【Adjust計測も網羅】Googleアプリキャンペーン(旧:UAC)の導入・計測方法について徹底解説!
アプリのインストール数を増やしたい、アプリ内のユーザー行動を最大化させたいという目的がある場合、Googleアプリキャンペーンはマストで押さえておきたい媒体の一つではないでしょうか。Googleアプリキャンペーンとは、アプリのストアページ、必要なクリエイティブアセットさえあれば、自動的にユーザー、配信面、クリエイティブの組み合わせを最適化し、アプリのインストールやアプリ内アクションを最大化させることが可能なプロダクトです。
この記事では、Googleアプリキャンペーン(以降GAC)の導入・計測までのフローについてご紹介いたします。
GAC開始までのフロー
GAC開始までに必要な工程として、大きく以下の3つがあげられます。
STEP1~2は必須、3はアプリイベントを計測する場合や、iOSでの計測をする際に必要なステップとなります。
以下一つずつ設定の方法や注意点についてご説明します。
STEP.1 GACキャンペーンの作成
基本的には、Google広告のヘルプページ記載のフローに沿って作成いただければOKです。
ここで押さえておくポイントとしては、キャンペーンの目標を「アプリのプロモーション」にすること、サブタイプは新規ユーザーの獲得を目的としている場合は、「アプリ インストール」、既にインストールしているユーザーに対して、アプリ内のアクションを促進したい場合は「アプリ エンゲージメント」を選択するようにしましょう。
※本記事は使用用途が多い「アプリ インストール」を前提に話を進めます。
また、キャンペーン作成時点で、アプリのパッケージやパブリッシャー名を入力し、どのアプリをプロモーションするかを選択する必要があるため、予め確認しておきましょう。
STEP.2 GACキャンペーンの配信設定
キャンペーンが作成出来たら、配信設定を進めましょう。
GACのアカウント構成について
まず、GACのアカウント構成ですが、キャンペーン配下にセットが必要なのは、広告グループ、広告になります。ここからは各階層別に設定が必要な内容について説明していきます。
・キャンペーン
キャンペーンで設定できることは、以下の通りです。
【設定できること】
・アプリの選択(※必須)
・地域
・日予算(※必須)
・入札(※必須)
・開始日・終了日
・データフィード
必須項目の中で特に注意したいのが、入札です!
最適化の対象をインストールとするのか、アプリ内イベントとするのかで設定方法が変わります。
KPIとしているアプリイベントのハードルが高い場合は、まずはインストール最適化で進めて、イベント件数が蓄積して来たら、アプリイベントに切り替えるのが良いでしょう。
・広告グループ
広告グループ単位で設定できることは、現在のところ(22年4月時点)ほぼ皆無ですので、特に気にするところはないのですが、例えば配信クリエイティブにおいて、複数の訴求タイプが準備されている場合は、訴求ごとに広告グループを分けておくことをおすすめします。
・広告
基本レスポンシブ広告となっており、アセットはテキスト、画像、動画の3つです。テキストは必須で入稿が必要ですが、画像や動画は任意となります。基本的には、リーチを最大化したい場合はフルアセット入れておくことをおすすめしますが、アプリイベントを最大化させたい場合、経験上、必ずしもフルアセットがパフォーマンスにつながるわけではないため、ここは運用開始後検証しながら進めましょう。
また、リンク先は基本アプリのストアページになるため、設定は不要です。※アプリエンゲージメント広告なら、ディープリンクを設定することでアプリ内の任意のページに誘導可能です。
STEP.3 AdjustとGoogle広告の連携
インストールやアプリイベントを計測する際、コンバージョントラッキング設定が必要になります。ここからは、MMP(モバイルトラッキングパートナー)との連携も必要となってくるため、Adjustの設定方法も交えてご紹介します。
・インストールを計測する場合
Androidの場合は、以下のフローでインストールの計測設定が可能です。
1.計測 >コンバージョン > 新しいコンバージョンアクション
2.トラッキングするコンバージョンの種類:アプリ
アプリのトラッキング方法:Google Play > インストール
もし、Androidのみ出稿を希望していて、インストールの計測だけでOKということであれば、ここまでのフローで計測の設定も完了です。簡単ですね!
しかし、アプリイベントやiOSでのインストールを計測する場合、Google管理画面上では完結できないため、MMP(モバイルトラッキングパートナー)との連携が必須になります。
MMPはアプリ開発側で管理されているケースが多いため、ここからはクライアントやアプリ開発会社など外部とのやり取りが発生してくることをまず心得ておくようにしましょう。
今回は、MMPでも「Adjust」を使った計測と連携方法について紹介していきます。
GACとAdjust連携の大まかな流れとしては以下になります。
Google広告側での設定 - LINK IDの発行方法
・Google広告管理画面から、ツールと設定 > リンクアカウントに入る
・Third-party app analytics 横の「詳細」をクリック
・CREATE LINK IDのボタンをクリック
・ライトボックスが表示されるので、アプリ分析プロバイダとOS、アプリを選択
・最後にCREATE LINK IDをクリック
・LINK IDが発行
Adjust側での設定
LINK IDが発行できたら、ここからはAdjust側でGoogle広告との連携の設定を進めます。以下設定完了までの流れになります。
1.Adjust管理画面>アプリを選択>パートナー設定>新しいパートナーを追加する>Google Adsを撰択します
2.LINK IDを入力し、保存をクリックしてください。
3.イベント連携でポストバックしたいイベントを設定
イベント名は、Google Ads側で認識されるイベント名が表示されますが、カスタムで直接名前を入力することも可能です。
計測や最適化に使用したいアプリ内イベントをここで設定することができます。ポストバックできるイベントはあらかじめAdjust内で設定準備されているものがあるはずなので、どのイベントを送るかはあらかじめ決めておきましょう。
ここまでで、Adjust側での設定は終了です!
Google広告管理画面での設定
ここからは、Google広告の管理画面に戻って、Adjustから送信されたイベントのインポートを行います。
1.ツールと測定 > コンバージョンをクリック
②新しいコンバージョンアクション > アプリ >第三者のアプリ分析を選択し、続行
表示されているイベントチェックボックスにチェック > インポートして続行
これでイベントのインポートは完了ですが、ここで1つ重要な注意点があります!
GACでiOSのインストールやアプリイベントの計測(Android、iOS両方とも)をする際は、「first_open」イベントを忘れずにインポートしてください!first_openをインポートしないと、Google広告側でデータ反映されず、一向にイベントが計測されないという状態に陥ります。
以上、ここまでがAdjustとGoogle広告の連携方法になります。
AdjustへのLINK IDの入力とfirst_openのインポートまでが終わって初めて連携完了となりますので、漏れなきよう設定を進めてください。
インストールの定義について
AndroidとiOSでインストール計測の方法が異なることはここまで説明してきた中で記載してきました。お察しの良い方は既に気づいているかもしれませんが、iOSにおいては、インストールの定義が「初回起動」になる点、Androidと異なる点注意が必要です。
Androidの場合、Google Play からアプリをダウンロードした件数をGoogle広告上に返すことができるため、ダウンロード=インストールとして計測できますが、iOSはAdjustを始めMMPからポストバックされたfirst_open、つまり初回起動をインストールとして計測します。よって、iOSの場合、アプリをインストールしたけど、起動しなかった場合はインストールとして計上されないため、Androidよりも管理画面上のインストール数は見かけ上少なくなる可能性があります。また、iOSに関しては、iOS14.5以上のプライバシー保護強化により直接測定できない iOS アプリでのコンバージョンに予測モデルが使用されている点も留意しておく必要があります。
以上、Googleアプリキャンペーンのキャンペーン設定からAdjustと連携した計測方法についての紹介でした。なかなかアプリの広告運用に携わる機会がない方や、Adjustとの連携方法を詳しく知りたい方の参考になれば幸いです。
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