同性愛と男の乳首

同性愛者が何故存在しているのか。昔からずっと考えていた。
短絡的に考えると、同性愛者は子孫を残せないので、生物としては居ないほうが良いはずだ。
しかし、居る。過去にどれだけ過酷な迫害を受けても、子孫を残せなくても、同性愛者は新たに生まれ、生きている。
それは、人類が同性愛者の存在を残しておきたいと思ったからに他ならない。
では何故、人類は同性愛者を残しておこうと思ったのか。

ここで私はある説を推していきたい。
“男の乳首と同じ説”
男性は授乳しないのに乳首がある。
何故か。
生物学的には胎児に乳首が形成された後に性別を決定するホルモンが出るからなのだが、それとは別にこんな説を聞いたことがある。
「いつか男性が授乳する日のために残してある」
男性の乳首は過去何百万年も前から、ときに邪険に扱われながらも、じっとその日を待っているという説。
面白い説だなと思ったと同時に、こんなことも考えた。
それは、同性愛者にも言えるのではないか?
「いつか、同性愛者同士で子孫を残す日のために生きている」
なんと夢のある話か。

人類はその知力によって、さまざまなことを可能にしてきた。
いつの日か人類の叡智が、男性の授乳も、同性愛者間の遺伝子の交配も可能にするだろう。
私が生きている間にその夢は実現しないかもしれないが、私はその日を夢想せずにはいられない。
それは、人類が新たな多様性を獲得する日なのだから。

追記:
思い上がってデリケートなことを書いてしまった気がするので、これを読んで傷つく人が居たら消します。

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