尾根に沿って本丸や二の丸などの郭(曲輪)が段状に配置され、斜面を幾重にも削平して縄張りを構成しています (Shingu Castle -Castle with river port at traditional town- | Japan Castle Explorer)。本丸(中央の郭)は丘の東側高所にあり、その南端に天守台が据えられていました (Shingu Castle -Castle with river port at traditional town- | Japan Castle Explorer)。本丸への大手口(主要入口)は真っ直ぐでなく折れ曲がった坂道と複数の虎口で厳重に守られ、登城路には高石垣の小段(腰曲輪)が連続して敵を翻弄する構造です (Shingu Castle -Castle with river port at traditional town- | Japan Castle Explorer)。本丸と麓との中間に位置する鐘ノ丸(かねのまる)や松ノ丸といった郭がクッションの役割を果たし、外部から本丸への直接侵入を困難にしていました (Shingu Castle -Castle with river port at traditional town- | Japan Castle Explorer)。特に本丸南西に設けられた出丸(でまる)は、本丸手前をコの字型に囲むように張り出した防御拠点で、深い空堀によって本丸と切り離されていました (Shingu Castle -Castle with river port at traditional town- | Japan Castle Explorer)。この空堀や石垣は現在も確認でき、新宮城の防御システムの特徴を伝えています。
加えて、新宮城には独特の「水ノ手」郭があり、城の西麓を流れる熊野川に直接アクセスできる造りになっていました (Shingu Castle -Castle with river port at traditional town- | Japan Castle Explorer)。水ノ手郭は石垣で川岸を護り、川舟を横付けできるようなスロープ状の船着き場を備えており、城への補給路や物資集散所の役割を果たしました (Shingu Castle -Castle with river port at traditional town- | Japan Castle Explorer)。これは軍事拠点としてだけでなく経済的拠点としての城の機能を物語る構造で、他の城では類を見ない工夫です。新宮城の守りは天然の地形と人工の築造を組み合わせ、堅牢かつ機能的な布陣となっていました。
周辺地形と交通の要衝
新宮城が築かれた熊野川河口地域は、古来より「紀伊国南端の玄関口」として栄えた土地です。熊野川は奈良・吉野方面から熊野に通じる水運の大動脈で、山中で産出した木材を筏で流送し、新宮で荷揚げする物流ルートが確立していました (Shingu Castle -Castle with river port at traditional town- | Japan Castle Explorer)。城下の新宮はその豊富な山の幸(林産資源)を集積・加工して財を成した商人も多く、「木の国」紀州の経済を支える消費都市でもありました (和歌山県新宮市に行ったら食べたいグルメと挑戦したいアクティビティ~熊野中の「うまい」が集まる新宮市~:新宮市観光協会)。一方、新宮は熊野三山詣で(熊野古道)を行う旅人にとっても重要な拠点でした。新宮には熊野速玉大社が鎮座し、中世以降は熊野信仰の聖地巡礼ルートの合流点となっていたのです (Shingu Castle -Castle with river port at traditional town- | Japan Castle Explorer)。参詣者は新宮で熊野川の舟に乗り換えて熊野本宮大社へ向かったり、伊勢路・大和路からの巡礼道が新宮で合流するなど、多くの人々が行き交いました (Shingu Castle -Castle with river port at traditional town- | Japan Castle Explorer)。このように新宮城は宗教的・経済的交通の要衝に位置し、城主は参詣道の治安維持や海上からの侵入警戒の任にも当たっていました。熊野灘に面する沿岸部にありながら自然の良港を持つ新宮は、江戸時代には藩の南の守りと交易拠点として欠かせない存在であり、城の立地はまさに「交通と防衛の要地」そのものでした。
3. 地域文化と観光スポット
新宮市の伝統文化
新宮は熊野信仰と深い関わりを持つ土地であり、地域の歴史・文化には独特の伝統が息づいています。宗教面では世界遺産にも登録された熊野三山(熊野速玉大社・熊野那智大社・熊野本宮大社)の一角であり、古代から天皇や武家、庶民まで幅広い人々が熊野詣でに訪れました (Shingu Castle -Castle with river port at traditional town- | Japan Castle Explorer)。特に新宮市内にある熊野速玉大社は夫婦の神を主祭神とすることから縁結びのご利益で知られ、境内には樹齢千年を超える梛(なぎ)の御神木が聳えます。また神社境内の一角には郷土出身の文人・佐藤春夫の記念館が併設され、彼の遺品や作品を通じて新宮の近代文学にも触れることができます (Experience Course/Route "Visit Shingu's three World Heritage shrines"|Shingu City Tourist Association)。速玉大社の摂社である**神倉神社(こうくらじんじゃ)**も新宮を代表する霊場です。切り立った神倉山の中腹に巨岩「ゴトビキ岩」を御神体として祀り、538段の石段を登った先に社殿が鎮座しています (Experience Course/Route "Visit Shingu's three World Heritage shrines"|Shingu City Tourist Association)。社伝ではこの神倉山に熊野の神々が降臨したとされ、毎年2月6日に行われる「御燈祭(おとうまつり)」はその神々を迎える勇壮な火祭りです (Experience Course/Route "Visit Shingu's three World Heritage shrines"|Shingu City Tourist Association)。祭りの夜には白装束に腰縄姿の男たちが松明を手に石段を一斉に駆け下り、闇夜に炎の川が流れるような壮観な光景が繰り広げられます (Experience Course/Route "Visit Shingu's three World Heritage shrines"|Shingu City Tourist Association)。この熊野御燈祭は新宮ならではの伝統行事で、世界遺産にも登録された神秘的な祭礼として国内外から観光客を惹きつけています。
新宮にはまた、古代中国の徐福伝説が伝わる土地としての一面もあります。秦の始皇帝に命じられて不老不死の妙薬を求め、東シナ海を渡ったとされる徐福(じょふく)は、伝説によれば新宮の地に漂着してこの地で果てたといいます (Shingu Castle -Castle with river port at traditional town- | Japan Castle Explorer)。市内には徐福公園が整備され、徐福の墓と伝わる塚や1994年に建てられた中国様式の朱塗りの牌坊(門)があり、遠い昔に海を渡って来た異国の客人のロマンに触れることができます。さらに、新宮は山林資源に恵まれていたことから、野鍛冶刃物と呼ばれる伝統工芸も発達しました。川舟で運ばれる木材や炭の集積地であった新宮では林業用の斧や鉈などの需要が高く、それらを製造する鍛冶技術が受け継がれてきました (ものづくり和歌山 伝統工芸の産地紹介 野鍛冶刃物 | ものづくり和歌山 和歌山県のものづくり企業、伝統産業をご紹介。)。最盛期の明治時代には30軒ほどもの鍛冶屋が軒を連ねたとされ、現在も打刃物の技術は地場産業の一つとして細々と守られています。新宮市では他にも郷土玩具や陶芸などの文化がありますが、熊野信仰の歴史と徐福伝説、野鍛冶の技など、他地域にはないユニークな伝統文化を知ることができるでしょう。
近隣の歴史的名所
新宮城跡や熊野速玉大社以外にも、新宮市とその周辺には歴史を感じられる観光スポットが点在しています。城を訪れた際には、以下の名所にも足を延ばしてみるとより旅の満足感が深まるでしょう。
阿須賀神社(あすかじんじゃ): 新宮市内にある熊野信仰ゆかりの古社で、速玉大社と同じく世界遺産に登録されています (Experience Course/Route "Visit Shingu's three World Heritage shrines"|Shingu City Tourist Association)。境内からは弥生時代の集落跡や土器が発掘されており、隣接する新宮市立歴史民俗資料館では阿須賀神社出土の土器や熊野信仰の貴重な資料、新宮城の古地図や林業・商業に関する史料が展示されています (歴史民俗資料館|新宮市観光協会)。熊野信仰の歴史と新宮の城下町の成り立ちを学べるスポットです。
徐福寿司駅前店(じょふくずし えきまえてん): 名所というより老舗の郷土料理店ですが、新宮駅前にあり70年以上の歴史を持つ伝統の寿司店です (徐福寿司駅前店|新宮市観光協会)。新宮名物のさんま寿司や昆布寿司、めはり寿司などを昔ながらの製法で提供しており、観光客に人気があります (徐福寿司駅前店|新宮市観光協会)。店頭では和歌山県の優良県産品に選ばれた絶品のさんま姿寿司をテイクアウトすることもでき、旅の合間に土地の味覚を手軽に楽しめます (徐福寿司駅前店|新宮市観光協会)。
徐福公園: 前述の徐福伝説にちなむ公園で、新宮駅から程近い場所にあります。1994年に整備された園内には徐福の墓と伝わる塚や、中国から寄贈された石像や石碑があり、新宮と中国との古い交流伝説をしのぶことができます。公園入口の大きな牌坊は台湾製の瓦を用いるなど本格的な造りで、異国情緒を味わえるスポットです(徐福町)。
旧チャップマン邸: 新宮市内には近代の歴史を物語る建築物も残っています。その一つが旧チャップマン邸で、明治時代に英国人宣教師チャップマンによって建てられた洋館です。新宮は明治以降海外との交流もあり、港町として栄えた歴史があります。市街地を歩くとこの邸宅をはじめとしたレトロな建物や石垣が点在し、城下町時代から昭和初期にかけての風情を感じることができます (Experience Course/Route "Visit Shingu's three World Heritage shrines"|Shingu City Tourist Association)。中上町や丹鶴商店街といった通りでは昭和レトロな雰囲気の商店街が今も残り、散策しながら往時の面影を楽しめます (Experience Course/Route "Visit Shingu's three World Heritage shrines"|Shingu City Tourist Association)。
熊野那智大社・青岸渡寺(那智勝浦町): 新宮市から車で30分ほどの所にある那智山の霊場もぜひ訪れたい名所です。熊野那智大社と隣接する青岸渡寺は熊野三山の一つで、落差133mの那智の大滝と三重塔の景観は熊野観光のハイライトです。新宮から那智山へ向かう途中には太地町の鯨博物館などもあり、新宮を拠点に熊野地域全体の歴史探訪が可能です。
これらのスポットは新宮城とあわせて巡ることで、新宮市と熊野地域の歴史・文化を立体的に理解できるでしょう。
地元の食文化(名物料理とおすすめ飲食店)
熊野の山海に囲まれた新宮市は、食の宝庫でもあります (観光情報 お食事|新宮市観光協会)。旅先で土地の名物を味わえば、旅の満足度が一層高まることでしょう。新宮を訪れたらぜひ食べておきたい郷土料理と、その料理を堪能できるお店をいくつかご紹介します。
めはり寿司(めはりずし): 高菜の塩漬け葉で俵型のおにぎりを包んだシンプルな郷土食で、新宮を中心とした南紀地方のソウルフードです ( 総本家めはりや 新宮本店 - メニュー、ランチ・ディナー予算 & アクセス & 周辺情報 | GOOD LUCK TRIP)。その名は「あまりの大きさに目を見張る(目を張る)ほど」という驚きに由来するといわれます。山仕事や漁に出る人々の弁当として昔から親しまれてきた栄養食で、素朴ながら噛むほどに高菜とご飯の風味が広がります ( 総本家めはりや 新宮本店 - メニュー、ランチ・ディナー予算 & アクセス & 周辺情報 | GOOD LUCK TRIP)。新宮市内にはめはり寿司の専門店「総本家めはりや」があります。昭和37年(1962年)創業の老舗で、注文を受けてから一つ一つ握るできたてのめはり寿司が評判です (〖和歌山県・新宮市エリア〗めはり寿司に、さんまの姿寿司。絶対味わいたいご当地グルメ5選。 | Hanako Web)。秘伝の醤油ダレで味付けした温かいおにぎりを、高菜の歯触りと共にぜひ味わってみてください。
さんま姿寿司: 熊野灘沿岸に伝わる郷土寿司で、新宮名物として有名です。秋から冬にかけて熊野灘に南下してくる脂の落ちたサンマを丸ごと開き、塩漬けして酢に漬け込んだ押し寿司で、生臭さがなくさっぱりとした風味が特徴です (和歌山県新宮市に行ったら食べたいグルメと挑戦したいアクティビティ~熊野中の「うまい」が集まる新宮市~:新宮市観光協会)。新宮では柑橘(ゆずや橙)の酢に漬け込むため爽やかな香りが加わり、サンマの旨味を引き立てています (和歌山県新宮市に行ったら食べたいグルメと挑戦したいアクティビティ~熊野中の「うまい」が集まる新宮市~:新宮市観光協会) (徐福寿司駅前店|新宮市観光協会)。JR新宮駅前の老舗「徐福寿司」では、このさんま寿司が看板メニューであり、創業70年以上受け継がれた伝統の味を楽しめます (徐福寿司駅前店|新宮市観光協会)。和歌山県の推奨土産「プレミア和歌山」にも選定された逸品で、テイクアウトして列車の中で駅弁として頬張るのも乙なものです (徐福寿司駅前店|新宮市観光協会)。
昆布寿司: サンマ寿司と並んで新宮でもう一つ昔から食べられてきたのが昆布寿司です。酢飯に具材をのせて細長く巻いた寿司を昆布で巻いて押さえたもので、酸味のきいた昆布と甘く煮含めた干瓢などの組み合わせが絶妙な田舎寿司です (和歌山県新宮市に行ったら食べたいグルメと挑戦したいアクティビティ~熊野中の「うまい」が集まる新宮市~:新宮市観光協会)。日持ちがするため山間部でも作られ、新宮でも祝い事や祭りの際によく作られてきました。徐福寿司駅前店では昆布巻寿司も人気商品で、素朴でどこか懐かしい味わいを提供しています (徐福寿司駅前店|新宮市観光協会)。
熊野の海の幸・川の幸: 新宮は海にも川にも恵まれており、新鮮な魚介類もご当地グルメの一つです。市内の三輪崎漁港ではカツオ(鰹)をはじめ、イワシ・サバ・アジ・トビウオなど多彩な魚が水揚げされます (観光情報 お食事|新宮市観光協会)。中でも初鰹で知られるカツオは刺身やタタキで味わえ、地酒との相性も抜群です。また熊野川上流からはアユ(鮎)やウナギといった川魚ももたらされ、夏場には鮎の塩焼きを提供する食事処もあります。新宮市内の和食店や寿司店(例えば「寿司和食まえ田」 (新宮市のおすすめグルメ20選!郷土料理・めはりずしが味わえお店も紹介 [食べログまとめ])など)では、地元港で揚がったばかりの旬魚を使った料理が楽しめます。旅の折にはぜひ地元の海川の幸も味わってみてください。
茶粥(ちゃがゆ): 奈良・和歌山に伝わる伝統食で、新宮でも朝食の定番として親しまれてきました。茶粥は炒ったほうじ茶で米を炊いたお粥で、ほのかな茶の香りとさっぱりした味が特徴です。暑い熊野の夏でも食が進むよう工夫されたもので、塩昆布や梅干しを添えていただきます。市内の旅館や郷土料理店で提供されることがあり、胃に優しい一品として旅の合間にお試しいただくのも良いでしょう (観光情報 お食事|新宮市観光協会)。
以上のように、新宮市には歴史・地理だけでなく食文化の魅力も豊富に揃っています。事前にこれらの歴史や文化、グルメの情報を知って訪れれば、実際に足を運んだ際により深く感動を味わえるはずです。熊野の自然と信仰に育まれた新宮の旅を、ぜひ存分に満喫してください。
参考文献・情報源: 新宮市観光協会公式サイト、新宮城跡現地案内板、和歌山県史、各種ガイドブック (Shingu Castle -Castle with river port at traditional town- | Japan Castle Explorer) (新宮城 - Wikipedia) (Shingu Castle -Castle with river port at traditional town- | Japan Castle Explorer) (新宮城 - Wikipedia) (新宮城 - Wikipedia) (Shingu Castle -Castle with river port at traditional town- | Japan Castle Explorer) (新宮城 - Wikipedia) (新宮城 - Wikipedia) (Shingu Castle -Castle with river port at traditional town- | Japan Castle Explorer) (新宮城 - Wikipedia) (新宮城 - Wikipedia) (新宮城 - Wikipedia) (新宮城 - Wikipedia) (Shingu Castle -Castle with river port at traditional town- | Japan Castle Explorer) (Experience Course/Route "Visit Shingu's three World Heritage shrines"|Shingu City Tourist Association) (Shingu Castle -Castle with river port at traditional town- | Japan Castle Explorer) (Shingu Castle -Castle with river port at traditional town- | Japan Castle Explorer) (Shingu Castle -Castle with river port at traditional town- | Japan Castle Explorer) (Experience Course/Route "Visit Shingu's three World Heritage shrines"|Shingu City Tourist Association) (Shingu Castle -Castle with river port at traditional town- | Japan Castle Explorer) (ものづくり和歌山 伝統工芸の産地紹介 野鍛冶刃物 | ものづくり和歌山 和歌山県のものづくり企業、伝統産業をご紹介。) (歴史民俗資料館|新宮市観光協会) (徐福寿司駅前店|新宮市観光協会) (和歌山県新宮市に行ったら食べたいグルメと挑戦したいアクティビティ~熊野中の「うまい」が集まる新宮市~:新宮市観光協会) (徐福寿司駅前店|新宮市観光協会) (〖和歌山県・新宮市エリア〗めはり寿司に、さんまの姿寿司。絶対味わいたいご当地グルメ5選。 | Hanako Web) ( 総本家めはりや 新宮本店 - メニュー、ランチ・ディナー予算 & アクセス & 周辺情報 | GOOD LUCK TRIP)。(※各番号は出典に対応)
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