月面での植物栽培を可能にする実験機器を開発
みなさんこんにちは!
デジタルブラスト人事・広報の角尾です。
ようやく梅雨が明けて
本格的に夏の暑さを感じられるようになってきましたね🌞
水分補給をこまめにして、熱中症にならないよう気を付けましょう!
さて、今回はデジタルブラストの新規事業である
「宇宙植物実験プラットフォーム」についてお話ししていこうと思います!
(プレスリリースはこちら👇)
PRTIMES記事
宇宙植物実験プラットフォームってなに?
宇宙植物実験プラットフォーム=宇宙植物実験の基盤となる環境
デジタルブラストはその環境構築のために「実験機器」の開発を行います!
実験機器のイメージ画像はこちら👇
なぜ実験機器の開発を行うのか?
みなさんは「アルテミス計画」をご存じですか?
アルテミス計画とは、2019年にアメリカが発表した月面着陸計画のことで、2028年までに月面基地の建設を開始すると発表されています。
この計画を筆頭に世界中で月面開発が活発化し、これまでは夢のような話だった「人が月に住む未来」がとても現実的なものへと変わってきているのです。
そんな中で、いま最も課題とされているのが月面での食の確保。
宇宙飛行士たちの食事はレトルト食品などが中心になりますが、食料の備蓄量が飛行距離に影響するというデメリットなどから、将来的には月面で自給自足のできる環境が必要だと考えられています。
(さらには月面での植物栽培の実現によって、宇宙でも採れたてのみずみずしい野菜が食べられるようになるというメリットも🍅)
このような課題から、当社は月面での植物栽培実験に大きな意義を見出し、宇宙植物実験プラットフォームの構築を計画しました。
宇宙栽培した植物から期待できること
これまでISS(国際宇宙ステーション)で行われた植物実験において、宇宙で育てた植物は地上で育てたものより、栄養素が増加したという事例が報告されています。
「ISS」と「ISSの環境を再現した地上」それぞれでレタスを栽培し栄養成分を比較した実験では、ISSで栽培したレタスはポリフェノールが31%もアップしたという結果がでています!!
これらの実験結果から、宇宙では新しい特性をもった高付加価値野菜の開発が期待されています🥬
デザインへのこだわり
宇宙植物実験プラットフォームを開発するうえで
デザインにもすごくこだわっています。
今回はデザインを担当した弊社CCO&宇宙デザイナーの山下に
そのこだわりについて聞いてみました!
Q.宇宙植物実験プラットフォームのデザインへのこだわりとは?
また、こだわった理由を教えてください。
宇宙におけるプロダクトデザインは完全な未踏領域なので、こうすれば良いという正攻法は誰も知りません。
ですが、デザインの最大の役割である「課題解決」という視点で言えば、「より使いやすくする」「使う環境に最適化する」など、色々と貢献できる余地があると考えています。
例えばこの植物栽培PFを宇宙実験機器という視点で見れば、より無重力で使いやすくインターフェースを改善してあげたり出来ますし、水耕栽培機と捉えれば宇宙生活時代の住空間になじむように改善できます。
そのため、ほかの実験機器とは明らかに違う”デザイン性”を追求することで、近い将来やってくる宇宙生活時代に備えた知見を得よう!というチャレンジをしています。
それから広報的にも目立つようにカッコよくしている・・・というのも民間発だからこそのポイントです!
今回取り組んでいる宇宙プロダクトデザインのチャレンジと、そこから得られる知見で、デザインという学問や領域が進化する第一歩になればいいなと考えています。
シンプルで特徴のない実験機器ではなく、オシャレで美しいデザインにこだわった宇宙植物実験プラットフォーム。
そのこだわりのデザインには、宇宙×デザインによって宇宙ビジネスを加速させたいという「デジタルブラストの思い」が込められています。
デジタルブラストの目指す未来
現在、実験機器の基本設計やデザインは完成しており、開発に向けて着実に準備が進んでおります。
今年中に地上での実験・2023年にISSでの実験を計画し、
2030年には実際に月面での実験開始を目指します🌙
弊社は「 宇宙植物実験プラットフォーム」をはじめとした、月面での生態循環維持システムを構築し、宇宙に人が住める未来の実現へ向けて様々な事業を展開してまいります。
日本の宇宙産業を盛り上げるため、
デジタルブラストはこれからも様々な取り組みを行っていきます!!
みなさん、楽しみにしていてください✨
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