AWSを利用したFacebook コンバージョンAPI Gateway
久しぶりにFacebook/Instagramの話です。
今回はいきなり本題入っちゃいましょう。
FacebookはコンバージョンAPIの設定をより簡潔にするため
コンバージョンAPI Gateway を活用した方法をリリースしました。
一部界隈で話題になっていますね。
今回はこちらの方法について解説していこうと思います。
コンバージョンAPI Gateway(CAPIG)について
コンバージョンAPI Gatewayは、イベントマネージャーから利用できる、
コンバージョンAPIを設定するためのFacebookの最新アプローチになります。
機能を簡単に書くと以下のとおりです
利点としてはCAPIGを使用すると
イベントの重複除外を設定したり、
サーバーからユーザーパラメータやイベントを送信する必要がありません。
特にイベントの重複除外を設定しなくていいのは嬉しいですね。
event_id 重複除外キーは自動的に生成され、両方のチャネル(ブラウザとサーバー)間で重複除外が勝手に行われます。
なお、コンバージョンAPI Gatewayの現在のバージョンは
AWS(Amazon Web Service)のみをサポートしているので
AWSのアカウントがないと始まりません。
(※GCPと同様にAWSも基本有料です)
つまり、データをFacebookに共有するAWSのクラウドベースのサーバーインスタンスに、自社のウェブサイトを接続することになります。
CAPIGを急いで導入するべきか?
後ほど、詳しい設定を書きますが
おそらくコンバージョンAPIを設定するだけならば
最も簡単で最速な方法になっていると思います。
「じゃあサーバーサイドGTMとGoogle Cloud Platform (GCP)を使った方法よりラクなんだ!こっちで設定しよう」
と思うかもしれません。
(サーバーサイドGTMのコンバージョンAPI設定はこちら参照)
FacebookのコンバージョンAPIを設定するだけならば
確かに今回のAWSを活用した方法はサーバーサイドGTMの方法より簡単かと思います。
ただ、将来的なことを考えると、
Google広告やGoogle AnalyticsはサーバーサイドGTMで色々と対応できるようにしてくるでしょう。(他の媒体も追随すると思われる)
つまり、(ほぼ)GCPは必須です。
となると、現在GCPに対応していない
コンバージョンAPI Gatewayを急いで使うべきか?
というとそれは少し考える余地があると思います。
※サーバーサイドGTMの設定でGCPが「ほぼ」必須と書きました。なぜ「ほぼ」かというと、実はGCPではなく、AWSにデプロイすることも可能といえば可能です。。。
が、めちゃくちゃ面倒くさいので、素直にGCPを使うのが今のところ正解だと思います。※
CAPIGのメリットとデメリット
メリットとデメリットを簡単にまとめます。
これまでの話の中で述べている部分もありますが。
メリット
1. 簡単&早い
これに尽きます
CAPIGはFacebookのコンバージョンAPIを設定するだけであれば、
最も簡単で、最も早い方法かと思います。
イベントの重複処理やユーザーパラメータを送る設定を別途行う必要もありません。
CAPIGは、Facebook/Instagram広告のみを実施しているクライアントには最適でしょう。
2. オフラインのデータ活用に対応予定
そもそも『コンバージョンAPI自体』のメリットの1つとして
WEB上では取得出来ないイベントやシグナルもFacebookへ送信することで
データ最適化を行えることがあります。
以下の図を見て下さい
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